【12年連続増配】SOMPO(8630)利回り2.26%・連続増配株は今買い?配当分析

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。50%前後が一般的。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。自己資本に対する還元の厚さ。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1未満は株価上昇で利回りが相対的に低下。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。

1. 企業概要

損保大手SOMPO。12年連続増配・PBR1倍近辺・低い配当性向——バリューと還元力を兼ね備えたこの会社を見ていきます。

項目
銘柄コード 8630
業種 保険業
配当利回り(株価ベース) 2.26%
1株配当(最新期・分割調整済) 150.00円
総合判定 中立
総合スコア 67.8
連続増配 12年
非減配 13年
配当性向 21.40%
PER / PBR 8.58 / 1.04
ROE 13.66%

SOMPOホールディングスは、損保ジャパンを中核とする国内損害保険大手です。国内損保に加え、海外保険や介護・ヘルスケア事業も展開しています。損害保険は景気変動に比較的強く、安定した保険料収入を生むディフェンシブな事業。近年、保険業界全体で進む政策保有株の削減と資本効率の改善(PBR1倍改革)というテーマの、まさに中心にいる一社です。

2. 配当の魅力

この銘柄の魅力は還元の継続力と割安さの両立です。利回りと配当履歴を、表とグラフで確認しましょう。

期間 最大 平均 最小
5年 6.37% 4.31% 2.22%
3年 5.71% 3.72% 2.22%
1年 3.69% 2.88% 2.22%
現在 2.26%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2017年3月期 30.00円 21.47% 140円
2018年3月期 36.67円 30.44% 120円
2019年3月期 43.33円 33.14% 131円
2020年3月期 50.00円 44.89% 111円
2021年3月期 56.67円 42.78% 132円
2022年3月期 70.00円 32.60% 215円
2023年3月期 86.67円 96.07% 90円
2024年3月期 100.00円 56.13% 178円
2025年3月期 132.00円 52.61% 251円
2026年3月期 150.00円 21.40% 701円

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

連続増配12年、非減配13年——長期にわたる安定した株主還元の実績があります。1株配当は着実に伸び、直近も132円→150円へと増配を継続。特筆すべきは配当性向がわずか21.4%と低いこと。利益に対して配当がまだ小さいため、増配余地は極めて大きく、実際に資本効率改善の流れの中で還元強化が進んでいます。利回り2.26%と継続的増配の組み合わせは、堅実な配当投資家にとって心強い要素です。

3. 業績と財務の安定性

その還元を支える収益力と、保険業ならではの財務を見ていきます。

指標
ROE 13.66%
ROA 3.44%
自己資本比率 27.78%
EPS / BPS 701 / 5792
収益性スコア 1.87
還元スコア 0.86
割安スコア 0.82

ROEは13.7%と良好で、ROA3.44%、自己資本比率27.8%——保険業はバランスシートに保険負債を抱えるため、この自己資本比率は業態上ごく標準的です。EPSは701円。安定した保険引受収益と資産運用が、増配を続けるための原資を生み出しています。資本効率の改善余地という点でも、業界の追い風を受けやすい立ち位置です。

4. 割安度(買い時か)

PERは8.58倍、PBRは1.04倍と、利益・資産の両面で割安圏にあります。自社利回り比は0.35と低めですが、低PER・PBR1倍近辺という水準は、バリュー投資の観点で見逃せません。資本効率改善が進めばPBRの見直し余地もあり、割安さと成長の両にらみができる評価です。

過去5年の配当利回りのレンジから、株価の買い時・売り時の目安を機械的に示したものです(配当が今の水準を保つ前提の簡易ガイドで、業績変化は織り込みません)。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 6645円(利回り2.26%)
買い目安(5年平均利回り) 3480円(利回り4.31%)
強い買い目安(5年最高利回り) 2355円(利回り6.37%)
売り目安(5年最低利回り) 6757円(利回り2.22%)

現在株価は買い目安(3480円)と売り目安(6757円)の間にある中立圏です。買い目安まではあと約47.6%の下落余地。利回りの妙味を重視するなら、買い目安への接近を待つ判断も理にかないます。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 67.8)

明確な買いシグナルも売りシグナルも弱く、現状維持・様子見が妥当な水準です。利回りだけでなく財務・増配記録を総合して判断してください。

判定根拠: 自社平均より低利回り

総合スコアは67.8ですが、12年連続増配・低PBR・配当性向21%という組み合わせは、「還元の継続力」と「割安さ」と「増配余地」の三拍子がそろった好条件です。判定は「中立」ですが、保険業界全体で進む資本効率改善(PBR1倍改革)というテーマの追い風もあり、堅実な高配当・増配株を求める投資家にとって、じっくり検討する価値のある一社といえます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。


タイトルとURLをコピーしました