5482 愛知製鋼
- 配当利回り
- 5.14%
- 配当性向
- 85%
- DOE
- 4.16%
- 総合スコア
- 50.3pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 5482 |
| 業種 | 鉄鋼 |
| 配当利回り(株価ベース) | 5.14% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 145.00円 |
| 総合判定 | 対象外 |
| 総合スコア | 50.3 |
| 連続増配 | 3年 |
| 非減配 | 4年 |
| 配当性向 | 84.98% |
| PER / PBR | 16.46 / 0.76 |
| ROE | 4.80% |
| DOE(株主資本配当率) | 4.16%(業種中央値 2.31%) |
愛知製鋼は鉄鋼セクターに属し、3月を決算月とする企業です。時価総額は約1,812億円で、PBRは0.76倍、PERは16.46倍です。
収益面では、ROEが4.80%、営業利益率が5.71%。自己資本比率は59.24%と厚く、財務の土台はしっかりしています。
私が注目したのは、直近の配当政策の変化です。配当性向は84.98%まで上がり、前年から大きく動きました。この急変は後の章で詳しく見ていきます。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 9.71% | 3.77% | 1.26% |
| 3年 | 9.71% | 4.88% | 2.20% |
| 1年 | 5.89% | 5.11% | 4.35% |
| 現在 | 5.14% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 25.00円 | 21.29% | 117円 |
| 18/03 | 30.00円 | 28.87% | 104円 |
| 19/03 | 30.00円 | 36.32% | 83円 |
| 20/03 | 32.50円 | 29.95% | 109円 |
| 21/03 | 11.25円 | 29.07% | 39円 |
| 22/03 | 7.50円 | 54.26% | 14円 |
| 23/03 | 7.50円 | 36.74% | 20円 |
| 24/03 | 25.00円 | 29.94% | 84円 |
| 25/03 | 40.00円 | 40.20% | 100円 |
| 26/03 | 145.00円 | 84.98% | 171円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは4.16%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.31%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月ごとの配当利回りを折れ線で描き、5年の最高・平均・最低を水準線で添えています。線が高いほど、株価に対する配当の割合が大きい月です。愛知製鋼は現在5.14%で、5年平均3.77%より上、5年最高9.71%より下にあります。
5年・3年・1年の期間ごとに、利回りの最大・平均・最小を並べた棒グラフです。期間が短いほど直近の水準に近づきます。1年平均は5.11%、3年平均は4.88%、5年平均は3.77%で、期間が短くなるほど平均が高くなっています。
年度ごとの1株配当を、株式分割で調整して並べた棒グラフです。分割の影響を除くので、年度間の比較ができます。2020年の32.5円から2021年に11.25円、2022・2023年は7.5円まで下がり、その後2024年に25円、2025年に40円、2026年に145円と3年連続で増えています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは5.14%です。5年平均の3.77%を上回り、直近1年の平均5.11%とほぼ同じ水準にあります。5年間の最高は9.71%、最低は1.26%でした。
分割調整後の1株配当は、2025年の40円から2026年の145円へ大きく増えました。増配は3年連続で、非減配は4年です。最後の減配は2022年にありました。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(純資産配当率)は4.16%です。DOEは配当を株主資本の大きさで測る指標で、利益の上下に左右されにくく、減配しにくさの目安になります。業種中央値は2.31%、全国の目安は2〜4%ですから、愛知製鋼は目安の上端を超えています。
ただし注意点があります。配当性向が前年比で44.8ポイント上昇し、84.98%になりました。配当の伸びが利益の伸びを上回った形で、この水準が続くかは今後の決算で確かめる必要があります。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 4.80% |
| ROA | 2.82% |
| DOE | 4.16% |
| 自己資本比率 | 59.24% |
| EPS / BPS | 171 / 3690 |
| 収益性スコア | 1.07 |
| 還元スコア | 1.05 |
| 割安スコア | 1.36 |
ROEは4.80%で、業種中央値の4.80%とほぼ同じです。ROAは2.82%(中央値2.86%)と並び、営業利益率は5.71%で中央値の4.66%を上回ります。
1株利益(EPS)は170.63円で、前年の99.5円から71.5%増えました。売上高の伸びは1.69%にとどまるため、利益の増加は売上よりも収益性の改善が主な背景です。
自己資本比率は59.24%、フリーキャッシュフローは約477億円です。財務は安定しています。一方で、2021年から2023年にかけてEPSが38.7円、13.82円、20.41円と落ち込んだ時期があり、業績の振れ幅が大きい業種であることは数字に出ています。
4. 割安度
PBRは0.76倍で、業種中央値の0.56倍より高い位置にあります。PERは16.46倍です。純資産に対する評価は、同業の中央値より高めです。
配当利回りで見ると、現在の5.14%は5年平均3.77%の約1.36倍にあたります。過去の自社の水準と比べて、株価に対する配当の割合が高い状態です。
直近1年の利回りは4.35%から5.89%の範囲で動きました。ここまで高くなった背景には、配当の増額と、分割調整前後での株価の水準変化があります。割安度の評価は、配当性向が高いことも含めて読む必要があります。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 2936円(利回り5.14%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 4005円(利回り3.77%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1555円(利回り9.71%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 11984円(利回り1.26%) |
いまの株価は4005円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
株価と、利回りが5年平均に戻る株価の水準を折れ線で示したグラフです。見方は、現在株価が水準線より上か下かを確かめるだけです。現在株価は2,936円、利回りが5年平均に戻る株価は4,005円で、売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 対象外(スコア 50.3)
配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。
判定根拠:
配当性向80%超
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは50.3点、割安度区分は「対象外」です。理由は配当性向が80%を超えている点にあります。
加点は2つあります。3年連続増配であること、そしてDOEが2%以上かつ業種平均以上で、還元姿勢が良好であることです。収益性スコアは1.07、還元スコアは1.051、割安スコアは1.359でした。
異常値も検出されています。配当性向が前年比で44.8ポイント急変した点です。1株配当が40円から145円(分割調整後)に増えた一方、EPSの増加はこれより緩やかでした。2022年に減配した履歴もあるため、この高い配当性向が来期以降どう推移するかを、IR資料や決算で確認していくことになります。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
愛知製鋼の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは5.14%で、過去5年平均の3.77%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約85%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2022年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

