【連続増配】富士フイルム(4901)配当分析|利回り1.93%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

フィルムから医療・材料へ姿を変えた富士フイルム。その配当の記録を確認します。

項目
銘柄コード 4901
業種 化学
配当利回り(株価ベース) 1.93%
1株配当(最新期・分割調整済) 70.00円
総合判定 対象外
総合スコア 55.0
連続増配 4年
非減配 4年
配当性向 30.48%
PER / PBR 12.90 / 0.93
ROE 7.70%
DOE(株主資本配当率) 2.20%(業種中央値 2.47%)

富士フイルムは写真フィルムを源流に、医療機器・医薬・再生医療・高機能材料・事務機へ事業を転換してきた会社です。ヘルスケアとエレクトロニクス材料が成長の軸で、祖業のイメージング事業も残しています。本レポートは、富士フイルムホールディングス(4901/化学)の配当利回り・還元姿勢・財務指標を表とグラフで整理したものです。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を確認します。下の表とグラフが手がかりです。

期間 最大 平均 最小
5年 2.76% 1.93% 1.20%
3年 2.76% 2.02% 1.51%
1年 2.45% 2.13% 1.88%
現在 1.93%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 36.67円 20.86% 176円
2023年3月期 43.33円 23.76% 182円
2024年3月期 50.00円 74.15% 67円
2025年3月期 65.00円 30.00% 217円
2026年3月期 70.00円 30.48% 230円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.20%(業種中央値は2.47%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

今の利回りは1.93%。過去5年の平均1.93%と比べると同水準で、5年間の振れ幅は1.20%〜2.76%でした。

直近1年の平均利回りは2.13%、5年平均は1.93%です。足元は利回りがやや厚めに出ています。

配当は4年連続で増えています。棒グラフが右肩上がりに伸びており、還元を続ける姿勢が読み取れます。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは1.93%です。5年平均の1.93%とほぼ同じ水準です。 連続増配4年、非減配は4年(いずれも分割調整済み配当ベース)。分割調整後の1株配当は2022年の36.7円から2026年の70.0円へと積み上がってきました。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を見ます。

指標
ROE 7.70%
ROA 4.57%
DOE 2.20%
自己資本比率 63.42%
EPS / BPS 230 / 3186
収益性スコア 1.17
還元スコア 0.95
割安スコア

ROEは7.70%で、業種中央値(6.57%)を上回ります。 自己資本比率は63.4%、配当性向は30.5%です。DOE(株主資本配当率)は2.20%で、業種中央値(2.47%)並みです。 1株利益は230円、1株純資産は3186円、PERは12.9倍、PBRは0.93倍です。

4. 割安度

5年平均利回り(1.93%)に対応する株価は約3,627円です。利回りがこの平均まで縮むには、現在値3,626円から株価が約0%上がる計算で、それだけ今は利回りが厚い局面にあります。 過去5年の利回りは1.20%から2.76%のレンジで動いてきました。直近の集計ではフリーキャッシュフローがマイナスで、スクリーニングでは対象外に区分されます。投資や運転資金の先行が背景にあります。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 3626円(利回り1.93%)
5年平均利回りに戻る株価 3627円(利回り1.93%)
5年最高利回り時の株価 2536円(利回り2.76%)
5年最低利回り時の株価 5833円(利回り1.20%)

いまの株価は3627円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価3,626円は、5年平均利回りに対応する約3,627円と、5年で最も利回りが低かった局面に対応する約2,536円を目安線とした帯のなかにあります。利回りの過去レンジから位置を確認する図です。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 55.0)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
+ 3年連続増配

総合区分は対象外です。評価を押し上げた要素は、3年以上の連続増配です。この区分は割安・割高の目安を示すもので、売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

富士フイルムホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.93%で、過去5年平均の1.93%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約30%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



タイトルとURLをコピーしました