3612 ワールド
中立- 配当利回り
- 3.20%
- 配当性向
- 64%
- DOE
- 4.14%
- 総合スコア
- 70.6pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 3612 |
| 業種 | 卸売業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.20% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 54.50円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 70.6 |
| 連続増配 | 4年 |
| 非減配 | 4年 |
| 配当性向 | 63.61% |
| PER / PBR | 9.63 / 1.27 |
| ROE | 13.66% |
| DOE(株主資本配当率) | 4.14%(業種中央値 2.66%) |
ワールド(3612)は卸売業に分類される3月決算の企業で、時価総額は約1,273億円です。ROEは13.66%で業種中央値の7.78%を上回り、営業利益率も5.64%と中央値3.07%より厚くなっています。売上高成長率は25.9%、EPS成長率は7.4%でした。PBRは1.27倍で、業種中央値の0.89倍より高い評価を受けています。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 4.73% | 3.48% | 2.06% |
| 3年 | 4.73% | 3.81% | 2.81% |
| 1年 | 4.15% | 3.62% | 3.20% |
| 現在 | 3.20% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 19/03 | 25.00円 | 14.10% | 177円 |
| 20/03 | 26.50円 | 21.97% | 121円 |
| 22/03 | 13.50円 | —% | —円 |
| 23/03 | 17.50円 | 31.43% | 56円 |
| 24/03 | 28.00円 | —% | —円 |
| 25/03 | 40.00円 | 25.07% | 160円 |
| 26/03 | 54.50円 | 63.61% | 86円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは4.14%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.66%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月次の配当利回りを折れ線にしたグラフで、線が高いほど、その月は株価が配当に対して低かったことを示します。ワールドの利回りは2024年9月の4.4%、2025年5月の4.48%を頂点に下がり、2026年8月は3.2%です。
5年・3年・1年それぞれの最大、平均、最小を並べた棒グラフで、いまの利回りがどの位置にあるかを測れます。現在の3.2%は5年平均3.48%、3年平均3.81%、1年平均3.62%のどれも下回っています。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。2022年の13.5円を底に、2023年17.5円、2024年28.0円、2025年40.0円、2026年54.5円と4年続けて伸びています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは3.2%です。5年平均の3.48%を下回り、5年間の最大4.73%と最小2.06%の間では下寄りに位置します。1年間の最小も3.2%なので、直近1年では最も低い水準です。
分割調整後の1株配当は、2022年の13.5円から2026年の54.5円まで4年連続で増えました。2021年は無配で、最後の減配は2022年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOEは4.14%です。DOEは純資産に対する配当の割合で、高いほど株主資本から手厚く配当していることを示します。業種中央値は2.66%、全国目安は2〜4%なので、目安の上限をわずかに超えています。
配当性向は63.61%で、前年の25.07%から38.5ポイント上がりました。配当の伸びに利益が追いついていない局面があり、この水準が続くかは次の決算で確かめたい点です。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 13.66% |
| ROA | 4.29% |
| DOE | 4.14% |
| 自己資本比率 | 33.80% |
| EPS / BPS | 171 / 1300 |
| 収益性スコア | 1.60 |
| 還元スコア | 1.14 |
| 割安スコア | 1.13 |
ROEは13.66%で業種中央値7.78%を大きく上回り、ROAも4.29%と中央値3.59%より高めです。営業利益率は5.64%で、中央値3.07%を上回ります。
自己資本比率は33.8%、フリーキャッシュフローは約268.5億円のプラスです。ただし配当性向が63.61%まで上がっており、EPS成長率7.4%に対して配当の伸びが速くなっています。利益と配当の差がどう動くかは、あなたが持続性を見るうえで確認したい部分です。
4. 割安度
PERは9.63倍で業種中央値の11.47倍より低く、PBRは1.27倍で中央値の0.89倍より高くなっています。利回りは3.2%で5年平均の3.48%を下回り、自社の過去水準と比べると株価は高い側にあります。
利回りが5年平均に戻る株価は1,566円で、現在の1,705円はそれより8.1%高い位置です。スコアの判定は中立で、割安感が乏しい点と自社平均より低利回りである点が根拠に挙がっています。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1705円(利回り3.20%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1566円(利回り3.48%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1152円(利回り4.73%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 2646円(利回り2.06%) |
いまの株価は1566円(5年平均利回り水準)と2646円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約8.1%下がる計算です。
株価の折れ線に、利回りが5年の最大・平均・最小に戻るときの株価を水準線として重ねたグラフです。現在の1,705円は、平均利回り(3.48%)に戻る1,566円より上、最小利回り(2.06%)に戻る2,646円より下にあります。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 70.6)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは70.6点、判定は中立です。ROE10%以上の高収益、連続増配、利回り3%以上、DOE2%以上かつ業種平均以上という加点が並ぶ一方で、割安感は乏しく、利回りは自社平均を下回ります。
4年連続増配と4.14%のDOEは、減配しにくさを支える材料です。ただ、配当性向が前年比38.5ポイント上がった急変があり、配当の伸びを利益が支え続けられるかが焦点になります。私なら次の決算で配当性向がどの水準に落ち着くかを見ます。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
ワールドの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.20%で、過去5年平均の3.48%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約64%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2022年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

