【高配当】あおぞら銀行(8304)配当分析|利回り2.74%・2年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

あおぞら銀行(8304)は銀行業の企業だ。まずは配当の全体像を数字で押さえていく。

項目値
銘柄コード8304
業種銀行業
配当利回り(株価ベース)2.74%
1株配当(最新期・分割調整済)91.00円
総合判定中立
総合スコア52.4
連続増配2年
非減配2年
配当性向48.99%
PER / PBR13.43 / 0.72
ROE5.40%
DOE(株主資本配当率)2.62%(業種中央値 1.76%)

あおぞら銀行(8304)は法人融資と不動産ファイナンス、リテールを手がける銀行業の企業だ。旧日本債券信用銀行を母体とし、独自の事業金融に強みを持つ。本レポートは配当利回りの位置、還元の記録、収益と財務を整理する。

2. 配当の魅力

配当利回りの位置と、増配・非減配の記録を確認する。下の表とグラフが手がかりになる。

期間最大平均最小
5年7.43%4.40%2.51%
3年5.62%3.55%2.51%
1年4.28%3.62%2.65%
現在2.74%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2022年3月期117.00円49.70%235円
2023年3月期154.00円—%—円
2024年3月期76.00円—%—円
2025年3月期79.00円51.21%154円
2026年3月期91.00円48.99%186円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.62%(業種中央値は1.76%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

利回りの折れ線はいま2.74%で、5年平均4.40%を下回る。過去5年は最高7.43%まで開くなど振れ幅が大きい。線が下にあるいまは、過去と比べて株価が高い局面だ。

直近1年の平均利回りは3.62%で、5年平均4.40%より低い。足元は過去平均より利回りの低い時間帯が続いた。

棒グラフは2024年度に1株配当が大きく下がり、その後戻していく動きを示す。減配をはさんだ回復の並びだ。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは2.74%で、5年平均の4.40%を大きく下回る。過去5年は2.51%から7.43%と、金融銘柄らしく振れ幅が大きい。1株あたり配当(分割調整済み)は2023年度の154円から2024年度に76円へ半減し、その後2026年度予想は91円まで戻した。連続増配は2年だが、減配をはさんだ回復途上にある。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を見ていく。

指標値
ROE5.40%
ROA0.30%
DOE2.62%
自己資本比率5.72%
EPS / BPS186 / 3464
収益性スコア0.97
還元スコア1.25
割安スコア0.98

ROEは5.4%で業種中央値5.9%とほぼ同水準。配当性向は49.0%、DOEは2.62%で業種中央値1.76%を上回る。金融業のため自己資本比率5.7%は業態上の特性だ。EPSは前年から+20.4%と回復している。過去の大幅減配が示すとおり、利益変動が配当に直結しやすい点は押さえておきたい。

4. 割安度

自社利回り比は0.62で、いまの利回りは自社平均を大きく下回る。PERは13.4倍、PBRは0.72倍で、PBRは業種中央値0.73倍とほぼ同水準。割安度の区分は「中立」。利回りが5年平均の4.40%に戻るには、株価が約37.7%下がる計算だ。過去の利回りレンジでは、株価は高い側にある。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価3428円(利回り2.74%)
5年平均利回りに戻る株価2136円(利回り4.40%)
5年最高利回り時の株価1265円(利回り7.43%)
5年最低利回り時の株価3745円(利回り2.51%)

いまの株価は2136円(5年平均利回り水準)と3745円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約37.7%下がる計算です。

現在株価3428円は、利回りが5年平均に戻る目安の株価2136.4円より上にある。過去5年の利回りで見れば株価は高い側だ。ここに示す価格は売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 52.4)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満/自社平均より低利回り
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 直近3年内に減配

総合スコアの区分は「中立」。DOEの高さと利益の回復は評価材料だが、2024年度の大幅減配と足元の利回り水準の低さが割安感を欠く要因になっている。区分の根拠は総合判断欄の解説を参照してほしい。

6. よくある質問

あおぞら銀行の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.74%で、過去5年平均の4.40%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また2年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約49%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2024年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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