【連続増配】日立製作所(6501)配当分析|利回り1.03%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

日立製作所(6501)は社会インフラからITサービス、鉄道システムまで幅広く手がける総合電機メーカーです。配当の全体像を数字で確認します。

項目値
銘柄コード6501
業種電気機器
配当利回り(株価ベース)1.03%
1株配当(最新期・分割調整済)50.00円
総合判定中立
総合スコア73.0
連続増配4年
非減配4年
配当性向28.29%
PER / PBR25.30 / 3.06
ROE12.93%
DOE(株主資本配当率)3.55%(業種中央値 2.74%)

日立製作所(6501)は電気機器に属します。社会インフラからITサービス、鉄道システムまで幅広く手がける総合電機メーカーです。直近会計年度のROEは12.9%、EPSは177円です。本レポートでは配当利回り・増配記録・財務指標を表とグラフで整理します。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を順に見ていきます。下の表とグラフが手がかりです。

期間最大平均最小
5年2.81%1.69%0.86%
3年2.15%1.32%0.86%
1年1.32%1.06%0.86%
現在1.03%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2022年3月期25.00円20.70%121円
2023年3月期29.00円21.18%137円
2024年3月期36.00円28.37%127円
2025年3月期43.00円32.13%134円
2026年3月期50.00円28.29%177円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.55%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.74%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

現在の利回り1.03%は、5年平均の1.69%を下回ります。5年間のレンジは0.86%〜2.81%でした。

直近1年の平均利回りは1.06%で、5年平均の1.69%より低い水準です。この1年は株価の上昇が利回りを押し下げました。

分割調整後の配当は4年連続で増えています。2022年度の25円から2026年度の50円へと、棒グラフは右肩上がりに伸びています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

分割調整後の1株配当は、2022年度の25円から2026年度の50円へ、4年間で約2倍に増えました。連続増配は4年、非減配は4年です。配当性向は28%です。現在の利回りは1.03%で、5年平均の1.69%を下回ります。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標値
ROE12.93%
ROA5.33%
DOE3.55%
自己資本比率43.67%
EPS / BPS177 / 1460
収益性スコア1.49
還元スコア1.12
割安スコア—

ROEは12.9%で高めの水準です。EPSは177円。自己資本比率は43.7%で、財務は安定圏にあります。配当性向は28%、PERは25.3倍、PBRは3.06倍です。

4. 割安度

自社の過去の利回り水準と比べると、現在値は平均の0.61倍で、これまでより利回りの薄い位置にあります。総合スコアからの区分は中立です。PER・PBRの業種中央値が揃わないため、割安スコアは算出していません。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価4850円(利回り1.03%)
5年平均利回りに戻る株価2959円(利回り1.69%)
5年最高利回り時の株価1779円(利回り2.81%)
5年最低利回り時の株価5814円(利回り0.86%)

いまの株価は2959円(5年平均利回り水準)と5814円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約39.0%下がる計算です。

現在値は4,850円です。利回りが5年平均の1.69%まで戻るには、株価はおよそ2,959円まで、約39%下がる計算になります。売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 73.0)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは73、区分は中立です。加点材料はROE10%以上の高収益;3年連続増配;DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)。注意材料は記録されていません。利回りが5年平均の1.69%に戻るには、株価は現在の4,850円から約39%低い2,959円まで下がる計算です。

6. よくある質問

日立製作所の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.03%で、過去5年平均の1.69%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約28%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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