【連続増配】FUJI(6134)配当分析|利回り1.13%・1年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

FUJI(6134)は機械メーカーです。配当の推移を数字で押さえます。

項目値
銘柄コード6134
業種機械
配当利回り(株価ベース)1.13%
1株配当(最新期・分割調整済)90.00円
総合判定中立
総合スコア47.8
連続増配1年
非減配4年
配当性向50.34%
PER / PBR26.10 / 1.77
ROE6.97%
DOE(株主資本配当率)3.41%(業種中央値 2.83%)

FUJIは電子部品を基板に高速で搭載するチップマウンター(実装機)の世界大手だ。工作機械も手がける。スマートフォンや車載電子化の設備投資が需要を動かす。本レポートは利回り・還元・財務を表とグラフで整理する。

2. 配当の魅力

利回りの位置と配当の推移を追う。

期間最大平均最小
5年5.23%3.41%1.01%
3年5.23%3.11%1.01%
1年3.42%2.11%1.01%
現在1.13%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2022年3月期70.00円31.86%220円
2023年3月期80.00円37.73%212円
2024年3月期80.00円72.34%111円
2025年3月期80.00円66.87%120円
2026年3月期90.00円50.34%179円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.41%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.83%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは1.13%で、5年平均3.41%を大きく下回る。線は平均よりはっきり下にあり、株価上昇で利回りが縮んだ局面だ。5年間の最高は5.23%だった。

1年平均2.11%、3年平均3.11%、5年平均3.41%。期間を縮めるほど水準が下がり、直近の株高で利回りが細ったことがわかる。

配当は70円から90円まで、据え置きを挟みつつ増えた。棒グラフの右端が立ち上がり、増配1年・減配なし4年。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

1株配当は70円から80円・80円・80円・90円(2026年度)へ増えた。連続増配は1年、非減配は4年。現在の利回りは1.13%で、5年平均3.41%を大きく下回る。株価がこの期間に大きく上げたため、利回りは圧縮されている。

3. 業績と財務の安定性

収益と財務を見る。

指標値
ROE6.97%
ROA5.65%
DOE3.41%
自己資本比率83.51%
EPS / BPS179 / 2643
収益性スコア1.41
還元スコア1.10
割安スコア1.93

ROEは6.97%で機械中央値7.82%をやや下回る。自己資本比率は83.5%と非常に厚く、配当性向は50.3%。EPSは178円で前期から大きく伸びた。フリーキャッシュフローは22億円のプラス。財務の体力は十分だ。

4. 割安度

PERは26.1倍、PBRは1.77倍で機械中央値0.92倍を上回る。株価が純資産・利益に対して高めに評価されている状態だ。利回りが5年平均の3.41%に戻るには、株価が約67%下がって2,639円になる計算だ。区分は中立。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価7931円(利回り1.13%)
5年平均利回りに戻る株価2639円(利回り3.41%)
5年最高利回り時の株価1721円(利回り5.23%)
5年最低利回り時の株価8911円(利回り1.01%)

いまの株価は2639円(5年平均利回り水準)と8911円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約66.7%下がる計算です。

株価7,931円は、5年最低利回り水準の8,911円より下、5年平均利回り水準の2,639円より上にある。過去5年のレンジの内側だが、平均から見ればかなり上の位置だ。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 47.8)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは47.8で区分は中立。厚い自己資本と業種平均超のDOEが還元を下支えする一方、株価の上昇でPERとPBRは高く、利回りは自社の過去水準を大きく下回る。表とグラフで立ち位置を確かめてほしい。

6. よくある質問

FUJIの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.13%で、過去5年平均の3.41%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

1年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約50%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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