【14年連続増配】アステラス製薬(4503)配当分析|利回り3.40%・14年連続増配

4503 アステラス製薬

中立
配当利回り
3.40%
配当性向
48%
DOE
7.72%
総合スコア
100.0pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード4503
業種医薬品
配当利回り(株価ベース)3.40%
1株配当(最新期・分割調整済)78.00円
総合判定中立
総合スコア100.0
連続増配14年
非減配26年
配当性向47.92%
PER / PBR15.50 / 2.47
ROE17.45%
DOE(株主資本配当率)7.72%(業種中央値 2.88%)

アステラス製薬は医薬品業種に属し、決算期は3月です。時価総額は約4.57兆円で、業種内では大きな部類に入ります。

ROEは17.4%、営業利益率は17.9%、自己資本比率は51.3%。利益を生む力と財務の厚みを、同時に備えた数字が並びます。配当の記録と財務の詳細は、次章以降で順に確認します。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年6.56%4.18%2.94%
3年6.56%4.64%3.02%
1年5.11%3.72%3.02%
現在3.40%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/0334.00円32.79%104円
18/0336.00円44.38%81円
19/0338.00円33.03%115円
20/0340.00円38.41%104円
21/0342.00円64.69%65円
22/0350.00円74.54%67円
23/0360.00円110.62%54円
24/0370.00円—%—円
25/0374.00円—%—円
26/0378.00円47.92%163円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは7.72%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 7.00 5年最大 6.56 5年平均 4.18 5年最小 2.94 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 3.40

折れ線は月ごとの配当利回りで、株価が上がると下がり、下がると上がります。このグラフでは2025年6月の5.82%から2026年2月の3.10%まで利回りが縮み、2026年9月は3.40%でした。5年平均の4.18%を下回る位置が続いています。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 5年 最大: 6.56 6.56 5年 平均: 4.18 4.18 5年 最小: 2.94 2.94 5年 3年 最大: 6.56 6.56 3年 平均: 4.64 4.64 3年 最小: 3.02 3.02 3年 1年 最大: 5.11 5.11 1年 平均: 3.72 3.72 1年 最小: 3.02 3.02 1年 現在 3.40 最大 平均 最小

5年・3年・1年のそれぞれについて、最大・平均・最小の利回りを並べた棒です。平均は5年が4.18%、3年が4.64%、1年が3.72%で、期間が短いほど低くなっています。現在の3.40%は、どの期間の平均よりも下です。

0.00 20.00 40.00 60.00 80.00 100.00 2017 2017年 34.00円 2018 2018年 36.00円 2019 2019年 38.00円 2020 2020年 40.00円 2021 2021年 42.00円 2022 2022年 50.00円 2023 2023年 60.00円 2024 2024年 70.00円 2025 2025年 74.00円 2026 2026年 78.00円

年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。2017年の34円から2026年の78円まで、10年間で毎年伸びています。増配は14年連続で、棒が右肩上がりに続いています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは3.40%です。過去5年の平均は4.18%で、最高は6.56%、最低は2.94%でした。現在値は5年平均より低く、レンジの下寄りに位置しています。

増配は14年連続、減配なしの期間は26年に及びます。2000年の1株配当3円から2026年の78円まで、分割調整後の数字で積み上がってきました。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

DOE(株主資本配当率。純資産に対して配当をどれだけ払うかの指標)は7.72%。業種中央値の2.88%を大きく上回り、全国目安の2〜4%も超えています。配当への姿勢は厚い水準です。

なお、配当性向が前年比で62.7pt動いたとして、データ上は異常値が検出されています。2023年の110.62%から2026年の47.92%へ戻った流れで、利益の変動が配当性向を大きく揺らしてきた銘柄です。配当額そのものは減らずに増え続けていますが、利益が落ち込んだ年に性向が跳ね上がる点は、あなたも押さえておいてください。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE17.45%
ROA8.17%
DOE7.72%
自己資本比率51.28%
EPS / BPS163 / 1021
収益性スコア5.77
還元スコア1.84
割安スコア1.47

ROEは17.4%で、業種中央値の3.0%を大きく上回ります。ROAは8.2%(中央値1.6%)、営業利益率は17.9%(中央値2.8%)と、収益性の指標はそろって中央値の数倍です。

自己資本比率は51.3%。フリーキャッシュフローは約4,935億円のプラスで、配当の原資になる現金を生んでいます。EPSは162.77円、配当性向は47.92%です。

過去のEPSには波があります。2021年の64.93円から2023年の54.24円まで低迷した後、2026年に162.77円へ回復しました。2023年の配当性向110.62%はこの利益の谷が原因で、利益の変動が配当の余力に直結する構造がうかがえます。

4. 割安度

PERは15.5倍で、業種中央値22.15倍を下回ります。一方PBRは2.47倍で、中央値1.11倍の2倍を超えます。利益に対しては控えめ、純資産に対しては高めという、評価が分かれる数字です。

利回りで見ると、現在の3.40%は5年平均4.18%を下回り、自社平均比は0.81です。過去の自分自身と比べると、利回りは低い位置にあります。直近1年の平均は3.72%で、現在値はそれも下回っています。

判定根拠にも「割安感が乏しい/自社平均より低利回り」とあり、割安度の区分は中立です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価2320円(利回り3.40%)
5年平均利回りに戻る株価1890円(利回り4.18%)
5年最高利回り時の株価1204円(利回り6.56%)
5年最低利回り時の株価2687円(利回り2.94%)

いまの株価は1890円(5年平均利回り水準)と2687円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約18.6%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 5年最低利回り水準 2,687 5年平均利回り水準 1,890 5年最高利回り水準 1,204 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 2,320

5年平均利回りの4.18%に当てはまる株価は1,890円、5年最低利回りの2.94%なら2,687円です。年間配当79円を基準に計算した水準で、現在の株価2,320.5円はその間に入っています。売買を推奨する線ではなく、過去の利回りレンジの中での位置を示す目安です。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 100.0)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 10年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判断は中立です。ROE10%以上の高収益、14年連続増配、利回り3%以上、DOEが2%以上かつ業種平均以上という4つの加点要素が並び、注意事項の項目はありません。一方で、現在の利回りは自社の5年平均を下回り、割安度の面では評価が伸びていません。

配当の継続力を示す材料は厚く、減配なしの期間は26年に及びます。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

気になるのは、配当性向が前年比-62.7ptと急変した点です。2023年の110.62%という水準は、利益が落ちた年に配当が利益を上回った事実を示しています。2026年は47.92%まで戻りましたが、利益の振れ幅と配当の関係は、次の決算でも確認しておきたい項目です。

この記事は事実の整理であり、売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

アステラス製薬の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.40%で、過去5年平均の4.18%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

14年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また26年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約48%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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