【注目の配当株】パナソニック(6752)利回り0.90%・この配当株は今買い?配当分析

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。50%前後が一般的。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。自己資本に対する還元の厚さ。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1未満は株価上昇で利回りが相対的に低下。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。

1. 企業概要

誰もが知る総合電機、パナソニック。EV電池という次の柱に賭けるこの会社を、配当の観点から冷静に見ていきます。

項目値
銘柄コード6752
業種電気機器
配当利回り(株価ベース)0.90%
1株配当(最新期・分割調整済)40.00円
総合判定除外
総合スコア38.9
連続増配0年
非減配0年
配当性向49.27%
PER / PBR31.85 / 1.16
ROE3.83%

パナソニックホールディングスは、家電・住宅設備からEV用車載電池、業務用ソリューションまで幅広く手がける総合電機大手です。近年はテスラ向けなどのEV電池事業を成長の柱に据え、大規模な投資を続けています。誰もが知るブランド力を持つ一方、事業が多岐にわたるがゆえに全社の収益性は伸び悩みがち。「再建と成長投資の途上」というのが、いまの等身大の姿です。

2. 配当の魅力

利回りと配当の推移を、表とグラフで確認します。数字は、この銘柄の現在地を正直に映し出しています。

期間最大平均最小
5年5.09%2.70%0.84%
3年5.09%2.66%0.84%
1年2.87%1.89%0.84%
現在0.90%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2017年3月期25.00円38.86%64円
2018年3月期30.00円29.64%101円
2019年3月期30.00円24.62%122円
2020年3月期30.00円31.00%97円
2021年3月期20.00円28.27%71円
2022年3月期30.00円27.42%109円
2023年3月期30.00円26.37%114円
2024年3月期35.00円18.40%190円
2025年3月期48.00円30.60%157円
2026年3月期40.00円49.27%81円

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

1株配当は近年30円→40円台へと緩やかに回復してきましたが、増配は一本調子ではなく、当システム基準の連続増配は0年。利回りも0.90%と低めです。配当性向は49.3%と無理のない水準ですが、EV電池への大型投資を優先する局面では、株主還元の大幅な拡大は期待しにくいのが実情。配当の物語としては、まだ力強さに欠けます。

3. 業績と財務の安定性

この銘柄を見るうえで避けて通れない、収益性の課題を数字で確認します。

指標値
ROE3.83%
ROA1.86%
自己資本比率51.23%
EPS / BPS81 / 2232
収益性スコア0.45
還元スコア0.83
割安スコア0.84

ROEは3.8%、ROAは1.86%——本レポート対象の中では見劣りする収益性です。自己資本比率は51.2%と財務そのものは安定していますが、EPSは81円にとどまります。事業の裾野が広い分、資本効率が薄まりやすい構造で、EV電池をはじめとする成長投資が利益として結実するには、まだ時間を要する段階といえます。

4. 割安度(買い時か)

PERは31.9倍、PBRは1.16倍。PBRは1倍近辺と資産面では割高ではありませんが、これは低い収益性を映した水準でもあります。自社利回り比は0.30と低く、利回り面での妙味も乏しい。市場は同社の再建の成否を、まだ様子見しているように見えます。

過去5年の配当利回りのレンジから、株価の買い時・売り時の目安を機械的に示したものです(配当が今の水準を保つ前提の簡易ガイドで、業績変化は織り込みません)。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価4455円(利回り0.90%)
買い目安(5年平均利回り)1482円(利回り2.70%)
強い買い目安(5年最高利回り)786円(利回り5.09%)
売り目安(5年最低利回り)4762円(利回り0.84%)

現在株価は買い目安(1482円)と売り目安(4762円)の間にある中立圏です。買い目安まではあと約66.7%の下落余地。利回りの妙味を重視するなら、買い目安への接近を待つ判断も理にかないます。

5. 総合判断

総合判定: 除外(スコア 38.9)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。分析対象から外れているため、参考情報としてのみご覧ください。

判定根拠: 低PBR×低収益

総合スコアは38.9と本レポート対象で最も低く、判定は「中立」です。ROE3.8%という収益性の弱さと利回り0.90%という水準では、現時点で配当株として積極的に選ぶ理由は見出しにくいのが正直なところ。ただしEV電池という成長の芽と、PBR1倍近辺のバリュエーションには、再建が軌道に乗れば見直される余地もあります。あくまで「これからの変化」に賭ける銘柄——目先の配当を求める向きには、慎重な判断をおすすめします。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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