4613 関西ペイント
中立- 配当利回り
- 4.00%
- 配当性向
- 61%
- DOE
- 6.52%
- 総合スコア
- 66.5pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4613 |
| 業種 | 化学 |
| 配当利回り(株価ベース) | 4.00% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 110.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 66.5 |
| 連続増配 | 3年 |
| 非減配 | 17年 |
| 配当性向 | 61.23% |
| PER / PBR | 13.00 / 1.37 |
| ROE | 8.65% |
| DOE(株主資本配当率) | 6.52%(業種中央値 2.48%) |
関西ペイントは化学セクターに属し、決算は3月です。時価総額は約4,157億円。
ROEは8.65%で、化学の中央値6.49%を上回ります。営業利益率も8.43%と、中央値の6.83%より高い水準です。PERは13.0倍で、業種中央値と同じ位置にあります。
一方、PBRは1.37倍と業種中央値0.80倍を上回っています。あなたが指標を見比べるなら、収益性は業種内で上位、株価の評価は割高寄りと読めます。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 6.19% | 2.82% | 1.19% |
| 3年 | 6.19% | 3.51% | 1.68% |
| 1年 | 5.18% | 4.51% | 3.81% |
| 現在 | 4.00% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 22.00円 | 23.62% | 93円 |
| 18/03 | 27.00円 | 39.24% | 69円 |
| 19/03 | 30.00円 | 44.33% | 68円 |
| 20/03 | 30.00円 | 41.74% | 72円 |
| 21/03 | 30.00円 | 38.51% | 78円 |
| 22/03 | 30.00円 | 29.06% | 103円 |
| 23/03 | 30.00円 | 28.68% | 105円 |
| 24/03 | 40.00円 | 13.37% | 299円 |
| 25/03 | 50.00円 | 24.75% | 202円 |
| 26/03 | 110.00円 | 61.23% | 180円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは6.52%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月次の配当利回りを線で追い、5年の最高・平均・最低を水準線で重ねたグラフです。線が平均より上にあるほど、過去の自分と比べて利回りが高い時期にあたります。この銘柄は2025年4月に5.46%へ跳ね上がり、6月に5.94%をつけたあと、2026年9月は4.00%まで下がりました。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小を並べた棒グラフです。期間が短いほど、足元の水準に近い数字になります。平均は5年が2.82%、3年が3.51%、1年が4.51%と、期間を縮めるほど高くなっています。現在の4.00%は5年平均と3年平均を上回り、1年平均を下回る位置です。
年度ごとの1株配当を分割調整済みで並べた棒グラフです。右へ伸びるほど増配が続いています。この銘柄は2019年から2023年まで30円で横ばいでしたが、2024年に40円、2025年に50円、2026年に110円と3年連続で増えました。2026年の伸びが大きく、棒の高さが前年の2倍を超えています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは4.00%。5年平均の2.82%を上回り、5年間の最高6.19%と最低1.19%のあいだでは上寄りに位置します。直近1年に絞ると平均は4.51%で、レンジは3.81%から5.18%でした。
分割調整済みの1株配当は、2023年の30円から2024年に40円、2025年に50円、2026年に110円へと増えています。3年連続の増配で、減配は2009年が最後です。26年分のデータのうち、非減配は17年続いています。
2026年は配当性向が61.23%まで上がりました。前年の24.75%から36.5ポイントの急変で、データ上の異常検知にもかかっています。EPSは2025年の202.02円から2026年に179.65円へ下がった一方、配当は大きく増えたため、利益に対する配当の比率が一気に上がった形です。この水準が続くのか、1年限りの増額なのかは、今後の配当方針を確認する必要があります。
DOE(株主資本配当率、減配しにくさの指標)は6.52%です。業種中央値は2.48%、全国の目安は2〜4%で、どちらも大きく上回ります。配当を出す姿勢は強く表れていますが、配当性向と同じく、直近の増額幅が数値を押し上げている点は頭に入れておきたいところです。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 8.65% |
| ROA | 3.95% |
| DOE | 6.52% |
| 自己資本比率 | 47.55% |
| EPS / BPS | 180 / 1703 |
| 収益性スコア | 1.19 |
| 還元スコア | 1.71 |
| 割安スコア | 1.36 |
ROEは8.65%、ROAは3.95%です。業種中央値はそれぞれ6.49%と3.94%で、ROEは上回り、ROAはほぼ同水準でした。営業利益率は8.43%で、中央値6.83%より高めです。
自己資本比率は47.55%。フリーキャッシュフローは約256億円のプラスです。
成長面は控えめで、売上成長率は0.16%、EPS成長率はマイナス11.07%でした。EPSは2024年の299.18円をピークに、2025年202.02円、2026年179.65円と2年続けて下がっています。配当が増えるなかで利益が縮んでいる点は、あなたが持続性を見るときの確認項目になります。
4. 割安度
PERは13.0倍で、業種中央値と同じです。PBRは1.37倍で、中央値の0.80倍を上回ります。利益面の評価は業種並み、資産面の評価は高めという組み合わせです。
利回りで見ると、現在の4.00%は5年平均2.82%より高く、3年平均3.51%も上回ります。ただし直近1年の平均4.51%は下回っており、この1年のなかでは低めの位置です。
スコアの判定根拠は「割安感が乏しい」で、総合判定は中立でした。利回りは過去より高くても、PBRが業種を上回る分が判定に響いています。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 2823円(利回り4.00%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 4007円(利回り2.82%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1826円(利回り6.19%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 9496円(利回り1.19%) |
いまの株価は4007円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
株価の推移に、5年平均利回りへ戻る株価の水準などを重ねた折れ線です。線と株価の距離で、過去の利回り水準との位置関係が分かります。現在の株価は2,823円で、5年平均利回りに戻る株価は4,007円です。なお、この水準は売買を推奨するものではなく、過去の利回りから逆算した参考値です。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 66.5)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい
+ 3年連続増配
+ 利回り4%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは66.5点、判定は中立です。加点は3年連続増配、利回り4%以上、DOEが2%以上かつ業種平均以上の3つ。還元スコアは1.705と高い一方、判定根拠には「割安感が乏しい」とあり、PBR1.37倍が業種中央値0.80倍を上回る点が判定を中立にとどめています。
私がまず確かめたのは、利回り4.00%の出どころです。株価の下落で利回りが上がった銘柄は、その後に減配が来ればバリュートラップになります。この銘柄は違いました。2025年3月から4月にかけて株価は2,000円から2,014.1円とほぼ動かず、利回りだけが2.50%から5.46%へ跳ねています。現在の株価2,823円は過去5年の月次推移で高い側にあり、利回りを押し上げたのは株価の下落ではなく増配です。
持続性には別の問いが残ります。1株配当は2023年の30円から2026年に110円へ増えた一方、EPSは2024年の299.18円をピークに202.02円、179.65円と2年続けて下がりました。配当性向は2024年の13.37%から24.75%、61.23%へ上がり、前年比+36.5ポイントの急変として異常検知にかかっています。2024年のEPSは前年の104.6円から大きく跳ねた年で、その利益水準を前提に配当を引き上げたのなら、利益が戻らないまま110円を保てるかが焦点です。
支えになる数字もあります。フリーキャッシュフローは約256億円のプラス、自己資本比率は47.55%。減配は2009年が最後で、26年分のデータのうち非減配は17年続いています。あなたが次の決算で見るべきは、会社が110円を配当の基準に据えるのか、EPSが179.65円から持ち直すのか、の2点です。利益が減るなかで配当だけが伸びる状態が続けば、DOE6.52%という高い還元水準そのものが重しに変わります。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
関西ペイントの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは4.00%で、過去5年平均の2.82%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また17年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約61%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2009年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

