【高配当】日本航空(9201)配当分析|利回り3.15%・3年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

日本航空(9201)は空運セクターの企業です。配当の全体像を数字で押さえます。

項目値
銘柄コード9201
業種空運業
配当利回り(株価ベース)3.15%
1株配当(最新期・分割調整済)96.00円
総合判定中立
総合スコア96.4
連続増配3年
非減配3年
配当性向31.27%
PER / PBR8.30 / 0.98
ROE12.15%
DOE(株主資本配当率)3.34%(業種中央値 2.15%)

日本航空(9201)は国内二大航空会社の一角です。コロナ禍で大幅な赤字と減配・無配を経験し、そこからの立ち直りが数字に表れています。EPSは2023年度の78.8円から2026年度の307.0円へ回復し、営業利益率も10.3%(業種中央値3.2%)まで戻りました。本レポートは配当利回り・還元姿勢・財務を表とグラフで整理したものです。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、復配・増配の記録を追います。

期間最大平均最小
5年4.38%2.79%0.97%
3年4.38%3.37%2.61%
1年3.93%3.40%3.03%
現在3.15%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2015年3月期104.00円25.30%411円
2016年3月期120.00円24.93%481円
2017年3月期94.00円20.59%457円
2018年3月期110.00円28.70%383円
2019年3月期110.00円25.46%432円
2020年3月期55.00円39.27%140円
2023年3月期25.00円31.74%79円
2024年3月期75.00円34.31%219円
2025年3月期86.00円35.09%245円
2026年3月期96.00円31.27%307円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.34%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.15%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは3.15%。5年平均の2.79%より高い位置にいます。線が上にあるときは、過去の自分と比べて株価が安い局面です。5年間の最高は4.38%でした。

直近1年の平均利回り(3.40%)が5年平均(2.79%)より高め。ここ1年は利回りの厚い時間帯が続いていたことになります。

配当は2023年度に25円まで落ちたあと、96円まで戻しました。棒グラフのへこみと、そこからの回復の傾きをあわせて見てください。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは 3.15% で、5年平均の2.79%を上回っています。株価がまだ回復途上にあるぶん、利回りは自社の過去平均より高い位置です。配当は2023年度に25円まで落ちたあと、75円→86円→96円と復配・増配が続き、増配は3年連続です。配当性向は31%と抑えめで、利益の回復に配当が追いついている段階です。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標値
ROE12.15%
ROA4.30%
DOE3.34%
自己資本比率40.32%
EPS / BPS307 / 2587
収益性スコア2.69
還元スコア1.28
割安スコア1.00

ROEは 12.2%(業種中央値7.5%)、ROA4.3%、営業利益率10.3%といずれも業種平均を上回ります。PER8.3倍・PBR0.98倍。自己資本比率は40.3%まで戻り、フリーキャッシュフローは約2,118億円のプラスです。EPSの回復とキャッシュ創出が、復配後の増配を支えています。

4. 割安度

自社利回り比は1.13で、いまの利回りは自社の過去平均をやや上回る水準です。PER8.3倍・PBR0.98倍と指標面の割高感は乏しく、割安スコアは1.01。総合判定は 中立 です。航空需要と燃油・為替の振れに業績が左右されやすい点は、投資家として頭に置いておく論点です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価3045円(利回り3.15%)
5年平均利回りに戻る株価3441円(利回り2.79%)
5年最高利回り時の株価2192円(利回り4.38%)
5年最低利回り時の株価9897円(利回り0.97%)

いまの株価は3441円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価は「利回りが5年平均に戻る水準」(約3,441円)を下回っています。過去5年の利回りで見れば、株価は低い側にあります。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 96.4)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は 中立(スコア96.4)。ROEの高さ、3年連続増配、3%超の利回り、DOE水準がそろって加点されています。いまの株価は5年平均利回り水準(約3,441円)を下回っており、利回りは5年平均より高めです。これは売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

日本航空の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.15%で、過去5年平均の2.79%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また3年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約31%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2023年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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