【非鉄金属】JX金属(5016)配当分析|利回り0.93%・配当実績は2年

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

JX金属(5016)は非鉄金属セクターに属する、時価総額およそ3.2兆円の銅・機能材料大手です。2025年に上場したばかりで、配当の実績はまだ短い会社です。

項目
銘柄コード 5016
業種 非鉄金属
配当利回り(株価ベース) 0.93%
1株配当(最新期・分割調整済) 31.00円
総合判定 中立
総合スコア 45.5
連続増配 1年
非減配 1年
配当性向 27.45%
PER / PBR 29.30 / 4.22
ROE 15.60%
DOE(株主資本配当率) 4.68%(業種中央値 3.22%)

JX金属のROEは15.6%。非鉄金属の中央値9.0%を上回ります。営業利益率は19.8%と高く、素材メーカーのなかでは稼ぐ力の目立つ会社です。

PBRは4.22倍、PERは29.3倍。業種平均より高い評価を市場から受けています。

時価総額はおよそ3.2兆円。ただ上場は2025年で、株価も配当も歴史がまだ浅い点は頭に入れておいてください。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、これまでの配当を見ます。実績が2年ぶんしかない点に注意してください。

期間 最大 平均 最小
5年 4.80% 1.99% 0.54%
3年 4.80% 1.99% 0.54%
1年 3.63% 1.36% 0.54%
現在 0.93%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2025年3月期 18.00円 148.99% 12円
2026年3月期 31.00円 27.45% 113円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは4.68%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.22%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは0.93%です。ただし2025年上場で、時系列はまだ短めです。線の形よりも、これから記録が積み上がるかを見ていく段階です。

期間別の比較も、もとになるデータが2年ぶんほどしかありません。水準の読み取りは参考程度にとどめてください。

配当は2025年度18円から2026年度予想31円へと増えています。ただ棒はまだ2本ぶん。増配基調が続くかは、これからの実績待ちです。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは0.93%です。上場後の平均と比べても低めの水準です。

配当は2025年度の18円から2026年度予想31円へと増えています。ただ配当の記録は2年ぶんだけ。連続増配非減配といった積み上げを語るには、まだ材料が足りません。

配当性向は27.4%。利益に対する配当の負担は軽く、増やす余地は残しています。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務を確認します。

指標
ROE 15.60%
ROA 6.95%
DOE 4.68%
自己資本比率 48.26%
EPS / BPS 113 / 784
収益性スコア 2.17
還元スコア 1.18
割安スコア 3.38

ROEは15.6%、営業利益率は19.8%。素材業種としては高い収益性です。自己資本比率も48.3%と、財務の土台はしっかりしています。

フリーキャッシュフローは303億円のプラス。手元で使える現金を生み出せています。

ただ市況次第で利益が振れやすいのが非鉄金属です。銅相場の影響を受ける点は覚えておいてください。

4. 割安度

割安度の区分は中立です。

自社利回り比(sy)は0.47。ただし比較のもとになる過去データが2年ぶんしかなく、この数字はまだ参考程度に見るべきです。

PBR4.22倍、PER29.3倍は業種平均より高め。株価の面での割安感は乏しい水準です。

上場まもない銘柄は、株価も配当も基準が定まりきっていません。数字はいったん保守的に受け止めるのが安全です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 3331円(利回り0.93%)
5年平均利回りに戻る株価 1558円(利回り1.99%)
5年最高利回り時の株価 646円(利回り4.80%)
5年最低利回り時の株価 5741円(利回り0.54%)

いまの株価は1558円(5年平均利回り水準)と5741円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約53.2%下がる計算です。

株価水準線も過去データが短く、精度は高くありません。上場まもない銘柄として、数字は保守的に見てください。売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 45.5)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は中立です(スコア45.5)。

評価できる点。ROE10%以上の高い収益性と、DOE2%以上で業種平均を上回る還元姿勢。素材メーカーとしての稼ぐ力は確かです。

注意したい点。上場から日が浅く、配当の実績が2年ぶんしかないこと。連続増配の記録も、株価の過去レンジも、判断材料としてはまだ薄いです。

稼ぐ力は見えています。あとは配当を積み上げる時間が要る、という段階です。

6. よくある質問

JX金属の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは0.93%で、過去5年平均の1.99%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

1年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また1年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約27%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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