4812 電通総研
- 配当利回り
- 1.46%
- 配当性向
- 143%
- DOE
- 7.81%
- 総合スコア
- 47.1pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4812 |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 1.46% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 36.00円 |
| 総合判定 | 対象外 |
| 総合スコア | 47.1 |
| 連続増配 | 12年 |
| 非減配 | 24年 |
| 配当性向 | 143.15% |
| PER / PBR | 32.66 / 5.34 |
| ROE | 17.10% |
| DOE(株主資本配当率) | 7.81%(業種中央値 4.34%) |
電通総研は情報・通信業に属し、決算期は3月です。時価総額は約5,354億円、最新の自己資本比率は60.7%で、財務の土台は厚めです。
収益力は業種の物差しで見ても高い水準にあります。ROEは17.1%(業種中央値11.1%)、営業利益率は13.9%(同8.5%)。売上高成長率は8.0%でした。
一方、PERは32.7倍、PBRは5.3倍で、業種中央値(PER15.3倍、PBR1.9倍)を大きく上回ります。市場が成長を織り込んだ評価をつけている銘柄だと私は読みます。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 2.46% | 1.92% | 1.44% |
| 3年 | 2.46% | 1.94% | 1.44% |
| 1年 | 2.38% | 1.81% | 1.44% |
| 現在 | 1.46% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 16/03 | 5.33円 | 35.57% | 15円 |
| 17/03 | 8.33円 | 38.17% | 22円 |
| 18/03 | 8.67円 | 39.57% | 22円 |
| 19/03 | 10.50円 | 40.29% | 26円 |
| 20/03 | 12.83円 | 81.42% | 16円 |
| 21/03 | 15.33円 | 40.80% | 38円 |
| 22/03 | 18.67円 | 40.31% | 46円 |
| 23/03 | 26.00円 | 44.38% | 59円 |
| 24/03 | 33.33円 | 46.49% | 72円 |
| 25/03 | 36.00円 | 143.15% | 25円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは7.81%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は4.34%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月ごとの配当利回りを折れ線にし、5年の最大・平均・最小を水準線で重ねたグラフです。線が平均より下にあれば、株価が上がって利回りが薄まっています。この銘柄の現在は1.46%で、5年平均1.92%を下回り、5年最小の1.44%に近い位置です。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小の利回りを並べた棒グラフです。期間が短いほど直近の傾向が出ます。5年平均は1.92%、3年平均は1.94%、1年平均は1.81%で、直近ほど低くなっています。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べたグラフです。右肩上がりなら増配が続いています。この銘柄は2016年の5.33円から2025年の36.0円まで伸び、12年連続増配、減配の記録はありません。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは1.46%です。過去5年の平均1.92%、最大2.46%、最小1.44%のレンジで見ると、下限に近い位置にいます。直近1年の平均は1.81%でした。
配当の積み上げは長く続いています。調整後の1株配当は2016年の5.33円から2025年の36.0円へ伸び、12年連続増配、24年非減配です。減配の記録はありません。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
気になるのは配当性向です。2025年度は143.15%で、前年度の46.49%から約96.7ポイント跳ね上がりました。EPSが前年の71.69円から25.15円に落ち、配当36.0円が利益を上回った形です。2012年度以降の配当性向は、2020年度の81.42%を除いて50%を下回っていました。今回の水準は例外的です。
DOE(株主資本配当率。純資産に対する配当の比率で、利益の増減に左右されにくく減配しにくさを測る指標)は7.81%。業種中央値4.34%、全国の目安2〜4%を上回っており、純資産ベースでは配当に余力があります。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 17.10% |
| ROA | 9.91% |
| DOE | 7.81% |
| 自己資本比率 | 60.68% |
| EPS / BPS | 84 / 513 |
| 収益性スコア | 1.55 |
| 還元スコア | 0.90 |
| 割安スコア | 2.50 |
ROEは17.1%、ROAは9.9%、営業利益率は13.9%。三つとも業種中央値(11.1%、6.7%、8.5%)を上回ります。自己資本比率は60.7%、フリーキャッシュフローは約161億円のプラスです。
推移で見ると、EPSは2020年度の15.76円から2024年度の71.69円まで伸びました。ところが2025年度は25.15円まで下がっています。配当性向が143.15%に跳ねた原因はここです。
最新の売上高成長率は8.0%。この数字だけを見れば、事業の拡大基調は続いています。利益の落ち込みが一時的か続くのかは、パッケージの数値からは判断できません。決算資料で一時費用の有無を確かめる価値があります。
4. 割安度
PERは32.66倍で、業種中央値15.3倍の2倍超です。PBRは5.34倍、業種中央値1.87倍の約2.9倍にあたります。指標だけで見ると、業種内では評価の高い側にいます。
配当利回りも同じ方向です。いまの1.46%は5年平均1.92%を下回り、5年最小の1.44%にほぼ並びます。株価が上昇して利回りが薄まっている状態です。
内部スコアのうち割安スコアは2.496、自社利回り比は0.76でした。自社の過去平均と比べた利回りは、平均の7割台半ばにとどまります。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 2862円(利回り1.46%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 2179円(利回り1.92%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1700円(利回り2.46%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 2905円(利回り1.44%) |
いまの株価は2179円(5年平均利回り水準)と2905円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約23.9%下がる計算です。
現在の株価に、過去5年の利回り水準から逆算した株価の目安線を重ねた折れ線です。見方は、線との距離で現在の位置を確かめることにあります。現在の株価は2,862円で、5年平均利回り水準の2,179円より上、5年最低利回り水準の2,905円に近い位置です。売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 対象外(スコア 47.1)
配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。
判定根拠:
配当性向80%超
+ ROE10%以上の高収益
+ 10年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
内部判定は「対象外」です。2025年度はEPSが71.69円から25.15円へ落ちた一方、会社は調整後1株配当を33.33円から36.0円へ上げ、配当性向は前年の46.49%から約96.7ポイント跳ねて143.15%に達しました。
同じ形は2020年度にもあり、配当性向81.42%の翌年はEPS37.57円・配当性向40.8%まで戻っています。DOE7.81%(業種中央値4.34%)、自己資本比率60.7%、約161億円のプラスのフリーキャッシュフローは、利益が細った年の配当を支える側の材料だと私は見ます。
利回り1.46%は5年最小1.44%のすぐ上で、PER32.66倍・PBR5.34倍も業種中央値を大きく上回るため、高利回りに見えて業績が崩れていく典型的なバリュートラップとは形が違い、あなたが確かめるべきはEPSが2020年度の後と同じように戻るかどうかです。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
電通総研の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは1.46%で、過去5年平均の1.92%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
12年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また24年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約143%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

