【連続増配】東レ(3402)配当分析|利回り1.74%・1年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

東レ(3402)は繊維製品に分類される素材企業です。配当の全体像を数字で押さえます。

項目
銘柄コード 3402
業種 繊維製品
配当利回り(株価ベース) 1.74%
1株配当(最新期・分割調整済) 20.00円
総合判定 中立
総合スコア 44.5
連続増配 1年
非減配 4年
配当性向 37.76%
PER / PBR 20.80 / 0.89
ROE 4.53%
DOE(株主資本配当率) 1.77%(業種中央値 2.38%)

東レ(3402)は炭素繊維で世界首位、樹脂・フィルム・繊維を幅広く手がける素材メーカーです。時価総額は約1.7兆円。素材各分野の市況が業績に効き、配当は安定を重視しています。

2. 配当の魅力

利回りと増配・非減配の記録を確認します。

期間 最大 平均 最小
5年 3.26% 2.34% 1.51%
3年 2.95% 2.16% 1.51%
1年 2.20% 1.88% 1.51%
現在 1.74%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 16.00円 30.40% 53円
2023年3月期 18.00円 39.57% 45円
2024年3月期 18.00円 131.68% 14円
2025年3月期 18.00円 36.79% 49円
2026年3月期 20.00円 37.76% 53円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは1.77%と控えめです(業種中央値は2.38%)。還元の厚みはまだ薄い。これから増やす余地と見るか、還元に消極的と見るかは、業績の伸び次第です。

現在の利回りは1.74%で、5年平均の2.34%を下回っています。5年間の最高は3.26%でした。

直近1年の平均利回りは1.88%で、5年平均の2.34%より低めです。

1株配当(分割調整済み)の推移です。16円から18円で横ばいののち、20円予想へ増配しています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

1株配当は2022年の16円から2026年予想の20円へ増え、増配1年・非減配4年です。18円で3年横ばいののち、直近は20円予想へ引き上げています。現在の利回りは1.74%で、5年平均の2.34%を下回ります。5年レンジは1.51%〜3.26%でした。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の状態を確認します。

指標
ROE 4.53%
ROA 2.29%
DOE 1.77%
自己資本比率 51.77%
EPS / BPS 53 / 1236
収益性スコア 0.95
還元スコア 0.87
割安スコア 1.17

ROEは4.5%で業種中央値(4.9%)並み、営業利益率は3.8%と中央値(3.8%)並みです。自己資本比率は52%と厚く、フリーキャッシュフローは1448億円のプラス。配当性向は38%です。2024年は減益で配当性向が一時的に跳ねましたが、直近は落ち着いています。DOEは1.8%で業種中央値(2.4%)を下回ります。

4. 割安度

PBRは0.89倍で業種中央値(0.76倍)をやや上回ります。自社の過去利回り比(sy)は0.74で、5年平均より低い利回り水準です。割安度の区分は中立です。収益性は業種平均並みで、利回りは過去平均に届いていません。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 1150円(利回り1.74%)
5年平均利回りに戻る株価 855円(利回り2.34%)
5年最高利回り時の株価 614円(利回り3.26%)
5年最低利回り時の株価 1324円(利回り1.51%)

いまの株価は855円(5年平均利回り水準)と1324円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約25.7%下がる計算です。

現在の利回り1.74%が5年平均の2.34%に戻るには、配当20円のまま株価が約26%下がる計算です。株価は過去5年の利回りレンジの上限寄りにあります。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 44.5)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満/割安感が乏しい/自社平均より低利回り

総合判定は中立です。厚い自己資本と無理のない配当性向は安定を示す一方、ROEやDOEは業種平均を下回り、利回りも5年平均に届きません。素材市況の回復が収益と配当の伸びを左右します。

6. よくある質問

東レの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.74%で、過去5年平均の2.34%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

1年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約38%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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