3861 王子ホールディングス
割高寄り- 配当利回り
- 4.25%
- 配当性向
- 59%
- DOE
- 2.93%
- 総合スコア
- 51.3pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 3861 |
| 業種 | パルプ・紙 |
| 配当利回り(株価ベース) | 4.25% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 36.00円 |
| 総合判定 | 割高寄り |
| 総合スコア | 51.3 |
| 連続増配 | 2年 |
| 非減配 | 17年 |
| 配当性向 | 58.92% |
| PER / PBR | 13.87 / 0.67 |
| ROE | 4.90% |
| DOE(株主資本配当率) | 2.93%(業種中央値 2.04%) |
王子ホールディングスはパルプ・紙業種に属する企業です。時価総額は約7,749億円で、PBRは0.67倍、PERは13.87倍。業種中央値のPBR0.55倍と比べると、純資産に対して少し高めに評価されています。
自己資本比率は42.3%です。フリーキャッシュフローは約1,009億円あり、配当を出す余力は数字に出ています。
最新期の1株利益は61.1円、1株純資産は1,257.44円。売上高の伸びは0.67%と小幅ですが、1株利益は前期から29.07%増えました。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 6.66% | 3.89% | 2.66% |
| 3年 | 6.66% | 4.33% | 2.76% |
| 1年 | 4.87% | 4.39% | 3.80% |
| 現在 | 4.25% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 10.00円 | 24.55% | 41円 |
| 18/03 | 10.00円 | 27.29% | 37円 |
| 19/03 | 12.00円 | 22.85% | 53円 |
| 20/03 | 14.00円 | 23.82% | 59円 |
| 21/03 | 14.00円 | 27.93% | 50円 |
| 22/03 | 14.00円 | 15.85% | 88円 |
| 23/03 | 16.00円 | 28.07% | 57円 |
| 24/03 | 16.00円 | 31.18% | 51円 |
| 25/03 | 24.00円 | 50.70% | 47円 |
| 26/03 | 36.00円 | 58.92% | 61円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは2.93%(業種中央値は2.04%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。
月次の配当利回りを折れ線で並べたグラフです。線が高いほど、株価に対して配当の割合が大きい月になります。王子HDの利回りは2024年4月に2.78%から4.30%へ跳ね上がり、2025年4月に5.69%を付けました。直近の2026年9月は4.25%です。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小利回りを棒で比べたグラフです。平均の棒を見ると、5年3.89%、3年4.33%、1年4.39%と、期間が短いほど高くなっています。いまの4.25%は1年の最小3.8%と最大4.87%の間に入ります。
年度ごとの1株配当を株式分割調整済みで並べた棒グラフです。2017年と2018年は10円、2019年に12円、2020年に14円へ増え、2025年は24円、2026年は36円でした。直近2年の伸びが大きく、棒の高さは2017年の3.6倍です。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは4.25%です。過去5年平均の3.89%を上回っています。5年間で見ると、最高は6.66%、最低は2.66%でした。
1株配当は2024年の16円から2025年に24円、2026年に36円へ増えました。増配は2年連続です。減配は2009年が最後で、非減配は17年続いています。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
減配しにくさを見るDOE(株主資本配当率)は2.93%。業種中央値の2.04%より高く、全国目安の2〜4%の範囲に入ります。配当性向は58.92%で、2017年から2024年は15%台から31%台で推移していたので、利益に対する配当の比率は上がっています。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 4.90% |
| ROA | 2.07% |
| DOE | 2.93% |
| 自己資本比率 | 42.31% |
| EPS / BPS | 61 / 1257 |
| 収益性スコア | 0.77 |
| 還元スコア | 1.13 |
| 割安スコア | 1.24 |
ROEは4.90%で、業種中央値の4.90%とほぼ同じ水準です。ROAは2.07%、営業利益率は1.86%で、どちらも業種中央値(ROA2.58%、営業利益率3.60%)を下回ります。
1株利益は2022年の88.33円が直近のピークで、2025年に47.34円まで下がり、2026年は61.1円に戻りました。利益の振れ幅は小さくありません。
自己資本比率42.3%は、財務の土台がある程度厚いことを示します。配当性向が58.92%まで上がった点は、利益が落ちた期の配当余力を見る際の確認材料です。
4. 割安度
PBRは0.67倍で、業種中央値の0.55倍より高い水準です。PERは13.87倍。ROEが業種中央値並みにとどまる中で、業種内の割安度スコアは1.236と、割高寄りの区分に入ります。
利回りで見ると、いまの4.25%は過去5年平均の3.89%より高く、過去1年平均の4.39%より少し低い位置です。配当が急に増えた分、利回りは高く見えています。
このスコアは株価と業績の相対比較で、売買を推奨するものではありません。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 846円(利回り4.25%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 925円(利回り3.89%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 540円(利回り6.66%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 1353円(利回り2.66%) |
いまの株価は925円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
1株配当36円をもとに、利回りが過去5年の水準になる株価を線で示したグラフです。5年平均利回り3.89%に戻る株価は925.4円、5年最高利回り6.66%なら540.5円、5年最低利回り2.66%なら1,353.4円です。現在の株価846.3円は、平均利回りの水準より9.3%低い位置にあります。売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 割高寄り(スコア 51.3)
株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ 10年以上非減配
+ 利回り4%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは51.3点で、割安度の区分は「割高寄り」です。根拠は、業種内で割安スコアが1.2を超え、収益性が業種平均に届いていない点にあります。収益性スコアは0.772、還元スコアは1.128でした。
配当面では加点が3つ付いています。10年以上の非減配、利回り4%以上、DOE2%以上かつ業種平均以上です。2026年の1株配当36円は、2024年の16円から2.25倍になりました。
配当の厚みと、営業利益率1.86%という収益性の低さが同居しています。配当性向は2023年の28.07%から58.92%へ上がり、利益が伸びなければ増配の余地は小さくなります。あなたが見るなら、次の決算で1株利益が61.1円を保てるかと、配当性向がこの水準にとどまるかの2点です。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
王子ホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは4.25%で、過去5年平均の3.89%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また17年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約59%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2009年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

