【連続増配】富士電機(6504)配当分析|利回り1.42%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

富士電機(6504)は電気機器セクターの企業です。配当と収益力から見ていきます。

項目
銘柄コード 6504
業種 電気機器
配当利回り(株価ベース) 1.42%
1株配当(最新期・分割調整済) 200.00円
総合判定 中立
総合スコア 59.1
連続増配 4年
非減配 4年
配当性向 30.07%
PER / PBR 15.90 / 1.95
ROE 12.46%
DOE(株主資本配当率) 3.69%(業種中央値 2.74%)

富士電機(6504)はパワー半導体と受変電・産業システムを手がける電機メーカーだ。時価総額はおよそ1.6兆円。省エネ・電動化の流れを受けたパワー半導体が成長の柱で、利益率の改善が続いている。本レポートは配当と財務を表とグラフで整理する。

2. 配当の魅力

利回りの水準と増配の記録を確認します。

期間 最大 平均 最小
5年 4.21% 2.11% 1.16%
3年 4.21% 2.06% 1.16%
1年 2.37% 1.75% 1.16%
現在 1.42%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 100.00円 24.35% 411円
2023年3月期 115.00円 26.78% 429円
2024年3月期 135.00円 25.59% 528円
2025年3月期 160.00円 24.90% 643円
2026年3月期 200.00円 30.07% 665円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.69%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.74%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

利回りは1.42%で、5年平均2.11%を下回る。利益成長を織り込んで株価が買われ、利回りは薄い。5年間の最高は4.21%だった。

直近1年の平均利回りは1.75%で、5年平均2.11%より低い。株高が利回りを押し下げてきた。

1株配当は100円から200円へ、4年連続の増配。棒グラフはきれいな右肩上がりで、配当性向にも余裕がある。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは1.42%と低い。1株配当(分割調整済み)は100円から200円へ、4年連続で増配している。配当性向は30.1%と低く、EPSが410円から665円へ伸びた利益成長が増配を支える。還元の伸びしろは残るが、利回りの絶対水準は高くない。

3. 業績と財務の安定性

収益力と財務、還元とのバランスを見ます。

指標
ROE 12.46%
ROA 6.97%
DOE 3.69%
自己資本比率 59.92%
EPS / BPS 665 / 5429
収益性スコア 1.65
還元スコア 1.17
割安スコア 1.87

ROEは12.5%で業種中央値7.4%を上回り、収益性は高い。営業利益率11.1%、自己資本比率59.9%と財務も堅い。EPSは5年で6割増え、稼ぐ力が着実に強まっている。

4. 割安度

PERは15.9倍、PBRは1.95倍で業種中央値1.04倍を上回る。利回り1.42%は自社5年平均2.11%を下回り、自社利回り比は0.67。株価は利益成長を映して買われており、区分としては割高寄りだ。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 14130円(利回り1.42%)
5年平均利回りに戻る株価 9479円(利回り2.11%)
5年最高利回り時の株価 4751円(利回り4.21%)
5年最低利回り時の株価 17241円(利回り1.16%)

いまの株価は9479円(5年平均利回り水準)と17241円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約32.9%下がる計算です。

利回りが5年平均2.11%に戻る株価はおよそ9479円で、現在値より3割ほど低い。株価は過去5年の利回りレンジの内側にある。売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 59.1)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は中立(スコア59.1)。高いROE・4年連続増配・業種平均超のDOEが加点材料。一方で利回りが自社の過去平均より低く、割安感が乏しい点が中立に置いている。増配の質は高いが、利回り目的の水準ではない。

6. よくある質問

富士電機の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.42%で、過去5年平均の2.11%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約30%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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