【高配当】イオンフィナンシャルサービス(8570)配当分析|利回り5.02%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

イオンフィナンシャルサービス(8570)はその他金融業の企業だ。まずは配当の全体像を数字で押さえていく。

項目値
銘柄コード8570
業種その他金融業
配当利回り(株価ベース)5.02%
1株配当(最新期・分割調整済)53.00円
総合判定中立
総合スコア44.1
連続増配0年
非減配4年
配当性向54.25%
PER / PBR18.10 / 0.80
ROE3.48%
DOE(株主資本配当率)2.40%(業種中央値 3.37%)

イオンフィナンシャルサービス(8570)はイオン経済圏でクレジットカード、銀行、割賦・保険を展開するその他金融業の企業だ。国内に加えアジア各国でリテール金融を広げている。本レポートは配当利回りの位置、還元の記録、収益力と財務の状態を整理する。

2. 配当の魅力

配当利回りの位置と、増配・非減配の記録を確認する。下の表とグラフが手がかりになる。

期間最大平均最小
5年5.53%4.31%2.91%
3年5.04%4.08%2.91%
1年3.79%3.41%2.91%
現在5.02%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2022年3月期50.00円35.72%140円
2023年3月期53.00円37.29%142円
2024年3月期53.00円54.75%97円
2025年3月期53.00円73.13%72円
2026年3月期53.00円54.25%98円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.40%(業種中央値は3.37%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

利回りの折れ線はいま5.02%で、5年平均4.31%を上回る。線が上にあるほど、過去と比べて株価が安い局面だ。過去5年の最高は5.53%だった。

直近1年の平均利回りは3.41%で、5年平均4.31%より低い。足元は過去平均よりやや利回りの低い時間帯だったことになる。

棒グラフは1株配当が53円で横ばいに推移してきたことを示す。増配はないが減配もない安定した並びだ。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは5.02%で、5年平均の4.31%を上回る。過去5年は2.91%から5.53%のレンジで動いた。1株あたり配当(分割調整済み)は2023年度以降53円で横ばいが続く。連続増配はないが、直近4年は減配していない。高い利回り水準は、増配というより株価の水準を映した結果という面が強い。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を見ていく。

指標値
ROE3.48%
ROA0.25%
DOE2.40%
自己資本比率7.52%
EPS / BPS98 / 2209
収益性スコア0.51
還元スコア0.81
割安スコア0.81

ROEは3.5%で業種中央値8.9%を下回る。金融業のため自己資本比率は7.5%と低いが、これは業態上の特性だ。配当性向は54.2%で利益の半分超を配当に回す。DOEは2.4%。直近はEPSが前年から大きく伸び(+34.8%)、増益局面にある。利益水準の変動が配当の余力を左右しやすい構造は意識しておきたい。

4. 割安度

自社利回り比は1.16で、いまの利回りは自社平均より高め。PERは18.1倍、PBRは0.80倍で、PBRは業種中央値0.98倍を下回る。割安度の区分は「中立」。利回りが5年平均の4.31%に戻るには、株価が約16.4%上がる計算だ。過去5年の利回りレンジでは、株価はやや安い側にある。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価1614円(利回り5.02%)
5年平均利回りに戻る株価1879円(利回り4.31%)
5年最高利回り時の株価1465円(利回り5.53%)
5年最低利回り時の株価2784円(利回り2.91%)

いまの株価は1879円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

現在株価1614.5円は、利回りが5年平均に戻る目安の株価1879.4円より下にある。過去5年の利回りで見れば株価は安い側だ。ここに示す価格は売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 44.1)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満
+ 利回り4%以上

総合スコアの区分は「中立」。4%を超える利回りは評価される一方、ROEの低さと配当性向の重さが伸びしろを抑える。区分の根拠は総合判断欄の解説を参照してほしい。

6. よくある質問

イオンフィナンシャルサービスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは5.02%で、過去5年平均の4.31%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約54%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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