【高配当】第一三共(4568)配当分析|利回り3.18%・4年連続増配

4568 第一三共

対象外
配当利回り
3.18%
配当性向
56%
DOE
8.67%
総合スコア
100.0pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード4568
業種医薬品
配当利回り(株価ベース)3.18%
1株配当(最新期・分割調整済)78.00円
総合判定対象外
総合スコア100.0
連続増配4年
非減配16年
配当性向55.54%
PER / PBR19.70 / 3.03
ROE15.81%
DOE(株主資本配当率)8.67%(業種中央値 2.88%)

第一三共は医薬品セクターの大手で、決算期は3月です。時価総額は約5兆1,540億円。配当は2026年度(調整後)で1株あたり78円、配当性向は55.5%でした。

収益力は業種の中で抜けています。ROEは15.8%で、業種中央値の3.0%を大きく上回ります。営業利益率も10.8%と、中央値2.8%の約4倍です。

一方でPBRは3.03倍、PERは19.7倍。業種中央値のPBR 1.11倍、PER 18.3倍と比べると、市場は成長への期待を織り込んだ評価をつけています。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年3.79%1.60%0.67%
3年3.79%2.00%1.03%
1年3.79%2.89%1.93%
現在3.18%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/0323.33円87.91%27円
18/0323.33円76.66%30円
19/0323.33円48.54%48円
20/0323.33円35.14%66円
21/0327.00円68.93%39円
22/0327.00円77.28%35円
23/0330.00円52.67%57円
24/0350.00円47.76%105円
25/0360.00円38.47%156円
26/0378.00円55.54%140円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは8.67%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 5年最大 3.79 5年平均 1.60 5年最小 0.67 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 3.18

月ごとの配当利回りを折れ線にし、5年の最高・平均・最低を水準線で重ねたグラフです。線が高いほど、株価に対する配当の割合が大きい時期を示します。この銘柄は2022〜2023年に1%を割る月が続き、2026年4月に3.50%へ上がりました。いまは3.18%で、5年平均の1.60%を上回っています。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 5年 最大: 3.79 3.79 5年 平均: 1.60 1.60 5年 最小: 0.67 0.67 5年 3年 最大: 3.79 3.79 3年 平均: 2.00 2.00 3年 最小: 1.03 1.03 3年 1年 最大: 3.79 3.79 1年 平均: 2.89 2.89 1年 最小: 1.93 1.93 1年 現在 3.18 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの期間で、利回りの最大・平均・最小を並べた棒グラフです。期間が短いほど直近の姿が出ます。平均は5年が1.60%、3年が2.00%、1年が2.89%と、期間が短くなるほど高くなっています。最大はどの期間も3.79%で、これは直近1年の中に入っています。

0.00 20.00 40.00 60.00 80.00 100.00 2017 2017年 23.33円 2018 2018年 23.33円 2019 2019年 23.33円 2020 2020年 23.33円 2021 2021年 27.00円 2022 2022年 27.00円 2023 2023年 30.00円 2024 2024年 50.00円 2025 2025年 60.00円 2026 2026年 78.00円

年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。分割の影響を除くので、年をまたいで金額を比べられます。2021年度までは20円台前半から27円で横ばいが続き、2023年度30円、2024年度50円、2025年度60円、2026年度78円と右肩上がりです。4年連続の増配が、棒の高さにはっきり出ています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは3.18%です。5年平均は1.60%、5年間の最低は0.67%でした。直近1年に絞ると平均2.89%で、5年平均の倍近い水準にあります。

調整後の1株配当は2022年度の27円から、2023年度30円、2024年度50円、2025年度60円、2026年度78円と伸びてきました。4年連続の増配で、減配は2010年度が最後です。非減配は16年続いています。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

DOE(株主資本配当率。純資産に対して配当をどれだけ出しているかを示し、業績が振れても減配しにくいかを測る指標)は8.67%です。業種中央値は2.88%、全国の目安は2〜4%で、どちらも大きく上回っています。配当性向は55.5%で、利益の半分強を配当に回している計算です。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE15.81%
ROA6.49%
DOE8.67%
自己資本比率41.55%
EPS / BPS140 / 915
収益性スコア4.39
還元スコア1.95
割安スコア1.91

利益の伸びは2025年度まで急でした。EPSは2022年度の34.94円から2025年度の155.97円へ増え、2026年度は140.44円と前年度より約10%減っています。売上高は前年度比12.6%増で、増収の中で利益がやや後退した形です。

収益性はいずれも業種中央値を上回ります。ROEは15.8%(中央値3.0%)、ROAは6.5%(中央値1.6%)、営業利益率は10.8%(中央値2.8%)です。自己資本比率は41.5%で、財務の土台は厚めです。

気になるのはフリーキャッシュフローで、約マイナス706億円でした。営業で稼いだ現金を上回る投資が出ており、配当原資を現金で見ると余裕は薄い状態です。配当性向は2025年度の38.5%から55.5%へ上がっており、この点は今後の決算で確認が要ります。

4. 割安度

PERは19.7倍で、業種中央値の18.3倍をわずかに上回ります。PBRは3.03倍で、中央値1.11倍の約2.7倍です。資産に対する評価は、業種の中でかなり高い側にあります。

配当利回りで見ると位置が変わります。いまの3.18%は5年平均1.60%の約2倍で、5年間の最高3.79%に近い水準です。株価は2024年8月の5,768.7円から、2026年9月の2,800.0円まで下がっており、利回りが上がった主因は増配と株価の低下の両方にあります。

配当利回りは高くても、PBRは高いままです。利回りの高さと資産評価の高さが同居している点を、数字のまま押さえておく必要があります。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価2800円(利回り3.18%)
5年平均利回りに戻る株価5562円(利回り1.60%)
5年最高利回り時の株価2348円(利回り3.79%)
5年最低利回り時の株価13284円(利回り0.67%)

いまの株価は5562円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 0 5,000 10,000 15,000 5年最低利回り水準 13,284 5年平均利回り水準 5,562 5年最高利回り水準 2,348 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 2,800

年間配当89円を前提に、利回りが5年の平均・最高・最低に並ぶときの株価を折れ線で示したグラフです。5年平均の利回り1.60%に戻る株価は5,562.5円、5年最高の3.79%に当たる株価は2,348.3円、最低の0.67%に当たる株価は13,283.6円です。現在の株価2,800.0円は、平均水準の線より下、最高利回りの水準線より上に位置しています。売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 100.0)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

判定は表示上「対象外」です。スコアの内訳にはROE10%以上、3年連続増配、利回り3%以上、DOEが業種平均以上と加点が4つ並び、外れた理由はFCFのマイナス1点だけでした。

配当の持続性を考えるうえで、効いてくるのはこの1点の重さです。調整後配当は2025年度の60円から2026年度の78円へ増えました。同じ年にEPSは155.97円から140.44円へ下がり、配当性向は38.5%から55.5%へ上がっています。利益が減った年に増配し、FCFは約マイナス706億円。いまの配当は、その年に事業が生んだ現金ではまかなえていません。

それでも、ここから減配が近いとは数字からは読めません。ROEは15.8%、自己資本比率は41.5%で、非減配は16年続いています。配当性向も2015年度13.11%、2017年度87.91%と年ごとに大きく振れてきた会社で、1年の上昇だけで方向を決めつけるのは早すぎます。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

利回り3.18%は5年平均1.60%の約2倍ですが、増配だけでなく株価の下落(2024年8月5,768.7円→2026年9月2,800.0円)からも来ています。株価が下がって利回りが上がる局面で利益と現金が同時に細っていくと、高い利回りは長続きしません。この銘柄で利益が減ったのは1年分で、PBRは3.03倍と業種中央値1.11倍を大きく上回り、資産の面で安く放置された形でもありません。あなたが次の決算で見ておきたいのは、FCFがプラスに戻るか、配当性向が50%台で止まるかの2点です。判断はご自身の資金計画に照らして行ってください。本記事は売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

第一三共の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.18%で、過去5年平均の1.60%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また16年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約56%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2010年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

タイトルとURLをコピーしました