【連続増配】シチズン時計(7762)配当分析|利回り1.86%・5年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

シチズン時計(7762)は時計と、その技術を応用した工作機械・デバイスを持つメーカーです。配当の記録と利回りを数字で押さえます。

項目値
銘柄コード7762
業種精密機器
配当利回り(株価ベース)1.86%
1株配当(最新期・分割調整済)47.00円
総合判定中立
総合スコア62.5
連続増配5年
非減配5年
配当性向36.87%
PER / PBR13.06 / 1.39
ROE10.98%
DOE(株主資本配当率)3.92%(業種中央値 3.08%)

時計事業に加え、工作機械やデバイス部品を手がける。2026年3月期のROEは11.0%、EPS127円、配当性向36.9%。PBRは1.39倍で精密機器の中央値と同水準。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、増配・非減配の記録を追います。下の表とグラフが手がかりです。

期間最大平均最小
5年8.71%4.99%1.68%
3年6.54%4.47%1.68%
1年4.87%3.16%1.68%
現在1.86%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2017年3月期17.00円32.65%52円
2018年3月期22.00円36.27%61円
2019年3月期20.00円47.62%42円
2020年3月期24.00円—%—円
2021年3月期5.00円—%—円
2022年3月期18.00円25.22%71円
2023年3月期34.00円45.18%75円
2024年3月期40.00円42.74%94円
2025年3月期45.00円45.96%98円
2026年3月期47.00円36.87%127円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.92%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.08%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは1.86%で、5年平均4.99%を下回る。ただし5年平均は2021〜2022年の安値局面(最高8.71%)に引き上げられている。足元は株価が戻り、利回りが縮んだ状態。

直近1年平均3.16%は5年平均4.99%より低い。株価の回復とともに利回りが縮んできた流れ。

分割調整後の配当は2021年5円から2026年47円へ。減配後の立て直しが5年続き、棒グラフは右肩上がりを描く。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

分割調整後の1株配当は5年連続で増配。2021年5円から2026年47円まで戻し、増やしてきた。現在利回りは 1.86%。5年平均4.99%を大きく下回るが、この平均は株価が大きく沈んだ2021〜2022年の高利回り局面に引き上げられている点は割り引いて見たい。配当性向は36.9%。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標値
ROE10.98%
ROA6.64%
DOE3.92%
自己資本比率64.52%
EPS / BPS127 / 1202
収益性スコア1.12
還元スコア1.14
割安スコア1.00

ROE11.0%、DOE3.92%と株主還元は業種平均を上回る。自己資本比率64.5%、PER13倍。EPS127円に対し配当性向36.9%で、利益に対する配当の重さは中庸。

4. 割安度

総合区分は中立。利回りは自社の過去平均を下回るが、平均値そのものが2021〜2022年の異例の安値局面で膨らんでいる。直近3年平均4.47%と比べても、現在1.86%は低い。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価2529円(利回り1.86%)
5年平均利回りに戻る株価942円(利回り4.99%)
5年最高利回り時の株価540円(利回り8.71%)
5年最低利回り時の株価2798円(利回り1.68%)

いまの株価は942円(5年平均利回り水準)と2798円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約62.8%下がる計算です。

株価2,529円は、利回りが5年平均に戻る942円を大きく上回る。過去5年の利回りでは高い側だが、基準となる平均が安値局面で膨らんでいる点は留意したい。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 62.5)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 5年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは62.5、区分は中立。高ROE・5年連続増配・厚いDOEが加点材料。

6. よくある質問

シチズン時計の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.86%で、過去5年平均の4.99%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

5年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また5年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約37%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2021年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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