3663 セルシス
中立- 配当利回り
- 1.82%
- 配当性向
- 65%
- DOE
- 25.06%
- 総合スコア
- 89.3pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 3663 |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 1.82% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 36.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 89.3 |
| 連続増配 | 10年 |
| 非減配 | 10年 |
| 配当性向 | 65.18% |
| PER / PBR | 30.20 / 11.57 |
| ROE | 34.47% |
| DOE(株主資本配当率) | 25.06%(業種中央値 4.34%) |
企業概要
セルシス(3663)は情報・通信業に分類される企業です。時価総額はおよそ580億円。市場でも相応の規模を持つ銘柄として取引されています。
自己資本比率は54.79%。財務基盤の安定度を示すこの数値に加えて、ROE34.47%、ROA21.25%という収益性の高さが目を引きます。業種中央値がROE11.13%、ROA6.68%であることと比べると、どちらも3倍前後の水準です。総資産をうまく利益へ変換できている姿がうかがえます。
営業利益率は26.16%。業種中央値8.50%の3倍を超えます。売上高成長率は15.44%、EPS成長率は24.79%。私はこの組み合わせを見て、利益の伸びが売上の伸びを上回っている点に注目します。収益性を高めながら規模も広げている状態です。
PERは30.2倍、PBRは11.57倍。どちらも業種中央値(PER14.96倍、PBR1.87倍)を上回ります。株価には高い収益性への評価が織り込まれていると読めます。EPSは55.23円、BPSは144.22円です。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 3.81% | 1.95% | 0.26% |
| 3年 | 3.81% | 2.45% | 1.58% |
| 1年 | 2.88% | 2.27% | 1.75% |
| 現在 | 1.82% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 16/12 | 0.75円 | 6.02% | 12円 |
| 17/12 | 1.00円 | 7.24% | 14円 |
| 18/12 | 1.25円 | 10.17% | 12円 |
| 19/12 | 1.50円 | 19.10% | 8円 |
| 20/12 | 1.75円 | —% | —円 |
| 21/12 | 3.00円 | 8.00% | 38円 |
| 22/12 | 8.00円 | 26.82% | 30円 |
| 23/12 | 12.00円 | 65.01% | 18円 |
| 24/12 | 24.00円 | 54.23% | 44円 |
| 25/12 | 36.00円 | 65.18% | 55円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは25.06%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は4.34%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
配当利回りの推移は、株価と配当額の関係を月ごとに描いたグラフです。線が5年平均のラインより下にあれば、いまの株価が過去の平均より買われている状態を示します。セルシスの現在の利回りは1.82%で、5年平均1.95%をわずかに下回っています。5年間の最高値は3.81%でした。
期間別の利回りを5年・3年・1年で並べた棒グラフです。期間が短いほど直近の株価水準を反映します。直近1年の平均利回りは2.27%で、5年平均1.95%より高く、ここ1年は相対的に利回りが取りやすい時期が続いていたことがわかります。
年度ごとの1株配当額を棒グラフにしたものです。分割の影響を調整した金額なので、年をまたいだ比較がそのままできます。セルシスは2015年の0.5円から2025年の36円まで、10年連続で棒が伸び続けています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当の魅力(利回り推移・連続増配/非減配)
現在の利回りは1.82%。5年平均1.95%をわずかに下回る水準です。5年間の推移を見ると、最高3.81%、最低0.26%とレンジは大きく動いてきました。直近1年でみると平均2.27%、最高2.88%、最低1.75%。5年平均よりやや高めの利回りが続いていた時期にあたります。
あなたがこの10年間の配当額を並べてみると、右肩上がりの動きがはっきり見えるはずです。セルシスは10年連続で増配しており、非減配年数も10年。データが追える11年間で、減配が記録された年は一度もありません。分割調整後の1株配当は2015年の0.5円から2025年には36円まで伸びました。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当性向は65.18%。稼いだ利益のうち3分の2ほどを配当に回している計算です。DOE(自己資本配当率)は25.06%で、業種中央値4.34%を大きく上回ります。DOEは株価が動いても配当額が変わりにくいかを測る指標で、全国目安はおおむね2〜4%、中央値は3%前後とされる数値です。この物差しと比べると、セルシスの25.06%は際立って高い位置にあります。自己資本に対して厚く配当を出す方針が数字に表れています。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 34.47% |
| ROA | 21.25% |
| DOE | 25.06% |
| 自己資本比率 | 54.79% |
| EPS / BPS | 55 / 144 |
| 収益性スコア | 3.12 |
| 還元スコア | 3.24 |
| 割安スコア | 4.11 |
業績と財務の安定性
ROEは34.47%、ROAは21.25%。どちらも業種中央値(ROE11.13%、ROA6.68%)を大きく超えています。少ない資本と資産で効率よく利益を生み出している状態です。
営業利益率は26.16%で、業種中央値8.50%の3倍超。売上高成長率15.44%、EPS成長率24.79%と、増収増益のペースも速いです。EPSは2015年の1.3円から2025年には55.23円まで拡大しました。単調に伸びたわけではなく、2019年は7.85円まで落ち込んだ年もあります。
自己資本比率は54.79%。総資産の半分以上を自己資本でまかなっている計算になり、財務基盤には余裕があります。フリーキャッシュフローは17億1466万円。事業から得た現金を配当や再投資に回せる余地があることを示します。
配当性向は65.18%まで上昇しています。過去を振り返ると、2016年は6.02%、2019年は19.1%と、以前は利益に対して配当を抑えていた時期もありました。ここ数年で配当性向が急速に切り上がってきた形です。
4. 割安度
割安度
PERは30.2倍。業種中央値14.96倍のおよそ2倍の水準です。PBRは11.57倍で、業種中央値1.87倍を大きく上回ります。収益性の高さに対して、株価はすでに高く評価されている状態と読み取れます。
利回りの面からも同じ傾向が見えます。現在の利回り1.82%は5年平均1.95%をやや下回り、5年最高3.81%と比べるとかなり低い水準です。直近1年の平均利回り2.27%と比べても、いまの株価水準は利回りが薄い部類に入ります。
スコアリングでは割安スコア4.107、自社利回り比0.93という結果が出ています。自社利回り比は過去の自社平均利回りに対する現在の利回りの比率で、1を下回ると過去より利回りが低いことを示します。判定根拠には「割安感が乏しい/自社平均より低利回り」と記されています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1864円(利回り1.82%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1744円(利回り1.95%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 892円(利回り3.81%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 13077円(利回り0.26%) |
いまの株価は1744円(5年平均利回り水準)と13077円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約6.5%下がる計算です。
株価の推移に、過去の利回り水準から算出した価格ラインを重ねたグラフです。現在の株価1864円は、5年平均利回り水準にあたる1743.6円を上回り、5年最低利回り水準にあたる13076.9円までは距離があります。過去5年の利回りレンジの中では、株価はやや高めの位置にあると読めます。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 89.3)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 10年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合判断
総合スコアは89.3点、判定は中立です。内訳を見ると、収益性スコア3.119、還元スコア3.238、割安スコア4.107。3つの観点のうち、割安スコアが最も高く出ています。
加点要因は3つ記録されています。ROE10%以上の高収益、10年連続増配、そしてDOE2%以上かつ業種平均以上という還元姿勢の良さです。私が注目するのは、収益性と株主還元の両方が同時に評価されている点です。片方だけが強い銘柄は珍しくありませんが、この銘柄は両輪がそろっています。注意事項として記録されている項目はありません。
一方で自社利回り比は0.93。過去の自社平均利回りと比べると、いまの利回りはやや低い水準にあります。判定根拠には「割安感が乏しい/自社平均より低利回り」と記されており、これが総合判定を中立に留めている理由です。収益性・還元姿勢の評価点と、割安さの評価点が綱引きした結果と読めます。
配当の実績面では、連続増配年数が10年、非減配年数も10年。データが追える11年間のうち、減配が記録された年はありません。あなたがこの銘柄を長期保有の候補として見るなら、この配当実績の連続性は判断材料のひとつになるはずです。異常値の検知はされていません。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
セルシスの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは1.82%で、過去5年平均の1.95%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
10年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また10年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約65%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

