【連続増配】ゼンショー(7550)配当分析|利回り0.74%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

ゼンショーホールディングス(7550)は小売業(外食)の企業です。配当と収益力から見ていきます。

項目
銘柄コード 7550
業種 小売業
配当利回り(株価ベース) 0.74%
1株配当(最新期・分割調整済) 75.00円
総合判定 中立
総合スコア 30.6
連続増配 4年
非減配 4年
配当性向 27.19%
PER / PBR 33.30 / 5.51
ROE 15.75%
DOE(株主資本配当率) 3.45%(業種中央値 2.32%)

ゼンショーホールディングス(7550)は「すき家」「はま寿司」などを展開する外食最大手だ。時価総額はおよそ1.6兆円。国内外食に加え、海外M&Aによる店舗網の拡大が成長をけん引している。本レポートは配当と財務を表とグラフで整理する。

2. 配当の魅力

利回りの水準と増配の記録を確認します。

期間 最大 平均 最小
5年 1.34% 0.84% 0.56%
3年 1.34% 0.87% 0.56%
1年 1.01% 0.84% 0.72%
現在 0.74%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 22.00円 24.13% 91円
2023年3月期 24.00円 27.49% 87円
2024年3月期 50.00円 25.59% 195円
2025年3月期 70.00円 29.11% 240円
2026年3月期 75.00円 27.19% 276円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.45%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.32%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

利回りは0.74%で、5年平均0.84%を下回る。成長期待で株価が買われ、利回りは低い水準にある。5年間の最高でも1.34%だった。

直近1年の平均利回りは0.84%で、5年平均0.84%と同じ。もともと利回りの低い領域で推移している。

1株配当は22円から75円へ、4年連続の増配。棒グラフの伸びは大きいが、利回りの絶対水準は低いままだ。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは0.74%とかなり低い。1株配当は22円から75円へ、4年連続で増配している。配当性向は27.2%で、EPSが91円から276円へ約3倍に伸びた利益成長が増配を支える。ただし株価の上昇が配当の伸びを上回り、利回りの絶対水準は低いままだ。

3. 業績と財務の安定性

収益力と財務、還元とのバランスを見ます。

指標
ROE 15.75%
ROA 4.77%
DOE 3.45%
自己資本比率 35.55%
EPS / BPS 276 / 1666
収益性スコア 1.75
還元スコア 1.20
割安スコア 3.93

ROEは15.7%で業種中央値7.5%を大きく上回り、収益性は高い。営業利益率6.4%、自己資本比率35.6%。EPSは4年で3倍になり、積極出店と海外買収が利益に結びついている。

4. 割安度

PERは33.3倍、PBRは5.51倍で業種中央値1.40倍を大きく上回る。利回り0.74%は自社5年平均0.84%を下回り、自社利回り比は0.88。株価は高い成長期待を織り込んでおり、区分としては割高寄りだ。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 10115円(利回り0.74%)
5年平均利回りに戻る株価 8929円(利回り0.84%)
5年最高利回り時の株価 5597円(利回り1.34%)
5年最低利回り時の株価 13393円(利回り0.56%)

いまの株価は8929円(5年平均利回り水準)と13393円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約11.7%下がる計算です。

利回りが5年平均0.84%に戻る株価はおよそ8929円で、現在値より1割ほど低い。株価は過去5年の利回りレンジの内側にある。売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 30.6)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は中立(スコア30.6)。高いROE・4年連続増配・業種平均超のDOEが加点材料。一方で利回りが低く割安感が乏しいため、インカム目的の水準ではない。配当より株価成長を映す銘柄という性格が数字に出ている。

6. よくある質問

ゼンショーホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは0.74%で、過去5年平均の0.84%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約27%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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