【不動産業】ケイアイスター不動産(3465)配当分析|利回り3.02%・1年連続増配

3465 ケイアイスター不動産

対象外
配当利回り
3.02%
配当性向
47%
DOE
5.04%
総合スコア
71.9pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード3465
業種不動産業
配当利回り(株価ベース)3.02%
1株配当(最新期・分割調整済)117.50円
総合判定対象外
総合スコア71.9
連続増配1年
非減配1年
配当性向47.46%
PER / PBR6.60 / 1.39
ROE20.23%
DOE(株主資本配当率)5.04%(業種中央値 2.58%)

ケイアイスター不動産は不動産業に属し、決算期は3月です。時価総額は約1,037億円。大型株ではなく、中堅の規模にあたります。

収益力は高めです。ROEは20.23%で、不動産業の中央値8.49%の2倍を超えます。ROAも4.32%と、業種中央値2.77%を上回ります。一方で営業利益率は6.85%にとどまり、業種中央値10.20%には届いていません。利益率で稼ぐというより、資産と自己資本を回して高いROEを出す形です。

成長のペースも速いです。直近の売上高成長率は15.0%、EPS成長率は73.6%でした。ただし自己資本比率は23.3%で、財務の厚みは薄めです。投資を急ぐ局面ではFCFが約315億円のマイナスに沈んでおり、成長と引き換えに資金を使っている姿が数字に出ています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年7.15%4.71%2.90%
3年6.51%4.35%2.90%
1年4.68%3.70%2.90%
現在3.02%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/0332.00円31.47%102円
18/0335.50円29.72%119円
19/0342.00円34.44%122円
20/0338.00円30.09%126円
21/0369.50円25.90%268円
22/03132.50円27.14%488円
23/03115.00円30.64%375円
24/0390.00円41.39%217円
25/0375.50円26.47%285円
26/03117.50円47.46%248円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは5.04%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.58%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 2.00 4.00 6.00 8.00 5年最大 7.15 5年平均 4.71 5年最小 2.90 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 3.02

月ごとの配当利回りを線で結び、5年の最大・平均・最小を水準線で重ねたグラフです。株価が上がると利回りは下がり、株価が下がると上がります。この銘柄は2023年12月に6.26%、2025年6月に5.28%を付けたあと低下し、2026年8月は3.02%まで薄まりました。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 5年 最大: 7.15 7.15 5年 平均: 4.71 4.71 5年 最小: 2.90 2.90 5年 3年 最大: 6.51 6.51 3年 平均: 4.35 4.35 3年 最小: 2.90 2.90 3年 1年 最大: 4.68 4.68 1年 平均: 3.70 3.70 1年 最小: 2.90 2.90 1年 現在 3.02 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小利回りを棒で並べたグラフです。期間を短くするほど、直近の水準が見えます。5年平均は4.71%、3年平均は4.35%、1年平均は3.70%と下がっており、現在の3.02%は1年の範囲でも最小の2.90%に近い位置です。

0.00 50.00 100.00 150.00 2017 2017年 32.00円 2018 2018年 35.50円 2019 2019年 42.00円 2020 2020年 38.00円 2021 2021年 69.50円 2022 2022年 132.50円 2023 2023年 115.00円 2024 2024年 90.00円 2025 2025年 75.50円 2026 2026年 117.50円

年度ごとの1株配当を、株式分割を調整した金額で並べた棒グラフです。棒の高さが前年より低ければ減配です。2022年の132.5円から2025年の75.5円まで3年下がり、2026年に117.5円へ戻りました。2025年の減配は、直近の判定にも反映されています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは3.02%です。5年平均は4.71%、5年最高は7.15%でした。現在の水準は過去5年のレンジで下側にあり、5年最低の2.90%に近い位置です。

配当の履歴は一本調子ではありません。分割調整後の1株配当は2022年の132.5円から、2023年115.0円、2024年90.0円、2025年75.5円と3年続けて下がりました。2026年に117.5円へ戻し、増配は1年連続です。直近の減配は2025年なので、連続増配の実績はまだ短いと見ています。

DOE(株主資本配当率)は5.04%です。DOEは配当が自己資本の何%にあたるかを示す指標で、業績が揺れても配当を保ちやすいかの目安になります。不動産業の中央値は2.58%、全国目安は2〜4%ほど。この銘柄はどちらも上回っています。配当性向は47.46%で、利益の半分弱を還元している計算です。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE20.23%
ROA4.32%
DOE5.04%
自己資本比率23.33%
EPS / BPS495 / 2357
収益性スコア1.54
還元スコア1.48
割安スコア1.00

ROEは20.23%、業種中央値は8.49%です。ROAは4.32%で、中央値2.77%を上回ります。自己資本をよく回している点は、この銘柄の強みです。

営業利益率は6.85%で、業種中央値10.20%より低い水準です。売上を伸ばしても、利益として残る割合は業種の中で厚くありません。それでもROEが高いのは、自己資本比率が23.33%と低く、他人資本を使って事業を回しているためだと読めます。

気になるのはキャッシュの動きです。FCF(営業で稼いだ現金から投資を引いた額)は約315億円のマイナスでした。売上高成長率15.0%、EPS成長率73.6%という拡大の裏側で、手元資金が出ていっています。配当は利益から払われますが、FCFの赤字が続けば借入に頼る場面が増えます。あなたが配当の継続性を見るなら、この点を外せません。

4. 割安度

PERは6.6倍で、不動産業の中央値9.65倍を下回ります。利益に対する株価の水準は低めです。PBRは1.39倍で、業種中央値1.05倍より高く、純資産に対しては業種より高い評価を受けています。

利回りの面では、いまの3.02%は5年平均4.71%の約0.64倍です。株価が上がった分、同じ配当で得られる利回りは薄くなりました。株価は3,895円で、5年平均利回りに戻る株価は約2,495円、5年最低利回りに相当する株価は約4,052円です。現在値は後者に近い位置にあります。

PERは低く、PBRと利回りは過去水準や業種より厳しい。指標ごとに向きが割れています。割安スコアは1.0で、評価の中では伸びていない項目です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価3895円(利回り3.02%)
5年平均利回りに戻る株価2495円(利回り4.71%)
5年最高利回り時の株価1643円(利回り7.15%)
5年最低利回り時の株価4052円(利回り2.90%)

いまの株価は2495円(5年平均利回り水準)と4052円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約36.0%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 5年最低利回り水準 4,052 5年平均利回り水準 2,495 5年最高利回り水準 1,643 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 3,895

株価の推移に、利回りを基準にした水準線を重ねたグラフです。線は5年平均利回りに戻る株価(約2,495円)と、5年最低利回りに相当する株価(約4,052円)を示します。現在の株価は3,895円で、上の線に近い位置にあります。売買を推奨するものではなく、過去の利回りレンジを株価に置き換えた目安です。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 71.9)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
+ ROE10%以上の高収益
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 直近3年内に減配

総合スコアは71.9点ですが、判定は「対象外」です。点数だけを見れば高い部類に入ります。それでも対象外になる理由は、FCFのマイナスにあります。

加点された点は3つあります。ROEが10%以上であること、利回りが3%以上であること、DOEが2%以上で業種平均も上回ることです。還元に積極的で、稼ぐ力も高い企業だと数字は示しています。

注意点は2つです。直近3年内に減配があり(最後は2025年)、連続増配は1年にとどまります。もう一つはFCFで、約315億円のマイナスが続いています。成長投資が先行している間は、配当の原資が利益に偏り、現金の裏づけが薄くなります。

配当を長く受け取りたい人にとっては、次の決算でFCFがどこまで改善するかが確認点になります。利回りは3.02%と5年平均を下回っており、利回りの面でも過去のレンジの下側です。減配後に回復した配当が定着するかを、数年単位で追う必要があります。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。本記事は情報提供を目的としており、売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

ケイアイスター不動産の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.02%で、過去5年平均の4.71%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

1年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また1年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約47%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2025年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

タイトルとURLをコピーしました