4967 小林製薬
割高寄り- 配当利回り
- 1.51%
- 配当性向
- 75%
- DOE
- 3.66%
- 総合スコア
- 0.0pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4967 |
| 業種 | 化学 |
| 配当利回り(株価ベース) | 1.51% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 102.00円 |
| 総合判定 | 割高寄り |
| 総合スコア | 0.0 |
| 連続増配 | 24年 |
| 非減配 | 24年 |
| 配当性向 | 75.32% |
| PER / PBR | 110.30 / 1.92 |
| ROE | 1.72% |
| DOE(株主資本配当率) | 3.66%(業種中央値 2.48%) |
小林製薬は化学セクターに属し、決算期は3月です。時価総額は約4,235億円で、自己資本比率は76.6%と厚い財務基盤を持ちます。
営業利益率は9.0%で、化学業種の中央値6.8%を上回っています。一方でROEは1.7%にとどまり、業種中央値の6.5%には届いていません。利益率は高くても、株主資本に対する稼ぐ力はいまの水準だと細く見えます。
配当面では、24年連続で増配を続けてきた銘柄です。この記事では、その長い実績と足元の利益水準のずれを数字で追います。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 2.17% | 1.58% | 0.86% |
| 3年 | 2.17% | 1.87% | 1.51% |
| 1年 | 2.11% | 1.91% | 1.51% |
| 現在 | 1.51% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 16/03 | 48.00円 | 28.99% | 166円 |
| 17/03 | 52.00円 | 28.81% | 180円 |
| 18/03 | 58.00円 | 28.94% | 200円 |
| 19/03 | 66.00円 | 29.91% | 221円 |
| 20/03 | 73.00円 | 31.34% | 233円 |
| 21/03 | 75.00円 | 32.89% | 228円 |
| 22/03 | 83.00円 | 34.66% | 239円 |
| 23/03 | 90.00円 | 37.66% | 239円 |
| 24/03 | 101.00円 | 75.32% | 134円 |
| 25/03 | 102.00円 | —% | —円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは3.66%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
折れ線は月ごとの利回りで、水準線は5年の最大・平均・最小です。いまの利回りは1.51%で、5年平均1.58%を下回りました。直前の2026年8月は1.85%だったので、1か月で大きく下がっています。5年の最大は2.17%、最小は0.86%です。
5年・3年・1年それぞれの最大、平均、最小を棒で並べたものです。1年平均は1.91%で5年平均1.58%より高く、足元の利回りは直近1年のレンジ(1.51〜2.11%)の下端にあります。3年の最小も1.51%で、現在値と同じです。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。2016年度の48円から2025年度の102円まで、毎年棒が伸びています。24年連続の増配が、右肩上がりの形でそのまま表れています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは1.51%です。5年平均の1.58%を下回り、5年のレンジ(0.86〜2.17%)では中ほどにあります。直近1年の平均は1.91%で、足元の利回りはそれより低い水準です。
増配の実績は長く、24年連続で増配、減配の年はありません。調整後の1株配当は2001年度の5.83円から2025年度の102円へ積み上がりました。
注意したいのは配当性向です。2023年度の37.66%から2024年度は75.32%へ、37.7ポイント跳ね上がりました。配当は増えたのに1株利益が238.98円から134.09円へ下がったためで、検知システムも異常値として拾っています。
DOE(株主資本配当率、純資産に対する配当の割合で、減配しにくさの目安)は3.66%です。業種中央値2.48%と、全国の目安である2〜4%の双方に照らして、還元の姿勢は厚い側に入ります。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 1.72% |
| ROA | 1.33% |
| DOE | 3.66% |
| 自己資本比率 | 76.64% |
| EPS / BPS | 49 / 2828 |
| 収益性スコア | 0.64 |
| 還元スコア | 0.99 |
| 割安スコア | 5.47 |
1株利益は2023年度の238.98円から2024年度に134.09円へ下がりました。2012年度の143.17円から2023年度まで、ほぼ右肩上がりで伸びてきただけに、落差が目立ちます。
収益性の指標は業種より低めです。ROEは1.7%(業種中央値6.5%)、ROAは1.3%(同3.9%)でした。営業利益率だけは9.0%と、業種中央値6.8%を上回ります。
財務の土台は固く、自己資本比率は76.6%、フリーキャッシュフローは約254億円です。利益が落ち込んだ局面でも、配当を支える現金と資本の余力は残っています。
バリュエーションはPER110.3倍、PBR1.92倍で、業種中央値のPER12.9倍、PBR0.80倍を大きく上回ります。直近の利益が低いぶん、PERが膨らんでいる点は頭に入れておきたいところです。
4. 割安度
PERは110.3倍、PBRは1.92倍です。業種中央値はPER12.9倍、PBR0.80倍なので、どちらも大きく上回っています。
配当利回りで見ても、いまの1.51%は5年平均1.58%を下回り、直近1年の最小値と並ぶ水準です。株価が上がるほど、同じ配当に対する利回りは薄くなります。
本サイトの判定では、割安スコアが5.474と1.2を大きく超え、業種内では割高寄りの区分に入ります。これは割安度を数値で区分したもので、売買を勧める判断ではありません。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 6945円(利回り1.51%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 6646円(利回り1.58%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 4839円(利回り2.17%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 12209円(利回り0.86%) |
いまの株価は6646円(5年平均利回り水準)と12209円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約4.3%下がる計算です。
線は、利回りが5年の水準に戻る株価を示します。年間配当105円を基に、5年平均利回りでは6,646円、5年最低利回りでは12,209円です。現在の株価6,945円は、この2本のあいだにあります。いずれも過去の利回りから逆算した目安で、売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 割高寄り(スコア 0.0)
株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ 10年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 配当性向70%超
判定は「割高寄り」です。業種内の割安スコアが5.474と高く、収益性スコア0.641も業種平均に届かなかったことが響きました。基礎スコアは-0.49、総合スコアは0.0です。
一方で、配当の実績は厚みがあります。24年連続増配に加え、DOEは3.66%で業種中央値2.48%を上回り、減配は一度もありません。判定根拠の加点欄にも、10年連続増配とDOEの高さが入っています。
リスクは配当性向にあります。75.32%は70%を超え、前年から37.7ポイントの急上昇でした。1株利益が戻らなければ、増配余地は狭まります。逆に利益が回復すれば、配当性向は自然に下がります。
あなたが確認したいのは、1株利益の水準が次の決算でどこに落ち着くかです。配当の長い実績と足元の利益の弱さが同居しているため、この両方を並べて見るのがこの銘柄の読み方になります。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
小林製薬の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは1.51%で、過去5年平均の1.58%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
24年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また24年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約75%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

