【連続増配】かんぽ生命保険(7181)配当分析|利回り1.56%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

かんぽ生命保険(7181)は保険業の企業です。まず配当の全体像を数字で押さえます。

項目値
銘柄コード7181
業種保険業
配当利回り(株価ベース)1.56%
1株配当(最新期・分割調整済)27.56円
総合判定対象外
総合スコア38.4
連続増配4年
非減配4年
配当性向81.28%
PER / PBR10.30 / 0.41
ROE4.57%
DOE(株主資本配当率)1.09%(業種中央値 3.71%)

生命保険を営み、時価総額は約1.8兆円。分割調整済みの1株配当は2022年度の10円から緩やかに増えたのち、2026年度に27.56円へと大きく引き上げられた。

2. 配当の魅力

配当の水準と、増配・非減配の記録をたどります。下の表とグラフが手がかりです。

期間最大平均最小
5年3.34%1.65%1.13%
3年3.34%1.64%1.13%
1年2.26%1.86%1.53%
現在1.56%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2022年3月期10.00円23.99%42円
2023年3月期10.22円36.88%28円
2024年3月期10.44円41.33%25円
2025年3月期11.56円32.24%36円
2026年3月期27.56円81.28%34円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは1.09%と控えめです(業種中央値は3.71%)。還元の厚みはまだ薄い。これから増やす余地と見るか、還元に消極的と見るかは、業績の伸び次第です。

いまの利回りは1.56%で、5年平均1.65%をわずかに下回る。過去5年の最高は3.34%、最低は1.13%。現在はレンジの下寄りにいる。

直近1年の平均利回りは1.64%(3年平均)で、5年平均1.65%とほぼ同じ。利回りの水準は安定している。

1株配当は10円台が続いたのち、2026年度に27.56円へ大きく増額。棒グラフは終盤で段差が跳ね上がる形だ。増額の背景に配当性向の急上昇がある点は押さえておきたい。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは1.56%で、自社の5年平均1.65%とほぼ同水準。1株配当は10円→10.22円→10.44円→11.56円→27.56円と、直近で大きく段が上がった。非減配・増配はいずれも4年続く。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標値
ROE4.57%
ROA0.29%
DOE1.09%
自己資本比率7.11%
EPS / BPS153 / 3833
収益性スコア0.35
還元スコア0.34
割安スコア0.34

ROEは4.6%、EPSは152.55円。配当性向は81.3%で、利益の8割超を配当に充てる高い水準にある。PBRは0.41倍で純資産を大きく下回る。保険業のため自己資本比率は7.1%と業態特有の数値だ。

4. 割安度

自社利回り比は0.95で、いまの利回りは自社平均並み。PBRは0.41倍と低いが、ROEも低く、配当性向は8割を超える。これらから区分としては対象外に置かれている。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価1766円(利回り1.56%)
5年平均利回りに戻る株価1670円(利回り1.65%)
5年最高利回り時の株価825円(利回り3.34%)
5年最低利回り時の株価2438円(利回り1.13%)

いまの株価は1670円(5年平均利回り水準)と2438円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約5.4%下がる計算です。

株価(約1,766円)は、利回りが5年平均に戻る水準(約1,670円)のすぐ上にある。過去5年の利回りレンジの内側で、平均近辺の位置だ。この線は売買の目安ではない。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 38.4)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
配当性向80%超;低PBR×低収益
+ 3年連続増配

総合判定の区分は対象外。3年連続増配は加点だが、配当性向が80%を超える点と、低PBR・低収益の組み合わせが判定を抑えている。直近の配当性向の急上昇が今後も続くかは、利益の動き次第だ。

6. よくある質問

かんぽ生命保険の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.56%で、過去5年平均の1.65%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約81%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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