2163 アルトナー
中立- 配当利回り
- 6.54%
- 配当性向
- 71%
- DOE
- 17.09%
- 総合スコア
- 100.0pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 2163 |
| 業種 | サービス業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 6.54% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 42.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 100.0 |
| 連続増配 | 12年 |
| 非減配 | 14年 |
| 配当性向 | 70.90% |
| PER / PBR | 17.50 / 4.22 |
| ROE | 25.35% |
| DOE(株主資本配当率) | 17.09%(業種中央値 3.88%) |
企業概要
アルトナー(証券コード2163)は、サービス業に分類される企業です。2026年3月期を最新の本決算として、まず目を引くのは収益性の高さです。自己資本利益率(ROE)は25.35%、総資産利益率(ROA)は13.90%。業種中央値(ROE8.57%、ROA4.31%)と比べても、その差は小さくありません。
売上高営業利益率は15.12%です。売上のうち15円強が本業の利益として残る計算になります。売上高は前期比8.28%伸びました。一方でEPS(1株当たり利益)はマイナス0.14%とほぼ横ばい。増収が増益にそのままつながらなかった一年だったと読み取れます。
自己資本比率は57.66%。会社の資産の半分以上を自己資本で賄っており、財務の土台は厚めです。時価総額は約220億円。EPSは118.47円、BPS(1株純資産)は491.56円という水準にあります。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 9.18% | 5.36% | 3.29% |
| 3年 | 6.15% | 4.59% | 3.29% |
| 1年 | 4.66% | 4.44% | 4.00% |
| 現在 | 6.54% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 5.62円 | 65.76% | 9円 |
| 18/03 | 7.50円 | 66.28% | 11円 |
| 19/03 | 9.00円 | 35.36% | 25円 |
| 20/03 | 10.25円 | 35.51% | 29円 |
| 21/03 | 11.50円 | 38.88% | 30円 |
| 22/03 | 17.25円 | 50.30% | 34円 |
| 23/03 | 30.00円 | 71.23% | 42円 |
| 24/03 | 37.50円 | 75.77% | 49円 |
| 25/03 | 41.00円 | 69.12% | 59円 |
| 26/03 | 42.00円 | 70.90% | 59円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは17.09%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
今の利回りは6.54%です。5年平均の5.36%を上回っていて、線が上の位置にあるほど、過去の自分自身と比べて株価が相対的に安いタイミングだと読めます。5年間の最高は9.18%でした。
直近1年の平均利回りは4.44%。5年平均の5.36%より低く、直近1年は株価が上がり利回りが縮んでいた期間だったと分かります。棒の高さを期間ごとに見比べると、利回りが縮小してきた流れがつかめます。
棒グラフは年度ごとの配当金額(分割調整済み)です。12年連続で増配が続き、棒が右肩上がりに伸びているのが見て取れます。積み上げの形がそのまま、この銘柄の増配力を表しています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当の魅力(利回り推移・連続増配/非減配)
今の配当利回りは6.54%。過去5年平均の5.36%より頭ひとつ高い位置にいます。過去5年のレンジで見ると、最高9.18%、最低3.29%という値幅の中でも高めの水準です。
増配の記録も申し分ありません。12年連続で増配を続け、非減配の年数は14年に達します。直近で減配があったのは2012年。それ以降、一度も配当を切り下げていません。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(自己資本配当率)は17.09%。業種中央値の3.88%、全国的な目安とされる2〜4%と比べても、かなり高い水準です。自己資本を厚く配当に回す会社だと分かります。ただし配当性向は70.90%まで上がっており、利益に対する配当の重さは軽くありません。稼いだ利益の7割強を配当に回している計算で、この先も増配を続けるにはEPSの伸びが必要になります。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 25.35% |
| ROA | 13.90% |
| DOE | 17.09% |
| 自己資本比率 | 57.66% |
| EPS / BPS | 118 / 492 |
| 収益性スコア | 2.84 |
| 還元スコア | 2.49 |
| 割安スコア | 1.89 |
業績と財務の安定性
ROEは25.35%。業種中央値8.57%と比べると3倍近い差があります。ROAも13.90%で、中央値4.31%を大きく上回りました。少ない資産から効率よく利益を生み出す会社だと分かります。
売上高営業利益率は15.12%。業種中央値6.46%のおよそ2.3倍です。本業でしっかり稼ぐ体質が数字に表れています。売上高は前期比8.28%の伸びでした。ただしEPSの伸びはマイナス0.14%で、ほぼ横ばい。増収がそのまま増益につながらなかった年だったと読み取れます。
フリーキャッシュフローは2,609万円の黒字です。金額としては大きくありませんが、手元に現金を残せている状態にはあります。自己資本比率は57.66%。資産の半分以上を自己資本で賄っており、借入への依存度は高くありません。この財務基盤の厚さが、高いDOEを支える土台になっています。
私が数字を見る限り、収益性の高さは一時的なものではなく、構造として定着している印象を受けます。ただしEPSが伸び悩んだ年があった事実は、投資判断のうえで押さえておく必要があります。
4. 割安度
割安度
PER(株価収益率)は17.5倍。業種中央値16.0倍と比べると、わずかに高い水準です。PBR(株価純資産倍率)は4.22倍で、こちらは業種中央値1.57倍の2倍以上に達しています。純資産に対して株価が厚く評価されている状態です。
配当利回りで見る景色は少し違います。今の利回り6.54%は、過去5年平均5.36%を上回っています。過去5年のレンジ(最高9.18%・最低3.29%)の中では、平均より高い側に位置する水準です。
PBRの高さは、市場がこの会社の収益力そのものを評価していることの裏返しでもあります。ROEの高さ(25.35%)を思い出すと、純資産に対する株価の高さは、稼ぐ力の強さと表裏一体だと分かります。PERの水準だけを見れば突出した割高感はありませんが、PBRの水準は業種平均から離れています。利回りの位置と株価指標の位置、両方を合わせて見る必要がある銘柄です。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 979円(利回り6.54%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1194円(利回り5.36%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 697円(利回り9.18%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 1945円(利回り3.29%) |
いまの株価は1194円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
折れ線は株価の推移、水平線は利回りから逆算した株価の目安です。現在の株価979円は、5年平均利回りに戻る株価1194円を下回っています。このラインは売買を推奨するものではなく、あくまで利回りから見た価格の位置関係を示す目安です。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 100.0)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい
+ ROE10%以上の高収益
+ 10年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 配当性向70%超
総合判断
総合評価は「中立」です。収益性スコアは2.841、還元スコアは2.494、割安スコアは1.887。この会社の強みは収益性と株主還元に表れていて、割安スコアだけがやや見劣りする形になっています。
加点材料は3つあります。ROE10%以上という高い収益性、12年に及ぶ連続増配、そしてDOEが業種平均を上回る水準にあることです。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
一方で注意材料もあります。配当性向が70%を超えている点です。稼いだ利益の大半を配当に回す状態が続けば、増益が止まった年に配当の据え置きを検討せざるを得なくなる可能性があります。判定根拠として示されている「割安感が乏しい」という評価は、PBRの高さとも整合しています。
収益力と還元姿勢の高さは、この銘柄の軸になる部分です。株価の位置づけとしては割安感が乏しいという評価に落ち着いていますが、それは裏を返せば市場からの評価がすでに高いことの表れでもあります。配当性向の高さと増益ペースの鈍化という2点は、ご自身の判断基準に照らして確認してください。
6. よくある質問
アルトナーの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは6.54%で、過去5年平均の5.36%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
12年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また14年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約71%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2012年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

