【高配当】東ソー(4042)配当分析|利回り3.80%・17年連続非減配

4042 東ソー

中立
配当利回り
3.80%
配当性向
76%
DOE
3.75%
総合スコア
52.5pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード4042
業種化学
配当利回り(株価ベース)3.80%
1株配当(最新期・分割調整済)100.00円
総合判定中立
総合スコア52.5
連続増配0年
非減配17年
配当性向75.53%
PER / PBR17.50 / 0.86
ROE4.57%
DOE(株主資本配当率)3.75%(業種中央値 2.48%)

東ソーは化学セクターに属し、決算期は3月です。時価総額は約7,532億円、PBRは0.86倍で、1株あたり純資産(BPS)は2,701.46円になります。

ROEは4.57%、営業利益率は9.37%、自己資本比率は65.2%です。収益の効率は化学業種の中央値(ROE 6.49%)に届かない一方、財務の土台は厚く、配当を支える体力はあります。

この記事では、配当の推移と持続性をデータから確認していきます。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年6.74%5.16%3.35%
3年6.74%4.86%3.35%
1年4.80%4.10%3.35%
現在3.80%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/0348.00円20.59%233円
18/0356.00円16.09%348円
19/0356.00円23.27%241円
20/0356.00円32.74%171円
21/0356.00円30.32%185円
22/0380.00円23.58%339円
23/0380.00円50.59%158円
24/0385.00円47.20%180円
25/03100.00円54.91%182円
26/03100.00円75.53%132円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.75%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 3.00 4.00 5.00 6.00 7.00 8.00 5年最大 6.74 5年平均 5.16 5年最小 3.35 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 3.80

折れ線は月ごとの配当利回りで、水準線は5年の最高・平均・最低を示します。利回りは2021年11月の6.16%前後から下がり続け、2026年9月は3.80%です。5年最低の3.35%に近い位置まで来ています。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 5年 最大: 6.74 6.74 5年 平均: 5.16 5.16 5年 最小: 3.35 3.35 5年 3年 最大: 6.74 6.74 3年 平均: 4.86 4.86 3年 最小: 3.35 3.35 3年 1年 最大: 4.80 4.80 1年 平均: 4.10 4.10 1年 最小: 3.35 3.35 1年 現在 3.80 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小利回りを並べた棒グラフです。平均は5年5.16%、3年4.86%、1年4.10%と期間が短いほど低くなり、現在の3.80%は1年の最小3.35%と平均4.10%の間にあります。

0.00 50.00 100.00 150.00 2017 2017年 48.00円 2018 2018年 56.00円 2019 2019年 56.00円 2020 2020年 56.00円 2021 2021年 56.00円 2022 2022年 80.00円 2023 2023年 80.00円 2024 2024年 85.00円 2025 2025年 100.00円 2026 2026年 100.00円

年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して比べた棒グラフです。2017年度の48円から2025年度の100円へ増え、2026年度も100円で据え置かれています。減配は2009年度が最後で、非減配は17年です。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは3.80%です。5年平均の5.16%を下回り、直近1年の平均4.10%と比べても低い水準にあります。5年間の最高は6.74%、最低は3.35%で、現在は最低側に近い位置です。

年間配当は2025年度・2026年度とも100円。2009年の減配を最後に、17年間は前年を下回っていません。ただし増配が続いているわけではなく、連続増配年数は0年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

DOE(株主資本配当率)は3.75%です。純資産に対してどれだけ配当を出しているかを示す指標で、化学業種の中央値2.48%を上回り、全国の目安である2〜4%でも上限に近くなります。景気や利益が振れても配当を保ちやすい設計ですが、還元の比重はすでに重い水準です。

配当性向は75.5%です。利益の4分の3を配当に回している計算で、利益が落ちると余裕は小さくなります。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE4.57%
ROA2.95%
DOE3.75%
自己資本比率65.24%
EPS / BPS132 / 2701
収益性スコア0.94
還元スコア1.00
割安スコア0.86

2026年度の1株利益(EPS)は132.4円で、前年度の182.12円から約27.3%減りました。売上高も4.1%減っています。一方、営業利益率9.37%は業種中央値6.83%を上回り、本業の稼ぐ力は保たれています。

ROEは4.57%(業種中央値6.49%)、ROAは2.95%(同3.94%)といずれも中央値に届きません。自己資本比率が65.2%と高く、資本に対する利益の割合が薄まっている面があります。

配当性向の推移を見ると、2022年度の23.58%から2023年度に50.59%、2025年度に54.91%、2026年度に75.53%へ上昇しました。配当は100円で据え置かれ、利益のほうが下がった形です。フリーキャッシュフローは約424億円のプラスで、配当を賄う現金は確保されています。

4. 割安度

PERは17.5倍で、業種中央値27.25倍より低い水準です。PBRは0.86倍で、中央値0.80倍をやや上回ります。1倍を割っているので、株価は純資産より低く評価されています。

配当利回りでみると、現在の3.80%は5年平均5.16%の約0.74倍です。過去5年の中では株価が高く、利回りが低い側にいます。株価は2021年9月の1,619.6円から、2026年9月は2,630.0円へ上昇しました。

配当性向が75.5%まで上がっているため、利回りの水準だけでなく、利益が戻るかどうかも合わせて見る必要があります。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価2630円(利回り3.80%)
5年平均利回りに戻る株価1938円(利回り5.16%)
5年最高利回り時の株価1484円(利回り6.74%)
5年最低利回り時の株価2985円(利回り3.35%)

いまの株価は1938円(5年平均利回り水準)と2985円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約26.3%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 5年最低利回り水準 2,985 5年平均利回り水準 1,938 5年最高利回り水準 1,484 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 2,630

ラインは配当100円を各利回り水準で割り戻した株価です。5年平均利回り5.16%では1,938円、5年最低利回り3.35%では2,985.1円になり、現在の2,630円はその間にあります。1,938円まで下がるには、現在値から26.3%の下落が必要です。売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 52.5)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満/自社平均より低利回り
+ 10年以上非減配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 配当性向70%超

判定は「中立」(総合スコア52.5点)で、還元スコア1.002だけが基準の1.0を超え、収益性0.942と割安0.857が届かないという、還元の厚さと利益の細りが綱引きする構図です。

2009年を最後に17年間減配がなく、DOE3.75%も化学業種の中央値2.48%を上回りますが、EPSが182.12円から132.4円へ減ったことで、配当性向は2022年度の23.58%から75.53%まで上がりました。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

自己資本比率65.2%と約424億円のフリーキャッシュフローが100円配当の裏付けになる一方、利益が戻らないまま配当を据え置けば、その分だけ還元を支える余地は削られていきます。

利回りは自社5年平均の0.74倍で、株価が下がって利回りだけが膨らむバリュートラップとは逆の形にあり、あなたが次の決算で確かめたいのは、EPSが戻って配当性向が下がるかどうかです。

6. よくある質問

東ソーの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.80%で、過去5年平均の5.16%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約76%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2009年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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