5901 東洋製罐グループホールディングス
中立- 配当利回り
- 3.75%
- 配当性向
- 37%
- DOE
- 2.85%
- 総合スコア
- 64.9pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 5901 |
| 業種 | 金属製品 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.75% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 132.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 64.9 |
| 連続増配 | 5年 |
| 非減配 | 8年 |
| 配当性向 | 36.50% |
| PER / PBR | 9.78 / 0.76 |
| ROE | 7.73% |
| DOE(株主資本配当率) | 2.85%(業種中央値 1.78%) |
東洋製罐グループホールディングスは、業種区分が金属製品で、3月期決算の企業です。時価総額は約5,417億円。自己資本比率は58.6%と高く、財務の土台は厚めです。
収益面では、ROEが7.73%、営業利益率が5.40%で、売上高成長率は4.4%でした。PERは9.78倍、PBRは0.76倍で、株価は1株あたり純資産(4,639.87円)を下回る水準にあります。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 8.40% | 5.08% | 3.33% |
| 3年 | 6.16% | 4.22% | 3.33% |
| 1年 | 5.44% | 3.99% | 3.33% |
| 現在 | 3.75% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 19.00円 | 31.62% | 60円 |
| 18/03 | 14.00円 | —% | —円 |
| 19/03 | 14.00円 | 13.59% | 103円 |
| 20/03 | 14.00円 | —% | —円 |
| 21/03 | 14.00円 | 50.71% | 28円 |
| 22/03 | 88.00円 | 36.57% | 241円 |
| 23/03 | 89.00円 | 155.95% | 57円 |
| 24/03 | 90.00円 | 69.15% | 130円 |
| 25/03 | 91.00円 | 67.61% | 135円 |
| 26/03 | 132.00円 | 36.50% | 362円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは2.85%(業種中央値は1.78%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。
月ごとの配当利回りを線で追い、5年の最高・平均・最低を水準線で重ねたグラフです。2021年10月の8.20%から下がり続け、今月は3.75%まで来ました。5年平均5.08%を下回る位置にあり、株価の上昇で利回りが薄まった流れが読み取れます。
5年・3年・1年それぞれの最大、平均、最小の利回りを並べた棒グラフです。平均は5年で5.08%、3年で4.22%、1年で3.99%と、期間が短いほど低くなります。最小はどの期間も3.33%で、いまの3.75%はその少し上です。
年度ごとの1株配当(分割調整済み)を示す棒グラフです。2022年度の88円から2025年度の91円まで緩やかに伸び、2026年度は132円になりました。2018年度に19円から14円へ下がった減配以降、5年連続で増えています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは3.75%です。5年平均の5.08%は下回り、5年間の最高8.40%、最低3.33%のレンジでは下側に位置します。1株配当は2025年度の91円から2026年度の132円へ伸び、連続増配は5年、非減配は8年です。最後の減配は2018年でした。
DOEは2.85%で、業種中央値の1.78%を上回ります。全国目安の2〜4%でも中ほどにあたり、株主資本に対する配当の厚みは十分な水準です。
注意したいのは配当性向です。2025年度の67.61%から2026年度は36.50%へ31.1ポイント下がり、異常値として検出されました。2023年度は155.95%と利益を超える配当も出しており、年度ごとの振れ幅が大きい点は覚えておいてください。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 7.73% |
| ROA | 4.43% |
| DOE | 2.85% |
| 自己資本比率 | 58.64% |
| EPS / BPS | 362 / 4640 |
| 収益性スコア | 1.25 |
| 還元スコア | 1.30 |
| 割安スコア | 1.11 |
ROEは7.73%で業種中央値5.35%を、ROAは4.43%で同3.45%を上回っています。営業利益率は5.40%で、中央値5.29%とほぼ並びます。収益性は業種の平均より少し上、という位置です。
自己資本比率は58.6%、フリーキャッシュフローは約684億円。配当の原資となる現金は確保されています。EPSは2025年度の134.6円から2026年度は361.64円に増え、配当性向が下がった背景には、この利益の伸びがあります。
一方で、EPSは2023年度に57.07円まで落ちた年もあり、利益の水準は年度ごとに上下してきました。
4. 割安度
PERは9.78倍で業種中央値の11.0倍より低く、PBRは0.76倍で中央値0.57倍より高い水準です。利益に対する株価は軽く、純資産に対する株価は重い、という組み合わせになります。
配当利回りの面では、いまの3.75%が5年平均5.08%を下回ります。自社の過去と比べた利回り比は0.74で、スコア上の判定根拠も「自社平均より低利回り」です。株価は4,481円で、5年平均利回りに戻る株価(3,307円)より上にあります。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 4481円(利回り3.75%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 3307円(利回り5.08%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 2000円(利回り8.40%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 5045円(利回り3.33%) |
いまの株価は3307円(5年平均利回り水準)と5045円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約26.2%下がる計算です。
年間配当168円をもとに、利回りの水準から株価を逆算した目安を示す折れ線です。5年平均利回りに戻る株価は3,307円、5年最低利回りに戻る株価は5,045円で、現在の4,481円はこの2本の間にあります。売買を推奨するものではなく、過去の利回りレンジとの位置関係を見るための参考線です。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 64.9)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ 5年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
2026年度の配当性向36.50%は、1株配当を91円から132円へ増やした年にEPSが134.6円から361.64円へ跳ねた結果で、異常値として検出された31.1ポイントの低下は、配当余力の拡大より利益の振れを映しています(2023年度はEPS57.07円に対し配当性向155.95%でした)。利益が細った年も配当を守れた裏付けは株主資本の側にあり、自己資本比率58.6%、フリーキャッシュフロー約684億円、DOE2.85%(業種中央値1.78%)のもとで、減配は2018年が最後です。PER9.78倍は業種中央値11.0倍を下回る一方、利回り3.75%は自社の5年平均5.08%を下回っており(自社利回り比0.74)、業績が崩れて株価が沈むバリュートラップの形ではなく、株価の上昇で利回りが縮んだ形です。中立判定(64.9点)の分かれ目は、PER9.78倍を支える2026年度の高いEPSが次の決算でも続くかどうかにあります。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
東洋製罐グループホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.75%で、過去5年平均の5.08%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
5年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また8年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約37%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2018年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

