【高配当】ヤマハ発動機(7272)配当分析|利回り2.61%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

ヤマハ発動機(7272)は輸送用機器セクターの企業です。二輪車大手の配当の現状を数字で確認します。

項目
銘柄コード 7272
業種 輸送用機器
配当利回り(株価ベース) 2.61%
1株配当(最新期・分割調整済) 35.00円
総合判定 割高寄り
総合スコア 34.1
連続増配 0年
非減配 0年
配当性向 41.14%
PER / PBR 69.90 / 0.99
ROE 1.40%
DOE(株主資本配当率) 3.18%(業種中央値 2.15%)

ヤマハ発動機は二輪車を主力に、船外機などのマリン、ロボティクス、金融事業を持つ。新興国の二輪需要と先進国のマリン需要が業績を左右する。営業利益率は5.0%だが、直近はEPSが16.6円まで低下し、ROEは1.4%に落ち込んだ。利益水準の回復が最大の論点になる。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、直近の配当の動きを見ます。

期間 最大 平均 最小
5年 6.79% 4.12% 2.48%
3年 5.02% 3.54% 2.48%
1年 3.51% 3.08% 2.48%
現在 2.61%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2016年12月期 20.00円 33.18% 60円
2017年12月期 29.33円 30.25% 97円
2018年12月期 30.00円 33.66% 89円
2019年12月期 30.00円 41.51% 72円
2020年12月期 20.00円 39.50% 51円
2021年12月期 38.33円 25.80% 149円
2022年12月期 41.67円 24.44% 170円
2023年12月期 48.33円 91.84% 53円
2024年12月期 50.00円 41.14% 122円
2025年12月期 35.00円 —% —円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.18%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.15%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

足元の利回りは2.61%で、5年平均4.12%を下回る。線が平均より下にあり、減配と株価の動きの両方が利回りを押し下げている。過去5年には6%台の場面もあった。

直近1年の平均利回り3.08%は5年平均4.12%より低い。減配を挟んで利回り水準が切り下がっている。

分割調整後の1株配当は2020年20円から2024年50円まで増えた後、2025年に35円へ減配。増配基調はいったん途切れた。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは2.61%。1株配当(分割調整後)は2020年20円から2024年50円まで増えた後、2025年は35円へ引き下げられた。連続非減配の記録は途切れ、直近3年内に減配がある。配当性向は41.1%。

3. 業績と財務の安定性

二輪・マリン事業の収益力と足元の利益水準を確認します。

指標
ROE 1.40%
ROA 0.55%
DOE 3.18%
自己資本比率 39.01%
EPS / BPS 17 / 1167
収益性スコア 0.45
還元スコア 1.24
割安スコア 1.49

ROE1.4%、自己資本比率39.0%、フリーキャッシュフローは525億円のプラス。フリーキャッシュフローは確保しているものの、EPSの落ち込みでROEは大きく低下した。DOEは3.18%と業種平均2.15%を上回る。PERは69.9倍と、利益低下を映して高くなっている。

4. 割安度

PBRは0.99倍で業種中央値0.67倍を上回る。自社利回り比は0.63で、利回りは自社の過去平均を下回る。総合判定は割高寄りで、業種内でのバリュエーションと収益性の低さ、直近の減配が判定の背景にある。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 1343円(利回り2.61%)
5年平均利回りに戻る株価 850円(利回り4.12%)
5年最高利回り時の株価 516円(利回り6.79%)
5年最低利回り時の株価 1411円(利回り2.48%)

いまの株価は850円(5年平均利回り水準)と1411円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約36.7%下がる計算です。

年間配当35円、株価1343円。利回りが5年平均の4.12%まで戻るには、株価が約37%下がる計算になる。売買の推奨ではなく、過去の利回りレンジとの位置を示す目安だ。

5. 総合判断

総合判定: 割高寄り(スコア 34.1)

株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 直近3年内に減配

総合判定は割高寄り。業種平均を上回るDOEは加点だが、直近3年内の減配とROEの落ち込みが重い。利益がどこまで戻るかが配当の行方を左右する局面で、収益回復の確認が判断の前提になる。

6. よくある質問

ヤマハ発動機の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.61%で、過去5年平均の4.12%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約41%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2025年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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