4205 日本ゼオン
中立- 配当利回り
- 3.25%
- 配当性向
- 41%
- DOE
- 3.90%
- 総合スコア
- 74.7pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4205 |
| 業種 | 化学 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.25% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 76.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 74.7 |
| 連続増配 | 16年 |
| 非減配 | 16年 |
| 配当性向 | 40.71% |
| PER / PBR | 9.40 / 0.89 |
| ROE | 9.84% |
| DOE(株主資本配当率) | 3.90%(業種中央値 2.48%) |
日本ゼオンは化学セクターに属し、決算期は3月です。時価総額は約3,672億円、直近の1株当たり利益(EPS)は186.67円。売上高は前期比2.06%のマイナスでしたが、EPSは46.49%伸びています。
収益性は同業の中央値を上回ります。ROEは9.84%で業種中央値の6.49%より高く、営業利益率も8.83%と、中央値6.83%を2ポイントほど超えています。
財務の土台は厚めです。自己資本比率は68.99%、フリーキャッシュフローは約340億円。配当の原資になる現金をきちんと稼いでいます。
私が注目するのは配当の履歴です。26年分のデータの中で、最後に減配したのは2010年。以降は増配を重ねてきました。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 7.22% | 4.05% | 2.04% |
| 3年 | 7.22% | 4.72% | 3.07% |
| 1年 | 4.99% | 4.03% | 3.07% |
| 現在 | 3.25% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 16.00円 | 15.34% | 104円 |
| 18/03 | 17.00円 | 28.91% | 59円 |
| 19/03 | 19.00円 | 22.60% | 84円 |
| 20/03 | 21.00円 | 22.72% | 92円 |
| 21/03 | 22.00円 | 17.36% | 127円 |
| 22/03 | 27.00円 | 18.27% | 148円 |
| 23/03 | 36.00円 | 72.09% | 50円 |
| 24/03 | 45.00円 | 30.57% | 147円 |
| 25/03 | 70.00円 | 54.93% | 127円 |
| 26/03 | 76.00円 | 40.71% | 187円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは3.90%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
折れ線は月ごとの配当利回りで、水準線は5年間の最高・平均・最低を示します。日本ゼオンは2024年8月の6.49%付近をピークに低下し、2026年9月は3.25%です。5年平均の4.05%より下で動いています。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小利回りを並べた棒グラフです。今の利回りが期間ごとのレンジのどこにあるかを確認できます。日本ゼオンの現在値3.25%は、1年の最小3.07%に近く、1年平均4.03%を下回ります。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。右肩上がりなら増配の積み重ねを意味します。日本ゼオンは2017年の16円から2026年の76円まで伸び、2022年の27円以降は毎年大きく上積みされています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは3.25%です。5年平均の4.05%を下回り、直近1年の平均4.03%と比べても低い水準にあります。5年間のレンジは2.04%から7.22%。現在の数字はそのレンジの下寄りに位置します。
配当そのものは着実に伸びています。調整後の1株配当は2016年の15円から、2026年は76円へ。16年連続で増配し、非減配も16年続いています。2025年の70円から76円へ、直近も上積みがありました。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率)は、減配しにくさを測る目安です。純資産に対して配当をどれだけ払っているかを示します。日本ゼオンは3.90%で、業種中央値の2.48%を上回り、全国目安の2〜4%でも上端に近い位置です。配当性向は40.71%で、利益の6割弱は社内に残しています。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 9.84% |
| ROA | 6.61% |
| DOE | 3.90% |
| 自己資本比率 | 68.99% |
| EPS / BPS | 187 / 1973 |
| 収益性スコア | 1.50 |
| 還元スコア | 1.29 |
| 割安スコア | 0.91 |
利益の水準から見ていきます。ROEは9.84%、ROAは6.61%、営業利益率は8.83%。3指標とも業種中央値(6.49%、3.94%、6.83%)を上回ります。
財務の厚みも数字に出ています。自己資本比率は68.99%、フリーキャッシュフローは約340億円です。
気になるのは利益の振れ幅です。EPSは2022年の147.78円から2023年に49.94円まで落ち、その年の配当性向は72.09%に跳ね上がりました。それでも配当は36円へ増えています。翌2024年のEPSは147.20円に戻り、配当性向は30.57%。2026年はEPS186.69円、配当性向40.71%です。
売上高は前期比2.06%減。増益が続くかどうかは、売上の動きとあわせて見る必要があります。
4. 割安度
PER(株価が利益の何倍か)は9.4倍で、業種中央値の13.44倍を下回ります。PBR(株価が純資産の何倍か)は0.89倍。業種中央値の0.80倍よりは高く、1倍は下回っています。
配当利回りで見ると位置づけが変わります。現在の3.25%は、自社の5年平均4.05%の約0.8倍です。株価が上がった分、利回りは薄まりました。月次の株価は2021年9月の1,323.7円から、2026年9月は2,432.0円まで推移しています。
利益面ではPERが低く、利回り面では自社平均を下回る。見る物差しによって表情が違います。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 2432円(利回り3.25%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1951円(利回り4.05%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1094円(利回り7.22%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 3872円(利回り2.04%) |
いまの株価は1951円(5年平均利回り水準)と3872円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約19.8%下がる計算です。
株価と、過去の利回り水準から逆算した株価の線を重ねたグラフです。年間配当79円を使い、5年平均利回りの4.05%に当たる株価は1,950.6円、5年最低利回りの2.04%に当たる株価は3,872.5円です。現在の2,432.0円はこの2本の線の間にあります。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 74.7)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
自社平均より低利回り
+ 10年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは74.7点、判定は「中立」です。内訳は収益性1.495、還元1.288、割安0.906。収益性と還元が高く、割安度が全体を押し下げています。理由ははっきりしていて、現在の利回りが自社の平均より低いからです。
加点は3つ付いています。10年連続増配、利回り3%以上、DOEが2%以上かつ業種平均以上。注意事項はありません。異常値の検出もなく、配当の積み上げは数字の上で整っています。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
見ておきたい点は2つ。2023年にEPSが49.94円まで落ち、配当性向が72.09%に上がった年があること。そして直近の配当性向40.71%は、その年より余裕があることです。あなたが配当の持続性を確かめるなら、利益の振れ方と配当性向の推移を並べて追うと全体が見えます。
6. よくある質問
日本ゼオンの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.25%で、過去5年平均の4.05%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
16年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また16年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約41%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2010年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

