【10年連続増配】ユニ・チャーム(8113)配当分析|利回り1.99%・10年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

ユニ・チャーム(8113)は化学セクターに区分される日用品メーカーです。配当の積み上げ方を数字で見ます。

項目値
銘柄コード8113
業種化学
配当利回り(株価ベース)1.99%
1株配当(最新期・分割調整済)18.00円
総合判定中立
総合スコア50.2
連続増配10年
非減配10年
配当性向48.26%
PER / PBR24.00 / 1.96
ROE8.32%
DOE(株主資本配当率)4.50%(業種中央値 2.48%)

ユニ・チャームは紙おむつ、生理用品、ペットケアを世界展開する衛生用品メーカーだ。アジア新興国での存在感が大きい。営業利益率は11.5%で化学業種の中央値6.8%を上回り、ブランド力に支えられた採算の高さが特徴になる。

2. 配当の魅力

利回りの水準と10年続く増配の記録を確認します。

期間最大平均最小
5年2.08%1.16%0.71%
3年2.08%1.37%0.71%
1年2.08%1.91%1.66%
現在1.99%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2016年12月期5.33円20.24%26円
2017年12月期6.67円22.26%30円
2018年12月期8.00円23.14%35円
2019年12月期9.33円36.12%26円
2020年12月期10.67円36.53%29円
2021年12月期12.00円29.56%41円
2022年12月期12.67円33.45%38円
2023年12月期13.33円27.51%48円
2024年12月期14.67円94.81%15円
2025年12月期18.00円48.26%37円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは4.50%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

足元の利回りは1.99%で、5年平均1.16%を上回る。線は平均より上にあり、過去の自分と比べれば株価は安い側だ。もっとも5年の最高でも2.08%で、利回り水準は低めに推移している。

直近1年の平均利回り1.91%は5年平均1.16%を上回る。この1年は株価が軟調で、利回りが高めに出ていた期間だった。

分割調整後の1株配当は右肩上がりで、直近5年も毎年増配。2015年以降は減配がなく、10年の連続増配につながっている。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは1.99%。10年連続増配で、1株配当(分割調整後)は着実に伸びてきた。配当性向は48.3%と利益の半分弱を配当に回す。増配の継続性を重んじる配分方針がうかがえる。

3. 業績と財務の安定性

紙おむつ・衛生用品事業の収益力を見ます。

指標値
ROE8.32%
ROA5.33%
DOE4.50%
自己資本比率64.97%
EPS / BPS37 / 457
収益性スコア1.44
還元スコア1.41
割安スコア2.45

ROE8.3%、自己資本比率65.0%、フリーキャッシュフローは728億円のプラス。DOEは4.50%と業種平均2.48%を大きく上回り、資本に対する還元密度は高い。配当性向の前年比マイナス46.6ポイントは利益の伸びを映したものだ。

4. 割安度

PBRは1.96倍で業種中央値0.80倍を上回る。PERは24.0倍。自社利回り比は1.72。総合判定は中立で、還元姿勢の高さと、株価水準からくる割安感の乏しさが釣り合った区分になる。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価1006円(利回り1.99%)
5年平均利回りに戻る株価1724円(利回り1.16%)
5年最高利回り時の株価962円(利回り2.08%)
5年最低利回り時の株価2817円(利回り0.71%)

いまの株価は1724円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

年間配当20円、株価1006円。利回りが5年平均の1.16%まで下がるには、株価が約71%上がる計算になる。売買の推奨ではなく、過去の利回りレンジとの位置を測る目安だ。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 50.2)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい
+ 10年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は中立。10年連続増配と業種平均を大きく超えるDOEが評価点だ。一方でPBR・PERは業種内で高く、利回りの絶対水準は2%前後にとどまる。ブランドと海外成長をどう価格が織り込むかが見どころになる。

6. よくある質問

ユニ・チャームの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.99%で、過去5年平均の1.16%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

10年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また10年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約48%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2015年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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