【高配当】いすゞ自動車(7202)配当分析|利回り3.83%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

いすゞ自動車(7202)は輸送用機器セクターの企業です。商用車メーカーの配当を数字で追います。

項目
銘柄コード 7202
業種 輸送用機器
配当利回り(株価ベース) 3.83%
1株配当(最新期・分割調整済) 92.00円
総合判定 中立
総合スコア 60.6
連続増配 0年
非減配 5年
配当性向 47.63%
PER / PBR 11.50 / 1.03
ROE 9.46%
DOE(株主資本配当率) 4.93%(業種中央値 2.15%)

いすゞ自動車はトラックとディーゼルエンジンを主力とする商用車メーカーだ。東南アジアやアフリカでピックアップトラックの存在感が大きい。ROEは9.5%で輸送用機器業種の中央値6.1%を上回り、営業利益率は5.9%。商用車特有の底堅い需要が業績を支える。

2. 配当の魅力

利回りの水準と配当の推移を確認します。

期間 最大 平均 最小
5年 7.00% 5.19% 3.22%
3年 6.24% 4.80% 3.22%
1年 5.10% 4.19% 3.22%
現在 3.83%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2017年3月期 32.00円 26.86% 119円
2018年3月期 33.00円 24.60% 134円
2019年3月期 37.00円 24.64% 150円
2020年3月期 38.00円 34.50% 110円
2021年3月期 20.00円 51.80% 39円
2022年3月期 66.00円 40.52% 163円
2023年3月期 79.00円 40.36% 196円
2024年3月期 92.00円 40.01% 230円
2025年3月期 92.00円 48.22% 191円
2026年3月期 92.00円 47.63% 193円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは4.93%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.15%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

足元の利回りは3.83%で、5年平均5.19%を下回る。線が平均より下にあり、株価が買われて利回りが薄まっている局面だ。もっとも絶対水準としては4%近い高めの利回りにある。

直近1年の平均利回り4.19%は5年平均5.19%より低い。この1年は株高で利回りが縮んでいる。

分割調整後の1株配当は2021年20円から2022年66円へ大きく増え、2024年以降は92円で横ばい。増配のペースはいったん一服している。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは3.83%。1株配当(分割調整後)は2021年20円から2022年に66円へ大きく増え、2024年以降は92円で横ばいが続く。非減配は5年、配当性向は47.6%。利益の半分弱を配当に回す配分を保っている。

3. 業績と財務の安定性

トラック・ディーゼル事業の収益力を見ます。

指標
ROE 9.46%
ROA 3.68%
DOE 4.93%
自己資本比率 40.39%
EPS / BPS 193 / 2153
収益性スコア 1.25
還元スコア 1.65
割安スコア 1.55

ROE9.5%、自己資本比率40.4%、フリーキャッシュフローは774億円のプラス。DOEは4.93%と業種平均2.15%を大きく上回り、資本に対する還元密度は高い。EPSは193円と、配当92円を十分に賄う水準にある。

4. 割安度

PBRは1.03倍で業種中央値0.67倍を上回る。PERは11.5倍。自社利回り比は0.74で、利回りは自社の過去平均を下回る。総合判定は中立。3%を超える利回りと高いDOEが評価点だが、株価水準からくる割安感は乏しい区分だ。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 2402円(利回り3.83%)
5年平均利回りに戻る株価 1773円(利回り5.19%)
5年最高利回り時の株価 1314円(利回り7.00%)
5年最低利回り時の株価 2857円(利回り3.22%)

いまの株価は1773円(5年平均利回り水準)と2857円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約26.2%下がる計算です。

年間配当92円、株価2402円。利回りが5年平均の5.19%まで戻るには、株価が約26%下がる計算になる。売買の推奨ではなく、過去の利回りレンジとの位置を示す目安だ。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 60.6)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は中立。3%以上の利回りと業種平均を大きく上回るDOEが加点になる。一方で足元の利回りは自社の過去平均を下回り、株価には割高寄りの色がある。商用車需要の底堅さと配当の安定が持ち味だ。

6. よくある質問

いすゞ自動車の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.83%で、過去5年平均の5.19%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約48%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2021年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



タイトルとURLをコピーしました