5802 住友電気工業
中立- 配当利回り
- 2.31%
- 配当性向
- 33%
- DOE
- 4.38%
- 総合スコア
- 62.1pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 5802 |
| 業種 | 非鉄金属 |
| 配当利回り(株価ベース) | 2.31% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 38.50円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 62.1 |
| 連続増配 | 3年 |
| 非減配 | 5年 |
| 配当性向 | 32.50% |
| PER / PBR | 17.70 / 2.38 |
| ROE | 13.77% |
| DOE(株主資本配当率) | 4.38%(業種中央値 3.22%) |
住友電気工業は非鉄金属に分類される企業で、時価総額は約6兆6579億円です。ROEは13.77%で、業種中央値の9.01%を上回ります。営業利益率は8.18%と、業種中央値6.50%より1.7ポイントほど高い水準です。
自己資本比率は58.76%。財務の土台は厚く、直近の売上高成長率は9.20%、EPS成長率は90.68%でした。利益の伸びが売上の伸びを大きく超えている点は、あなたも数字の並びから気づくところだと思います。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 9.08% | 3.81% | 1.30% |
| 3年 | 9.08% | 3.63% | 1.30% |
| 1年 | 3.49% | 2.02% | 1.30% |
| 現在 | 2.31% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 10.00円 | 29.07% | 34円 |
| 18/03 | 11.50円 | 29.81% | 39円 |
| 19/03 | 12.00円 | 31.71% | 38円 |
| 20/03 | 10.00円 | 42.90% | 23円 |
| 21/03 | 8.00円 | 44.29% | 18円 |
| 22/03 | 12.50円 | 40.49% | 31円 |
| 23/03 | 12.50円 | 34.61% | 36円 |
| 24/03 | 19.25円 | 40.11% | 48円 |
| 25/03 | 24.25円 | 39.04% | 62円 |
| 26/03 | 38.50円 | 32.50% | 118円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは4.38%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.22%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
折れ線は月ごとの配当利回りで、水準線は5年の最大・平均・最小を示します。住友電気工業の利回りは2025年4月の6.94%から低下し、2026年2月に1.51%、5月に1.44%まで下がりました。最新の2.31%は5年平均3.81%の下に位置します。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小を棒で並べたグラフです。5年平均は3.81%、3年平均は3.63%、1年平均は2.02%と、期間が短いほど平均が下がります。現在の2.31%は1年平均を少し上回る位置です。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。2021年の8.0円を底に、2022年12.5円、2024年19.25円、2025年24.25円、2026年38.5円と伸びました。3年連続増配の流れが棒の高さに出ています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは2.31%です。5年平均の3.81%は下回り、5年間の幅(最低1.30%、最高9.08%)で見ると低い側に位置します。直近1年に限れば平均2.02%で、現在値はその少し上にあたります。
増配は3年連続、減配なしの期間は5年です。最後の減配は2021年でした。分割調整後の1株配当は、2021年の8.0円から2026年の38.5円へ伸びています。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率。純資産に対して配当をどれだけ払うかを示す指標)は4.38%で、業種中央値3.22%を上回ります。全国的な目安の2〜4%と比べても上側です。配当性向は32.50%にとどまり、利益に対する配当の比率には余白が残っています。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 13.77% |
| ROA | 7.66% |
| DOE | 4.38% |
| 自己資本比率 | 58.76% |
| EPS / BPS | 474 / 3518 |
| 収益性スコア | 1.57 |
| 還元スコア | 1.18 |
| 割安スコア | 1.57 |
ROEは13.77%、ROAは7.66%。業種中央値(ROE 9.01%、ROA 3.97%)と並べると、資本の使い方で一段上にいます。営業利益率も8.18%で、中央値の6.50%を超えました。
自己資本比率は58.76%です。借入に頼らず事業を回す余力があり、景気が冷えた局面でも配当の原資を守りやすい構造です。フリーキャッシュフローは約2503億円のプラスでした。
EPSは2021年の18.06円から2026年の118.46円まで増えています(分割調整後)。配当性向は2021年の44.29%から2026年の32.50%へ下がりました。利益が配当より速く伸び、負担感が軽くなった形です。
4. 割安度
PERは17.7倍で、業種中央値14.38倍より高めです。PBRは2.38倍で、中央値1.25倍の約2倍にあたります。指標だけを見ると、市場はすでに先行きの成長をかなり織り込んでいます。
利回りの面でも同じ姿が出ます。現在の2.31%は5年平均3.81%の約0.61倍で、自社の過去水準と比べると配当の取り分は薄めです。スコアリング上の判定は「中立」で、根拠は割安感の乏しさと自社平均より低い利回りでした。
一方で、収益性スコアは1.572、還元スコアは1.18と基礎の部分は悪くありません。株価の水準が評価を押し下げている構図です。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1944円(利回り2.31%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1181円(利回り3.81%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 496円(利回り9.08%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 3462円(利回り1.30%) |
いまの株価は1181円(5年平均利回り水準)と3462円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約39.3%下がる計算です。
5年平均利回り(3.81%)で割り戻した株価が1181円、5年最低利回り(1.30%)で割り戻した株価が3462円です。現在の株価1944.5円は、この2本の線のあいだに入っています。年間配当は45.0円で計算しており、売買を勧めるものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 62.1)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
1株配当(分割調整後)は2021年の8.0円から2026年の38.5円へ上がりましたが、同じ期間にEPSは18.06円から118.46円へ増え、配当性向は44.29%から32.50%へ下がっています。自己資本比率58.76%、フリーキャッシュフロー約2503億円のプラスも合わせると、いまの配当は利益と財務の両方に裏付けがあります。
気がかりは伸び方の偏りです。直近のEPS成長率90.68%に対して売上高成長率は9.20%にとどまり、EPSが2019年の37.84円から2021年の18.06円へ落ちた局面では配当も2021年の8.0円まで下げた履歴が残るため、利益の伸びが一段落したときに配当がどこまで持ちこたえるかは、まだ試されていません。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
PER17.7倍・PBR2.38倍はどちらも業種中央値(14.38倍・1.25倍)を上回り、利回り2.31%は5年平均3.81%の0.61倍です。低い株価評価の裏に業績悪化が隠れるバリュートラップとは逆の形で、あなたが確かめる論点は「業績の伸びが続くかどうか」に移っています。
6. よくある質問
住友電気工業の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは2.31%で、過去5年平均の3.81%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また5年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約33%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2021年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

