【配当分析】ナブテスコ(6268)配当分析|利回り1.79%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

ナブテスコ(6268)は精密減速機や鉄道・航空機器を持つ機械メーカーです。配当と利回りの位置を数字で押さえます。

項目値
銘柄コード6268
業種機械
配当利回り(株価ベース)1.79%
1株配当(最新期・分割調整済)80.00円
総合判定割高寄り
総合スコア38.8
連続増配0年
非減配15年
配当性向60.81%
PER / PBR28.50 / 1.62
ROE5.79%
DOE(株主資本配当率)3.78%(業種中央値 2.83%)

ロボット向け精密減速機で高いシェアを持ち、鉄道・航空・自動車部品も手がける。直近期のROEは5.8%と機械の中央値7.8%を下回る。PER28.5倍・PBR1.62倍。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、増配・非減配の記録を追います。下の表とグラフが手がかりです。

期間最大平均最小
5年4.29%2.74%1.37%
3年4.29%2.82%1.37%
1年2.63%1.93%1.37%
現在1.79%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2016年3月期44.00円33.19%133円
2017年3月期50.00円35.32%142円
2018年3月期72.00円43.03%167円
2019年3月期73.00円50.52%144円
2020年3月期73.00円45.41%161円
2021年3月期75.00円14.40%521円
2022年3月期77.00円98.90%78円
2023年3月期78.00円65.98%118円
2024年3月期80.00円94.96%84円
2025年3月期80.00円60.81%132円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.78%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.83%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは1.79%で、5年平均2.74%を下回る。株価が買われて利回りが薄い局面。5年間の最高は4.29%。

直近1年平均1.93%は5年平均2.74%より低い。利回りは縮んできている。

分割調整後の配当は73円から80円台で横ばいが続く。増配は止まっているが、この間の減配もない。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

1株配当は80円前後で推移し、直近は増配が止まっている(連続増配年数0)。一方で15年間、減配はしていない。現在利回りは 1.79% で、5年平均2.74%を下回る。配当性向は60.8%とやや高め。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標値
ROE5.79%
ROA3.38%
DOE3.78%
自己資本比率58.61%
EPS / BPS132 / 2320
収益性スコア0.79
還元スコア1.06
割安スコア1.76

ROE5.8%は業種平均を下回る。DOE3.78%と株主資本への配当は厚いが、配当性向60.8%は利益の6割を配当に回す水準で、利益の伸びが鈍ると配当維持の負担が増す関係にある。

4. 割安度

総合区分は割高寄り。株価はPER28.5倍・PBR1.62倍と機械の中央値を上回り、収益性(ROE5.8%)は業種平均を下回る。利回りが5年平均2.74%に戻るには、配当が一定なら株価が約35%下がる計算。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価4527円(利回り1.79%)
5年平均利回りに戻る株価2956円(利回り2.74%)
5年最高利回り時の株価1888円(利回り4.29%)
5年最低利回り時の株価5912円(利回り1.37%)

いまの株価は2956円(5年平均利回り水準)と5912円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約34.7%下がる計算です。

株価4,527円は、利回りが5年平均に戻る2,956円を上回り、5,912円(5年最低利回り水準)の内側。過去5年の利回りでは上寄り。

5. 総合判断

総合判定: 割高寄り(スコア 38.8)

株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ 10年以上非減配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは38.8、区分は割高寄り。15年非減配とDOEの高さは加点材料だが、収益性の低さと株価の高さが区分に表れている。

6. よくある質問

ナブテスコの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.79%で、過去5年平均の2.74%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約61%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2010年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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