【連続増配】古河電気工業(5801)配当分析|利回り0.54%・2年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

古河電気工業(5801)は非鉄金属セクターの企業です。配当の全体像を数字で押さえます。

項目
銘柄コード 5801
業種 非鉄金属
配当利回り(株価ベース) 0.54%
1株配当(最新期・分割調整済) 21.00円
総合判定 対象外
総合スコア 16.7
連続増配 2年
非減配 2年
配当性向 20.38%
PER / PBR 27.94 / 4.86
ROE 17.93%
DOE(株主資本配当率) 3.56%(業種中央値 3.22%)

古河電気工業(5801)は電線・光ファイバ・自動車電装を手がける非鉄金属大手です。データセンターや電力インフラ向けの需要を追い風に、EPSは2024年度の9.2円から2026年度の103.0円へ跳ね上がりました。株価もこの3年で大きく水準を切り上げています。本レポートは配当利回り・還元姿勢・財務を表とグラフで整理したものです。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、増配・減配の記録を追います。

期間 最大 平均 最小
5年 5.63% 2.71% 0.35%
3年 5.63% 2.37% 0.35%
1年 2.59% 1.39% 0.35%
現在 0.54%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2017年3月期 5.50円 22.07% 25円
2018年3月期 8.00円 19.75% 41円
2019年3月期 8.50円 20.58% 41円
2020年3月期 8.50円 33.97% 25円
2021年3月期 6.00円 42.29% 14円
2022年3月期 6.00円 41.84% 14円
2023年3月期 8.00円 31.44% 25円
2024年3月期 6.00円 64.94% 9円
2025年3月期 12.00円 25.34% 47円
2026年3月期 21.00円 20.38% 103円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.56%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.22%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは0.54%。5年平均の2.71%を大きく下回り、5年間の最高5.63%とは別世界の水準です。株価が買われて利回りが薄まっている局面といえます。

直近1年の平均利回り(1.39%)は5年平均(2.71%)の半分ほど。期間を縮めるほど水準が下がっており、株高が利回りを押し下げてきた流れが読めます。

1株配当(分割調整済み)は2016年の4円から2026年の21円へ伸びましたが、途中2024年に減配があります。棒グラフの右端の伸びと、その手前のへこみをあわせて見てください。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは 0.54% です。株価が急伸した結果、利回りは5年平均の2.71%を大きく下回り、5年レンジの下端(最小0.35%)に近い位置にあります。1株配当そのものは2025年度12円→2026年度21円と増えていますが、2024年度に8円→6円の減配を挟んでおり、連続増配は2年でとまっています。配当性向は20.4%と低く、DOEは3.56%(業種中央値3.22%)です。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE 17.93%
ROA 6.80%
DOE 3.56%
自己資本比率 40.81%
EPS / BPS 1030 / 5928
収益性スコア 1.49
還元スコア 0.89
割安スコア 3.90

ROE17.9% と業種中央値9.0%を大きく上回り、ROA6.8%・営業利益率4.9%です。自己資本比率は40.8%、EPSは1,030円まで拡大しました。一方でフリーキャッシュフローは約190億円のマイナスで、成長投資が稼ぎを上回った期でした。配当性向20.4%は利益の伸びに対して余裕があります。

4. 割安度

自社の過去利回りと比べた割安度(自社利回り比0.20)は1を大きく下回り、いまの利回りは過去平均よりかなり低い水準です。PER27.9倍・PBR4.86倍(業種中央値1.25倍)と株価は指標面で高い側にあります。総合判定は 対象外 — フリーキャッシュフローがマイナスのためモデルの評価対象から外れています。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 3909円(利回り0.54%)
5年平均利回りに戻る株価 775円(利回り2.71%)
5年最高利回り時の株価 373円(利回り5.63%)
5年最低利回り時の株価 6000円(利回り0.35%)

いまの株価は775円(5年平均利回り水準)と6000円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約80.2%下がる計算です。

株価は「利回りが5年平均に戻る水準」(約775円)をはるかに上回っています。過去5年の利回りで見れば、株価は高い側にあります。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 16.7)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
+ ROE10%以上の高収益
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 直近3年内に減配

総合判定は 対象外(スコア16.7)。ROEの高さとDOE水準は加点材料ですが、直近3年内の減配とフリーキャッシュフローのマイナスが評価を抑えています。利回りが5年平均の2.71%に戻るには、株価が約80%下がる計算です。これは売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

古河電気工業の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは0.54%で、過去5年平均の2.71%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また2年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約20%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2024年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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