4452 花王
中立- 配当利回り
- 2.21%
- 配当性向
- 59%
- DOE
- 6.85%
- 総合スコア
- 60.2pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4452 |
| 業種 | 化学 |
| 配当利回り(株価ベース) | 2.21% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 76.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 60.2 |
| 連続増配 | 25年 |
| 非減配 | 25年 |
| 配当性向 | 59.16% |
| PER / PBR | 24.10 / 2.67 |
| ROE | 11.27% |
| DOE(株主資本配当率) | 6.85%(業種中央値 2.48%) |
花王は化学業種に属し、決算期は3月です。時価総額は約2兆8,455億円で、ROEは11.27%、営業利益率は9.72%。業種中央値のROE6.49%、営業利益率6.83%をどちらも上回っています。
自己資本比率は56.75%と厚く、売上高成長率は3.70%、EPS成長率は12.23%でした。PERは24.1倍、PBRは2.67倍で、業種中央値(PER13.25倍、PBR0.80倍)より高い水準に位置します。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 3.44% | 2.70% | 2.07% |
| 3年 | 3.03% | 2.51% | 2.07% |
| 1年 | 2.70% | 2.46% | 2.07% |
| 現在 | 2.21% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 16/03 | 40.00円 | 37.09% | 108円 |
| 17/03 | 47.00円 | 36.88% | 127円 |
| 18/03 | 55.00円 | 38.19% | 144円 |
| 19/03 | 60.00円 | 42.39% | 142円 |
| 20/03 | 65.00円 | 53.38% | 122円 |
| 21/03 | 70.00円 | 62.45% | 112円 |
| 22/03 | 72.00円 | 80.75% | 89円 |
| 23/03 | 74.00円 | 158.95% | 47円 |
| 24/03 | 75.00円 | 65.53% | 114円 |
| 25/03 | 76.00円 | 59.16% | 128円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは6.85%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
折れ線は月ごとの配当利回りで、水準線は5年の最大・平均・最小を示します。この銘柄は2023年5月の3.35%付近が高く、2026年8月に2.13%まで下がりました。現在の2.21%は5年平均の2.70%を下回っています。
5年・3年・1年のそれぞれについて、利回りの最大・平均・最小を並べた棒グラフです。平均は5年が2.70%、3年が2.51%、1年が2.46%と、期間が短いほど低くなっています。直近ほど利回りが薄い、と読み取れます。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。2016年の40円から2025年の76円まで毎年伸び、25年連続増配の積み上がりが棒の高さに出ています。減配の年は1度もありません。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当利回りは現在2.21%です。5年平均の2.70%を下回り、5年間のレンジ(2.07〜3.44%)では下限に近い位置にいます。直近1年の平均は2.46%でした。
増配は25年連続、非減配も25年連続で、集計した26年分のなかに減配の年はありません。分割調整後の1株配当は2015年の35円から2025年の76円へ伸びました。
DOE(株主資本配当率、純資産に対する配当の比率で、減配しにくさの目安)は6.85%です。業種中央値の2.48%を大きく上回り、全国目安の2〜4%も超えています。配当の厚みは、利益だけでなく純資産の裏付けからも読み取れます。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 11.27% |
| ROA | 6.40% |
| DOE | 6.85% |
| 自己資本比率 | 56.75% |
| EPS / BPS | 260 / 2352 |
| 収益性スコア | 1.59 |
| 還元スコア | 1.79 |
| 割安スコア | 2.58 |
ROEは11.27%、ROAは6.40%、営業利益率は9.72%です。業種中央値はそれぞれ6.49%、3.94%、6.83%で、3指標とも上回りました。自己資本比率は56.75%、フリーキャッシュフローは約1,299億円のプラスです。
配当性向は2025年度に59.16%でした。2023年度はEPSが46.56円まで落ち、配当性向が158.95%に跳ね上がっています。それでも1株配当は74円へ増え、翌2024年度には65.53%へ戻りました。
EPSは2023年度の46.56円から2024年度に114.45円、2025年度に128.47円と回復しています。利益が落ち込んだ年も配当を据え置かなかった点は、数字にはっきり表れています。
4. 割安度
PERは24.1倍、PBRは2.67倍です。業種中央値(PER13.25倍、PBR0.80倍)と比べると、株価の水準は高めに位置します。
利回りで見ても同じ傾向です。現在の2.21%は、5年平均2.70%、3年平均2.51%、1年平均2.46%のいずれも下回っています。自社の平均利回りとの比は0.82で、スコア上は割安感が乏しい側に分類されました。
配当を重視するなら、あなたは利回りが5年平均へ近づく株価の水準と、現在の株価との距離を見ておくと判断の材料になります。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 3500円(利回り2.21%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 2870円(利回り2.70%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 2253円(利回り3.44%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 3744円(利回り2.07%) |
いまの株価は2870円(5年平均利回り水準)と3744円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約18.0%下がる計算です。
株価の折れ線に、利回りの水準から逆算した株価の線を重ねています。5年平均利回り(2.70%)に相当する株価は2,870円、5年最低利回り(2.07%)に相当する株価は3,744円です。現在の株価3,500円は、この2本の線のあいだにあります。売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 60.2)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 10年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは60.2点で、判定は「中立」です。収益性スコア1.595、還元スコア1.792に対し、割安スコアが2.576でした。加点は、ROE10%以上の高収益、10年連続増配、DOE2%以上かつ業種平均以上の3点で、注意事項はありません。
配当の持続力は数字がそろっています。25年連続増配、DOE6.85%、自己資本比率56.75%が土台です。2023年度に配当性向が158.95%まで上がった局面でも増配を続けた事実は、減配を避ける姿勢の表れです。
一方で、現在の利回り2.21%は5年平均2.70%を下回り、PER24.1倍は業種中央値13.25倍の約1.8倍にあたります。持続力の高さと利回りの低さが同居する銘柄です。私なら、この2点のどちらを重く見るかを自分の投資方針に照らして決めます。異常値は検出されていません。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
花王の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは2.21%で、過去5年平均の2.70%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
25年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また25年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約59%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

