4992 北興化学工業
中立- 配当利回り
- 2.75%
- 配当性向
- 27%
- DOE
- 2.26%
- 総合スコア
- 64.6pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4992 |
| 業種 | 化学 |
| 配当利回り(株価ベース) | 2.75% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 46.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 64.6 |
| 連続増配 | 11年 |
| 非減配 | 15年 |
| 配当性向 | 27.07% |
| PER / PBR | 9.60 / 0.79 |
| ROE | 8.99% |
| DOE(株主資本配当率) | 2.26%(業種中央値 2.48%) |
北興化学工業は化学セクターに属し、決算は11月です。時価総額は約448億円と中型以下の規模で、配当を出し続けてきた期間は21年分のデータで追えます。
収益面では、ROEが8.99%、営業利益率が10.00%でした。同業種の中央値はROE 6.49%、営業利益率6.83%ですから、どちらも上回っています。最新期の売上成長率は6.3%、EPS成長率は14.7%で、1株利益は169.9円まで伸びました。
自己資本比率は68.17%。借入に頼らず事業を回している形です。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 4.75% | 2.88% | 1.90% |
| 3年 | 4.75% | 3.00% | 2.00% |
| 1年 | 3.47% | 2.93% | 2.36% |
| 現在 | 2.75% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 16/11 | 10.00円 | 14.03% | 71円 |
| 17/11 | 12.00円 | 16.55% | 73円 |
| 18/11 | 15.00円 | 13.80% | 109円 |
| 19/11 | 17.00円 | 16.34% | 104円 |
| 20/11 | 18.00円 | 20.31% | 89円 |
| 21/11 | 19.00円 | 17.58% | 108円 |
| 22/11 | 21.00円 | 13.50% | 156円 |
| 23/11 | 24.00円 | 17.45% | 138円 |
| 24/11 | 32.00円 | 21.60% | 148円 |
| 25/11 | 46.00円 | 27.07% | 170円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは2.26%(業種中央値は2.48%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。
折れ線は月ごとの配当利回りで、水準線が5年の最高・平均・最低を示します。この銘柄は2021年9月の1.9%から2025年4月の3.95%まで振れ、直近の2026年9月は2.75%です。5年平均の2.88%をわずかに下回る位置にいます。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小を並べた棒グラフです。利回りは株価が下がると上がるので、棒が高い期間ほど株価が低かった時期にあたります。1年の平均は2.93%、3年は3.0%、5年は2.88%で、期間による差は小さめです。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。右へ向かって棒が伸びているほど増配が続いています。2016年の10円から2025年の46円まで、11年連続で積み上がってきました。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは2.75%です。5年平均の2.88%をわずかに下回り、5年間の最高は4.75%、最低は1.9%でした。直近1年に絞ると、2.36%から3.47%のあいだで動いています。
年間配当は2016年の10円から2025年の46円へ、10年で4.6倍になりました。11年連続で増配しており、非減配は15年続いています。最後の減配は2010年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
減配しにくさを測るDOE(株主資本配当率)は2.26%。業種中央値の2.48%より少し低く、全国目安の2〜4%では下限に近い位置です。配当性向は27.07%で、利益の4分の1ほどを配当に回している計算になります。2025年は2012年以降で最も高い水準ですが、それでも利益の7割以上は社内に残っています。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 8.99% |
| ROA | 5.74% |
| DOE | 2.26% |
| 自己資本比率 | 68.17% |
| EPS / BPS | 170 / 2052 |
| 収益性スコア | 1.44 |
| 還元スコア | 0.91 |
| 割安スコア | 0.85 |
利益の質から見ます。ROEは8.99%、ROAは5.74%で、業種中央値の6.49%、3.94%をそれぞれ上回りました。営業利益率も10.00%と、中央値6.83%に3ポイントほど差をつけています。
1株利益は2012年の5.14円から2025年の169.93円へ伸びました。途中、2020年に88.63円、2023年に137.54円と前年を下回った年がありますが、翌年には持ち直しています。EPS成長率は直近で14.7%です。
財務の土台は厚めです。自己資本比率は68.17%、フリーキャッシュフローは約52億円のプラスでした。配当性向が27.07%にとどまるため、利益が少し落ちても現行の配当水準を保つ余地は残っています。
4. 割安度
PERは9.6倍で、業種中央値の13.7倍を下回ります。同じ利益に対して、市場がつけている値段は業種の中央より低い、という読み方ができます。
PBRは0.79倍。業種中央値の0.80倍とほぼ同じです。1倍を割っているので、株価は1株あたり純資産2,051.94円より下で取引されています。
利回りの面では、いまの2.75%が5年平均2.88%の0.95倍にあたります。自社の過去と比べると、利回りは平均よりわずかに低い位置です。PERは割安寄り、利回りは平均並みで、物差しによって見え方が少し分かれます。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1930円(利回り2.75%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1840円(利回り2.88%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1116円(利回り4.75%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 2790円(利回り1.90%) |
いまの株価は1840円(5年平均利回り水準)と2790円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約4.6%下がる計算です。
現在の株価1,930円を、過去の利回り水準から逆算した価格と比べる折れ線です。5年平均利回りに相当する株価は1,840.3円、5年最低利回りに相当する株価は2,789.5円で、いまの株価はこの2本のあいだにあります。年間配当53円を前提にした参考値であり、売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 64.6)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
自社平均より低利回り
+ 10年連続増配
総合スコアは64.6点で、判定は「中立」です。収益性スコアは1.435と高く、還元スコアは0.908、割安スコアは0.847でした。収益性が全体を支え、還元と割安度が平均付近にとどまる構図です。
判定根拠には「自社平均より低利回り」とあります。自社利回り比は0.95で、5年平均より株価が上がった分だけ利回りが薄まっています。一方で加点は「10年連続増配」。配当は2016年から毎年積み上がり、減配は2010年が最後です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
異常値の検出はありません。配当性向27.07%、DOE 2.26%、自己資本比率68.17%という数字は、増配を続ける体力が残っていることを示します。ただ、利回りは2.75%と控えめで、増配ペースが今後も続くかは決算ごとに確かめる必要があります。私なら、次の期の配当予想とEPSの動きを見て判断材料にします。
6. よくある質問
北興化学工業の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは2.75%で、過去5年平均の2.88%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
11年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また15年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約27%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2010年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

