【高配当】アルプスアルパイン(6770)配当分析|利回り2.81%・2年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

アルプスアルパイン(6770)は電気機器の企業だ。まずは配当の全体像を数字で押さえていく。

項目値
銘柄コード6770
業種電気機器
配当利回り(株価ベース)2.81%
1株配当(最新期・分割調整済)62.00円
総合判定中立
総合スコア46.0
連続増配2年
非減配2年
配当性向46.00%
PER / PBR15.40 / 0.90
ROE6.22%
DOE(株主資本配当率)2.74%(業種中央値 2.74%)

アルプスアルパイン(6770)は電子部品と車載情報機器を手がける電気機器の企業だ。スマートフォン向け部品と自動車向けのカーナビ・音響が二本柱になる。本レポートは配当利回りの位置、増配と減配の記録、収益と財務を整理する。

2. 配当の魅力

配当利回りの位置と、増配・非減配の記録を確認する。下の表とグラフが手がかりになる。

期間最大平均最小
5年5.39%3.28%1.76%
3年5.39%3.54%2.48%
1年3.86%3.07%2.62%
現在2.81%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2022年3月期20.00円18.05%111円
2023年3月期40.00円71.72%56円
2024年3月期30.00円—%—円
2025年3月期60.00円32.61%184円
2026年3月期62.00円46.00%135円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.74%(業種中央値は2.74%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

利回りの折れ線はいま2.81%で、5年平均3.28%を下回る。振れ幅の大きい銘柄で、過去5年の最高は5.39%まで開いた。

直近1年の平均利回りは3.07%で、5年平均3.28%より低い。足元は過去平均よりやや利回りの低い時間帯だ。

棒グラフは1株配当が2024年度に下がり、2025年度に持ち直した動きを示す。業績に連動した上下がうかがえる。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは2.81%で、5年平均の3.28%を下回る。過去5年は1.76%から5.39%と振れ幅が大きい。1株あたり配当(分割調整済み)は2025年度に60円へ増えたが、2024年度には30円へ下げた履歴がある。連続増配は2年、非減配も2年で、配当は業績に連動して上下しやすい。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を見ていく。

指標値
ROE6.22%
ROA3.43%
DOE2.74%
自己資本比率57.38%
EPS / BPS135 / 2294
収益性スコア0.75
還元スコア1.00
割安スコア0.87

ROEは6.2%で業種中央値7.4%をやや下回る。営業利益率4.1%、自己資本比率57.4%と財務基盤は厚い。配当性向は46.0%。DOEは2.74%で業種中央値2.74%と同水準だ。EPSは前年から-26.8%と減益で、電子部品の市況次第で利益が振れやすい構造がうかがえる。

4. 割安度

自社利回り比は0.86で、いまの利回りは自社平均を下回る。PERは15.4倍、PBRは0.90倍で、PBRは業種中央値1.04倍を下回る。割安度の区分は「中立」。利回りが5年平均の3.28%に戻るには、株価が約14.3%下がる計算だ。過去の利回りレンジでは、株価はやや高い側にある。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価2205円(利回り2.81%)
5年平均利回りに戻る株価1890円(利回り3.28%)
5年最高利回り時の株価1150円(利回り5.39%)
5年最低利回り時の株価3523円(利回り1.76%)

いまの株価は1890円(5年平均利回り水準)と3523円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約14.3%下がる計算です。

現在株価2205円は、利回りが5年平均に戻る目安の株価1890.2円より上にある。過去5年の利回りで見れば株価はやや高い側だ。ここに示す価格は売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 46.0)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満/自社平均より低利回り
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 直近3年内に減配

総合スコアの区分は「中立」。厚い自己資本とDOE水準は評価される一方、直近3年内の減配と減益は配当の安定性を測るうえでの注意点だ。区分の根拠は総合判断欄の解説を参照してほしい。

6. よくある質問

アルプスアルパインの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.81%で、過去5年平均の3.28%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また2年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約46%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2024年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

タイトルとURLをコピーしました