4540 ツムラ
- 配当利回り
- 4.17%
- 配当性向
- 39%
- DOE
- 3.44%
- 総合スコア
- 100.0pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4540 |
| 業種 | 医薬品 |
| 配当利回り(株価ベース) | 4.17% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 147.00円 |
| 総合判定 | 対象外 |
| 総合スコア | 100.0 |
| 連続増配 | 3年 |
| 非減配 | 21年 |
| 配当性向 | 39.07% |
| PER / PBR | 9.96 / 0.87 |
| ROE | 8.01% |
| DOE(株主資本配当率) | 3.44%(業種中央値 2.88%) |
ツムラは医薬品業種に属し、決算期は3月です。時価総額は約2,877億円。大型株ではなく、中堅クラスの規模です。
収益力は業種の中で目立ちます。営業利益率は18.28%で、業種中央値の2.83%を大きく上回ります。ROEは8.01%、ROAは4.74%。自己資本比率は62.69%と高く、借入に頼らず事業を回せる体力があります。
直近の2026年度は売上高が6.36%伸びました。一方でEPS(1株当たり利益)は前年から11.91%減り、376.28円です。増収でも利益が伸びきらなかった点は、あなたが数字を追うときの注目箇所になります。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 4.68% | 3.34% | 2.01% |
| 3年 | 4.68% | 3.79% | 2.36% |
| 1年 | 4.57% | 4.11% | 3.62% |
| 現在 | 4.17% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 64.00円 | 35.66% | 179円 |
| 18/03 | 64.00円 | 31.91% | 201円 |
| 19/03 | 64.00円 | 33.53% | 191円 |
| 20/03 | 64.00円 | 35.56% | 180円 |
| 21/03 | 64.00円 | 31.94% | 200円 |
| 22/03 | 64.00円 | 25.99% | 246円 |
| 23/03 | 64.00円 | 29.68% | 216円 |
| 24/03 | 85.00円 | 38.67% | 220円 |
| 25/03 | 136.00円 | 31.84% | 427円 |
| 26/03 | 147.00円 | 39.07% | 376円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは3.44%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
折れ線は各月末の配当利回りで、線が高いほど株価が配当に対して低い局面を示します。ツムラの利回りは2021年9月の2.07%から上がり、2025年5月に4.57%へ達しました。直近の2026年9月は4.17%で、5年平均3.34%より上の帯にあります。
5年・3年・1年の3つの期間で、最大・平均・最小の利回りを並べた棒です。見るのは期間ごとの水準の違いです。平均は5年で3.34%、3年で3.79%、1年で4.11%と期間が短いほど上がっており、利回りの水準が切り上がってきたことが読み取れます。
年度ごとの1株配当を、株式分割の影響を除いて並べた棒です。右へ伸びていれば増配の履歴になります。ツムラは2023年度まで64円で横ばいでしたが、2024年度85円、2025年度136円、2026年度147円と3年連続で増えています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは4.17%。過去5年の平均3.34%を0.83ポイント上回り、5年の最高4.68%にも近い位置です。直近1年に絞ると平均4.11%、最低でも3.62%。利回りは長く高めの水準で推移してきました。
1株配当は2023年度まで64円で横ばいでした。そこから2024年度に85円、2025年度に136円、2026年度に147円と3年続けて引き上げています。増配の勢いは直近3年に集中しており、それ以前の10年ほどは据え置きが続いた企業です。
減配の記録は少なく、調整後の配当で数えた非減配は21年、最後の減配は2005年でした。対象期間は23年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率。純資産に対して配当をどれだけ出しているかを示し、減配しにくさの目安になる指標)は3.44%です。業種中央値の2.88%を上回り、全国目安の2〜4%の範囲では上寄りに位置します。配当性向は39.07%で、利益の6割ほどは社内に残しています。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 8.01% |
| ROA | 4.74% |
| DOE | 3.44% |
| 自己資本比率 | 62.69% |
| EPS / BPS | 376 / 4316 |
| 収益性スコア | 4.05 |
| 還元スコア | 1.10 |
| 割安スコア | 0.62 |
利益率の高さが、この会社の財務の軸です。ROEは8.01%で業種中央値3.00%の2倍超、ROAは4.74%で中央値1.58%の約3倍、営業利益率は18.28%で中央値2.83%を大きく超えます。自己資本比率も62.69%あり、財務の土台は厚いままです。
成長面は強弱が混在します。売上高成長率は6.36%のプラスでした。ところがEPSは2025年度の427.14円から2026年度は376.25円へ下がり、成長率は-11.91%です。配当は増えたのに、1株利益は減った。この差が配当性向を31.84%から39.07%へ押し上げました。
注意したいのはフリーキャッシュフローです。直近はマイナス約255.9億円。事業で稼いだ現金より投資に出ていった現金のほうが多い状態で、配当の原資を営業活動だけで賄えたかどうかは、この数字だけでは判断できません。投資の中身は決算資料で確かめてください。
4. 割安度
PERは9.96倍で、業種中央値22.15倍の半分以下です。PBRは0.87倍で、中央値1.11倍を下回り、1倍を割っています。利益と純資産の両面で、業種の中央値より低い評価で取引されています。
利回りの面でも同じ方向です。現在の4.17%は5年平均3.34%より高く、株価が過去の自分より低い評価を受けている状態を映します。5年平均の利回りに戻る株価は4,730.5円で、現在の3,786円とは24.9%の開きがあります。
ただし、低いPERには理由が潜みます。EPSの減少とマイナスのFCFが、市場の慎重な見方を支えている可能性があります。指標が低いことと、割安であることは別の話です。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 3786円(利回り4.17%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 4730円(利回り3.34%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 3376円(利回り4.68%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 7861円(利回り2.01%) |
いまの株価は4730円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
株価の折れ線に、利回りが過去5年の水準に戻る株価のラインを重ねた図です。年間配当158円を基準に、5年平均利回りに戻る株価は4,730.5円と計算されています。現在の株価は3,786円で、このラインとの差は24.9%です。売買を推奨するものではなく、水準を測る目盛りとして使ってください。
5. 総合判断
総合判定: 対象外(スコア 100.0)
配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。
判定根拠:
FCFマイナス
+ 3年連続増配
+ 利回り4%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
判定は「対象外」です。収益性スコアは4.047と高く、加点も3年連続増配・利回り4%以上・DOE2%以上かつ業種平均以上の3項目がそろいました。それでも判定根拠の先頭に置かれたのはFCFマイナスで、この1点が判定を対象外へ振り分けています。
配当の持続性は、増配の原資がどこから来たかで見え方が変わります。1株配当は2014年度から2023年度まで64円に据え置かれ、2025年度に136円へ引き上げられました。同じ年度にEPSは219.81円から427.14円へ大きく伸びており、ここまでの増配は利益の伸びに沿っています。ところが2026年度はEPSが376.25円へ下がる一方で配当は147円へ増え、配当性向は39.07%と、2012年度以降で最も高い水準になりました。
相反するシグナルのうち、私はEPSの減少とFCFのマイナスが同時に出ている点を重く見ます。営業利益率18.28%や自己資本比率62.69%は財務の厚みを示しますが、配当は蓄えよりも毎年の稼ぎと手元の現金から払われるからです。非減配は21年続き、最後の減配は2005年です。この記録の重みは、利益と現金が配当の伸びに追いつくかどうかで変わります。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
PERは9.96倍で業種中央値22.15倍の半分以下、利回りは自社の5年平均に対して1.25倍の位置です。低いPERが「利益はこの先も減る」という市場の見立てを映しているなら、利回りの高さは株価下落の結果にすぎず、バリュートラップの形になります。分かれ目は、2025年度のEPS水準が一時的な上振れだったのか、続く稼ぐ力なのか。あなたが確かめる先は、次の決算でのEPSとFCFの向きです。
本記事は事実の整理であり、売買を推奨するものではありません。
6. よくある質問
ツムラの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは4.17%で、過去5年平均の3.34%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また21年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約39%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2005年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

