4612 日本ペイントホールディングス
- 配当利回り
- 1.36%
- 配当性向
- 21%
- DOE
- 2.10%
- 総合スコア
- 59.6pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4612 |
| 業種 | 化学 |
| 配当利回り(株価ベース) | 1.36% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 16.00円 |
| 総合判定 | 対象外 |
| 総合スコア | 59.6 |
| 連続増配 | 5年 |
| 非減配 | 7年 |
| 配当性向 | 20.87% |
| PER / PBR | 13.70 / 1.36 |
| ROE | 10.60% |
| DOE(株主資本配当率) | 2.10%(業種中央値 2.48%) |
日本ペイントホールディングスは、化学セクターに属する東証上場企業です。決算期は6月で、時価総額は約2兆4,896億円にのぼります。
直近の1株利益(EPS)は76.66円、1株あたり純資産(BPS)は774.87円。配当は年16円で、配当性向は20.87%に収まっています。利益の2割ほどを株主に回し、残りは事業の再投資に使う構図です。
配当の実績は2001年から25年分が残っています。ここ5年は毎年増配が続いています。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 2.00% | 1.36% | 0.79% |
| 3年 | 2.00% | 1.52% | 1.23% |
| 1年 | 1.70% | 1.53% | 1.26% |
| 現在 | 1.36% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 16/06 | 7.00円 | 37.39% | 19円 |
| 17/06 | 12.00円 | 136.59% | 9円 |
| 18/06 | 8.80円 | 31.82% | 28円 |
| 19/06 | 9.00円 | 39.31% | 23円 |
| 20/06 | 9.00円 | 32.33% | 28円 |
| 21/06 | 9.60円 | 34.00% | 28円 |
| 22/06 | 10.00円 | 32.53% | 31円 |
| 23/06 | 12.00円 | 27.75% | 43円 |
| 24/06 | 15.00円 | 27.99% | 54円 |
| 25/06 | 16.00円 | 20.87% | 77円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは2.10%(業種中央値は2.48%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。
折れ線は月ごとの配当利回りで、水準線は5年間の最大・平均・最小です。直近の利回りは2026年9月で1.36%、5年平均と同じ位置にあります。2024年から2026年前半は1.4〜1.8%台で推移し、2026年7月以降は1.3%台へ下がりました。
棒グラフは5年・3年・1年の期間ごとに、利回りの最大・平均・最小を並べたものです。平均は5年が1.36%、3年が1.52%、1年が1.53%で、期間が短いほど高くなっています。現在の1.36%は、3年・1年の平均を下回る位置です。
棒は年度ごとの1株配当で、株式分割の影響を調整した金額です。2018年の8.8円を底に、2025年は16.0円まで積み上がりました。ここ5年は毎年増配で、2023年から2025年は12.0円、15.0円、16.0円と続いています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは1.36%で、5年平均と同じ水準です。5年間の幅は0.79%から2.00%、直近1年だけを見ると1.26%から1.70%に収まっています。高配当株の顔ではなく、増配を重ねて利回りを支えてきた銘柄です。
分割調整後の1株配当は、2019年と2020年の9.0円から、2023年に12.0円、2024年に15.0円、2025年に16.0円へ伸びました。連続増配は5年、減配なしの期間は7年です。最後の減配は2018年で、12.0円から8.8円に下がっています。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率)は2.10%です。DOEは純資産に対して配当をどれだけ払っているかを示し、利益の増減に左右されにくいので、減配しにくさを測る目安になります。化学業種の中央値2.48%、全国の目安2〜4%と並べると、目安の下限をわずかに上回り、業種中央値より低い位置です。配当性向20.87%と合わせて読むと、支払いに余力を残した設計だとわかります。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 10.60% |
| ROA | 4.48% |
| DOE | 2.10% |
| 自己資本比率 | 44.90% |
| EPS / BPS | 77 / 775 |
| 収益性スコア | 1.63 |
| 還元スコア | 0.77 |
| 割安スコア | 1.37 |
収益力は業種中央値を上回っています。ROEは10.60%(業種中央値6.49%)、ROAは4.48%(同3.94%)、営業利益率は14.49%(同6.83%)です。特に営業利益率は中央値の2倍を超えます。
成長も数字に出ています。売上高成長率は8.27%、EPS成長率は43.02%。EPSは2023年の43.24円から2025年の76.67円まで伸びました。
自己資本比率は44.90%で、土台は厚めです。一方でフリーキャッシュフローは約マイナス1,345億円。営業で稼いだ現金を投資が上回った形で、配当の原資を見るなら、この赤字が続くかどうかに目を向けてください。
4. 割安度
PERは13.7倍で、業種中央値の13.0倍とほぼ並びます。PBRは1.36倍で、中央値0.80倍を上回っています。資産に対しては、業種平均より高い評価が付いている状態です。
配当利回りの面では、現在の1.36%は5年平均の1.36%と一致しています。5年の最高2.00%、最低0.79%のちょうど中ほどに位置します。
3年平均(1.52%)や1年平均(1.53%)と比べると、いまの利回りは低めです。株価が上がった分、同じ配当に対する利回りが薄くなっています。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1180円(利回り1.36%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1176円(利回り1.36%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 800円(利回り2.00%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 2025円(利回り0.79%) |
いまの株価は1176円(5年平均利回り水準)と2025円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約0.3%下がる計算です。
株価の折れ線に、5年の利回り水準から逆算した価格の線を重ねています。現在の株価は1,179.5円で、5年平均利回り(1.36%)に相当する1,176.5円とほぼ同じです。5年最高利回りに相当する800.0円と5年最低利回りに相当する2,025.3円のあいだに収まっています。いずれも過去の利回りから算出した参考値で、売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 対象外(スコア 59.6)
配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。
判定根拠:
FCFマイナス
+ ROE10%以上の高収益
+ 5年連続増配
総合スコアは59.6点、判定は「対象外」です。ROE10%以上の高収益と5年連続増配という加点を、約マイナス1,345億円のフリーキャッシュフローが打ち消しました。
配当の持続性を利益の側から見ると、配当性向は2025年に20.87%まで下がっていますが、2017年に配当性向136.59%と利益を超えて払った翌2018年には、1株配当を12.0円から8.8円へ減らした前例があります。利益が沈んで利回りだけが上がるバリュートラップの形とは逆で、EPSは2023年の43.24円から2025年の76.67円へ伸び、PERも13.7倍と業種中央値13.0倍に並ぶため、私が見るべき点は、配当の原資となる現金の流出が投資の一時的な山なのか、続くものなのかに絞られます。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
日本ペイントホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは1.36%で、過去5年平均の1.36%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
5年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また7年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約21%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2018年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

