【17年連続増配】積水樹脂(4212)配当分析|利回り3.19%・17年連続増配

4212 積水樹脂

中立
配当利回り
3.19%
配当性向
55%
DOE
2.20%
総合スコア
51.3pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード4212
業種化学
配当利回り(株価ベース)3.19%
1株配当(最新期・分割調整済)72.00円
総合判定中立
総合スコア51.3
連続増配17年
非減配17年
配当性向55.17%
PER / PBR16.20 / 0.64
ROE4.00%
DOE(株主資本配当率)2.20%(業種中央値 2.48%)

積水樹脂は化学セクターに属し、3月決算の企業です。時価総額は約673億円で、株価純資産倍率(PBR)は0.64倍。純資産より低い値段が市場でついています。

自己資本比率は70.92%と高く、財務の土台は厚めです。一方で自己資本利益率(ROE)は4.00%、総資産利益率(ROA)は2.79%にとどまります。

最新期の1株利益(EPS)は130.51円、1株純資産(BPS)は3,311.88円でした。直近の売上成長率は5.30%、EPS成長率は16.46%です。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年4.65%3.57%2.76%
3年4.65%3.44%2.76%
1年4.65%3.61%2.95%
現在3.19%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/0338.00円25.67%148円
18/0344.00円27.08%162円
19/0348.00円30.22%159円
20/0350.00円30.75%163円
21/0356.00円32.16%174円
22/0362.00円33.65%184円
23/0363.00円38.47%164円
24/0365.00円49.54%131円
25/0370.00円62.47%112円
26/0372.00円55.17%131円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.20%(業種中央値は2.48%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

配当利回りの推移(月次・%) 2.50 3.00 3.50 4.00 4.50 5.00 5年最大 4.65 5年平均 3.57 5年最小 2.76 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 3.19

月ごとの配当利回りを折れ線にし、5年の最高・平均・最低を水準線で重ねたグラフです。線が平均より上なら利回りが高く、下なら低い時期だと読めます。積水樹脂の利回りは2026年4月に4.48%まで上がり、9月は3.19%でした。5年平均の3.57%を下回っています。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 5年 最大: 4.65 4.65 5年 平均: 3.57 3.57 5年 最小: 2.76 2.76 5年 3年 最大: 4.65 4.65 3年 平均: 3.44 3.44 3年 最小: 2.76 2.76 3年 1年 最大: 4.65 4.65 1年 平均: 3.61 3.61 1年 最小: 2.95 2.95 1年 現在 3.19 最大 平均 最小

5年・3年・1年の3つの期間で、利回りの最高・平均・最低を並べた棒グラフです。期間ごとの水準を並べて、いまの3.19%の位置を測ります。1年平均は3.61%、5年平均は3.57%で、ほぼ同じ水準です。最高4.65%は全期間で共通でした。

0.00 20.00 40.00 60.00 80.00 2017 2017年 38.00円 2018 2018年 44.00円 2019 2019年 48.00円 2020 2020年 50.00円 2021 2021年 56.00円 2022 2022年 62.00円 2023 2023年 63.00円 2024 2024年 65.00円 2025 2025年 70.00円 2026 2026年 72.00円

年度ごとの1株配当を棒にしたグラフで、株式分割は調整済みです。棒が右へ高くなるほど、配当が積み上がっています。2017年の38円から2026年の72円まで、10年でほぼ倍になりました。増配は17年連続です。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは3.19%です。5年平均は3.57%なので、現在の水準は平均を下回っています。5年間の最高は4.65%、最低は2.76%でした。

増配は17年続いています。減配は2009年が最後で、記録の対象は26年分です。1株配当は2025年の70円から2026年に72円へ伸びました。

配当性向は55.17%。2022年の33.65%から上がり、2025年には62.47%をつけています。利益の半分強を配当に回している計算です。

DOE(株主資本配当率)は2.20%で、業種中央値の2.48%をやや下回ります。全国目安の2〜4%には収まっています。純資産に対する配当の重さは、業種の中でも平均並みか、少し軽めです。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE4.00%
ROA2.79%
DOE2.20%
自己資本比率70.92%
EPS / BPS131 / 3312
収益性スコア0.80
還元スコア0.89
割安スコア1.00

収益性は業種中央値を下回る指標が目立ちます。ROEは4.00%(中央値6.49%)、ROAは2.79%(中央値3.94%)です。営業利益率だけは7.27%で、中央値の6.83%を上回りました。

EPSの動きには波があります。2022年の184.25円をピークに2025年は112.05円まで下がり、2026年は130.51円へ戻しました。それでも配当は減らさず、増配を続けています。そのぶん配当性向が上がった形です。

財務の安定性は高水準です。自己資本比率は70.92%、フリーキャッシュフローは約36.7億円のプラスでした。借入への依存が小さいので、利益が落ちた期でも配当を支える余力があります。

ただし、利益の回復が続かなければ配当性向の高止まりが続きます。EPSの推移を次の決算でも確認したいところです。

4. 割安度

株価収益率(PER)は16.2倍で、業種中央値の13.44倍より高めです。一方でPBRは0.64倍と、中央値0.80倍を下回ります。利益で見ると割高寄り、純資産で見ると割安寄りと、指標が逆を向いています。

配当利回りの3.19%は、5年平均3.57%の0.89倍にあたります。平均より利回りが薄い状態です。株価は2026年5月の2,087.4円から9月の2,886.0円へ上がりました。

5年平均利回りの3.57%に戻る株価は2,577円、5年最低の2.76%に戻る株価は3,333円です。現在値の2,886円はこの2本の間に入ります。売買を推奨するものではなく、過去の利回りレンジとの位置関係を示した数字です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価2886円(利回り3.19%)
5年平均利回りに戻る株価2577円(利回り3.57%)
5年最高利回り時の株価1978円(利回り4.65%)
5年最低利回り時の株価3333円(利回り2.76%)

いまの株価は2577円(5年平均利回り水準)と3333円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約10.7%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 5年最低利回り水準 3,333 5年平均利回り水準 2,577 5年最高利回り水準 1,978 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 2,886

株価の推移に、利回りから逆算した水準線を重ねたグラフです。「5年平均利回りに戻る株価」と「5年最低利回りに戻る株価」が目安として引かれます。現在値は2,886円で、2,577円と3,333円の間にあります。売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 51.3)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満/割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ 10年連続増配
+ 利回り3%以上

総合スコアは51.3点で、判定は中立です。収益性スコアは0.797、還元スコアは0.892、割安スコアは1.002でした。

加点は2つあります。10年以上の連続増配と、利回り3%以上です。17年連続で増配してきた実績は、数字として確かなものです。注意項目の記載はありません。

一方で、収益性は業種平均を下回り、利回りも自社の過去平均より低い位置にあります。配当性向は55.17%まで上がっており、増配を続ける余地は利益の回復次第です。

あなたが見るべきは、EPSが130.51円からどこまで戻るかでしょう。増配の継続力と収益性の改善、この2点を決算ごとに追ってください。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

6. よくある質問

積水樹脂の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.19%で、過去5年平均の3.57%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

17年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また17年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約55%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2009年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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