3382 セブン&アイ・ホールディングス
中立- 配当利回り
- 2.46%
- 配当性向
- 42%
- DOE
- 3.30%
- 総合スコア
- 56.2pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 3382 |
| 業種 | 小売業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 2.46% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 50.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 56.2 |
| 連続増配 | 2年 |
| 非減配 | 20年 |
| 配当性向 | 42.08% |
| PER / PBR | 18.50 / 1.40 |
| ROE | 7.44% |
| DOE(株主資本配当率) | 3.30%(業種中央値 2.34%) |
セブン&アイ・ホールディングスは小売業に分類される企業で、決算は3月です。時価総額は約5兆7,248億円。
2026年3月期の1株利益(EPS)は118.81円で、前期から約78.3%伸びました。一方で売上高は前期比で約12.9%減っています。利益は増え、売上は縮んだ。この組み合わせは、あなたが決算書を読むときの手がかりになります。
収益性を見ると、ROEは7.44%、営業利益率は4.06%です。同業の中央値はそれぞれ7.46%と3.69%なので、ほぼ並んでいます。自己資本比率は39.9%で、財務の土台は厚めです。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 2.77% | 2.16% | 1.57% |
| 3年 | 2.77% | 2.19% | 1.57% |
| 1年 | 2.73% | 2.46% | 2.13% |
| 現在 | 2.46% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 30.00円 | 82.25% | 36円 |
| 18/03 | 30.00円 | 43.95% | 68円 |
| 19/03 | 31.67円 | 41.39% | 77円 |
| 20/03 | 32.83円 | 39.89% | 82円 |
| 21/03 | 32.83円 | 48.51% | 68円 |
| 22/03 | 33.33円 | 41.90% | 80円 |
| 23/03 | 37.67円 | 35.52% | 106円 |
| 24/03 | 37.67円 | 133.13% | 28円 |
| 25/03 | 40.00円 | 60.04% | 67円 |
| 26/03 | 50.00円 | 42.08% | 119円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは3.30%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.34%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月次の配当利回りを線で結び、5年の最大・平均・最小を水準線で重ねたグラフです。線が上にあるほど、その月は株価に対して配当の割合が高かったことを示します。2026年8月は2.46%で、5年平均の2.16%を上回り、最大の2.77%には届いていません。
5年・3年・1年のそれぞれについて、利回りの最大・平均・最小を棒で並べたグラフです。期間を変えても最大が同じか、平均がどう動くかを見ます。直近1年の平均は2.46%で、5年平均2.16%と3年平均2.19%を上回っています。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。棒が右肩上がりなら増配、下がれば減配です。2017年の30.0円から2026年の50.0円へ伸びていて、減配の年はありません。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは2.46%です。過去5年の平均は2.16%、最大は2.77%、最小は1.57%。直近1年に絞ると平均2.46%で、5年平均より上の水準が続いています。
分割調整後の1株配当は、2024年の37.67円から2025年に40.0円、2026年に50.0円へ進みました。減配は一度もなく、非減配は20年、増配は2年連続です。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当性向は2026年が42.08%。2024年は133.13%まで跳ね上がりましたが、EPSが28.3円に落ち込んだ年で、翌年以降は60.04%、42.08%と収まっています。
DOE(株主資本配当率)は3.30%です。株主資本に対して毎年どれだけ配当するかを示す数字で、高いほど利益の波に左右されにくい配当方針といえます。小売業の中央値2.34%を上回り、全国の目安である2〜4%の範囲にも入っています。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 7.44% |
| ROA | 3.20% |
| DOE | 3.30% |
| 自己資本比率 | 39.90% |
| EPS / BPS | 119 / 1566 |
| 収益性スコア | 1.01 |
| 還元スコア | 1.21 |
| 割安スコア | 1.04 |
ROEは7.44%、ROAは3.20%、営業利益率は4.06%です。業種中央値はROE 7.46%、ROA 3.39%、営業利益率3.69%。営業利益率は中央値を上回り、ROEとROAはわずかに下回ります。
EPSは2024年の28.3円から2025年に66.62円、2026年に118.82円へ回復しました。2023年の106.05円も超えています。ただ、1年ごとの振れ幅が大きい点は頭に置いてください。
自己資本比率は39.9%、フリーキャッシュフローは約1,894億円のプラスです。配当の原資になる現金は確保できています。売上高は前期比で約12.9%減っており、利益の伸びが売上の裏づけを伴うかどうかは、次の決算で確かめたい部分です。
4. 割安度
PERは18.5倍で、業種中央値の17.1倍より少し高めです。PBRは1.40倍で、中央値の1.40倍とほぼ同じ水準にあります。
利回りで比べるとどうでしょう。いまの2.46%は、5年平均2.16%を上回り、5年最大の2.77%には届いていません。自社の過去と比べた利回り比は1.14です。
総合スコアは56.2点で、判定は中立。判定根拠は「割安感が乏しい」とされています。数字は、PER・PBRが業種並みで、利回りだけが過去平均より高い状態を示しています。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 2033円(利回り2.46%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 2315円(利回り2.16%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1805円(利回り2.77%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 3185円(利回り1.57%) |
いまの株価は2315円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
株価の推移に、利回りが5年の最大・平均・最小になる株価を線で重ねたグラフです。年間配当50.0円で計算すると、5年平均の利回り2.16%に戻る株価は2,314.8円、5年最大の2.77%なら1,805.1円、5年最小の1.57%なら3,184.7円です。現在の株価2,033.0円は、平均の線より約13.9%低い位置にあります。売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 56.2)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい
+ 10年以上非減配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは56.2点、判定は中立です。収益性スコア1.014、還元スコア1.205、割安スコア1.041と並べると、還元面が最も高く、収益性と割安度は平均付近にあります。
加点は2つ。10年以上減配がないこと(非減配20年)と、DOEが2%以上かつ業種平均以上で還元姿勢が良好なことです。注意項目はありません。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
弱い点も書いておきます。増配は2年連続にとどまり、EPSの変動は大きく、2024年には配当性向が133.13%まで上がりました。配当の安定は、利益が戻った現在の水準が続くかどうかにかかっています。
本記事は情報の整理であり、売買を推奨するものではありません。
6. よくある質問
セブン&アイ・ホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは2.46%で、過去5年平均の2.16%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また20年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約42%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

