【高配当】UTグループ(2146)配当分析|利回り5.80%・3年連続増配

2146 UTグループ

対象外
配当利回り
5.80%
配当性向
99%
DOE
23.11%
総合スコア
94.7pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード2146
業種サービス業
配当利回り(株価ベース)5.80%
1株配当(最新期・分割調整済)12.25円
総合判定対象外
総合スコア94.7
連続増配3年
非減配3年
配当性向99.03%
PER / PBR15.70 / 4.39
ROE20.79%
DOE(株主資本配当率)23.11%(業種中央値 3.88%)

企業概要

UTグループ株式会社は、サービス業に区分される企業です。まず目を引くのはROEの高さです。20.79%という水準は、業種中央値8.57%の2倍を超えています。自己資本をどれだけ効率よく利益に変えているか、その物差しで見ると、同業の中でも上位に位置します。

ROAも11.21%あり、資産全体を使った収益力も業種中央値4.31%を大きく上回ります。一方で営業利益率は6.36%、業種中央値6.46%とほぼ同じ水準です。稼ぐ力の中心は資本効率の高さにあり、利幅そのものは業界標準の範囲にとどまります。

自己資本比率は50.64%です。資産の半分以上を自己資本で賄っており、財務の土台は極端に薄い状態ではありません。時価総額はおよそ1167億円で、東証に上場する中堅どころの一角を占めます。

配当は3年連続で増配が続いています。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。ただし直近期には配当性向が前年から急に跳ね上がる動きも見られました。この点は次の章で詳しく見ていきます。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年12.82%4.47%0.64%
3年12.82%6.34%3.08%
1年7.41%6.71%5.24%
現在5.80%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
11/030.80円—%—円
12/030.83円58.69%1円
13/030.87円—%—円
14/030.90円56.34%2円
19/034.13円50.32%8円
21/034.40円61.95%7円
22/031.60円30.84%5円
24/036.41円59.94%11円
25/039.00円59.91%15円
26/0312.25円99.03%12円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは23.11%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 0.00 5.00 10.00 15.00 5年最大 12.82 5年平均 4.47 5年最小 0.64 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 5.33

配当利回りの月次推移を示すグラフです。線が5年平均を上回っているときは、これまでの株価水準と比べて利回りが高い状態を表します。UTグループの現在の利回りは5.80%で、5年平均4.47%の上に位置しています。過去には12.82%まで跳ね上がった月もありました。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 5.00 10.00 15.00 5年 最大: 12.82 12.82 5年 平均: 4.47 4.47 5年 最小: 0.64 0.64 5年 3年 最大: 12.82 12.82 3年 平均: 6.34 6.34 3年 最小: 3.08 3.08 3年 1年 最大: 7.41 7.41 1年 平均: 6.71 6.71 1年 最小: 5.24 5.24 1年 現在 5.80 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小利回りを棒グラフで比べたものです。期間が短くなるほど平均が上がっているのが分かります。1年平均は6.71%、3年平均は6.34%、5年平均は4.47%で、直近ほど利回りの水準が切り上がってきたことが読み取れます。

0.00 5.00 10.00 15.00 2011 2011年 0.80円 2012 2012年 0.83円 2013 2013年 0.87円 2014 2014年 0.90円 2019 2019年 4.13円 2021 2021年 4.40円 2022 2022年 1.60円 2024 2024年 6.41円 2025 2025年 9.00円 2026 2026年 12.25円

分割調整済みの年間配当金額を年度ごとの棒グラフで表しています。2022年の1.6円から2026年の12.25円まで、棒が右肩上がりに伸びているのが見えます。3年連続増配という実績は、この積み上げにそのまま表れています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当の魅力(利回り推移・連続増配/非減配)

いまの利回りは5.80%です。過去5年平均の4.47%より高く、直近1年平均の6.71%と比べるとやや低い位置にいます。5年間で見ると、利回りは最大12.82%まで拡大した局面もあれば、0.64%まで縮んだ時期もありました。振れ幅の大きさは、この銘柄を見るときに頭に入れておきたい点です。

連続増配は3年続いています。2022年を最後に減配はなく、非減配の記録も3年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。積み上げの年数自体は評価できる材料ですが、記録が始まってからの期間はまだ短いとも言えます。

DOE(自己資本配当率)は23.11%です。業種中央値は3.88%、全国的な目安は2〜4%とされる中で、この水準は大きく突出しています。自己資本に対してどれだけ配当を払っているかを示す指標なので、数字が高いほど株主還元に積極的と読むこともできますが、ここまで平均から離れると、それを支える利益や資本の中身を確認しておく必要があります。

実際、直近期の配当性向は99.03%まで上昇しました。前年比では+39.1ポイントの急変です。配当性向がほぼ100%というのは、稼いだ利益のほとんどを配当に回している状態を意味します。増配の勢いだけでなく、この急上昇の背景も併せて見ておきたいところです。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE20.79%
ROA11.21%
DOE23.11%
自己資本比率50.64%
EPS / BPS12 / 44
収益性スコア2.00
還元スコア2.99
割安スコア1.78

業績と財務の安定性

収益性の高さは数字にはっきり表れています。ROE20.79%、ROA11.21%は、業種中央値(ROE8.57%、ROA4.31%)をどちらも大きく上回ります。少ない資本や資産で効率的に利益を生み出す力は、同業の中でも強い部類に入ります。

一方で、直近の業績には減速の兆しがあります。売上高の伸び率はマイナス14.32%、EPS(1株あたり利益)の伸び率もマイナス17.65%でした。EPSの推移を見ると、2025年3月期の15.02円から2026年3月期は12.37円へと下がっています。稼ぐ力は高い水準にあるものの、その水準自体が縮んでいる局面だと捉えられます。

営業利益率は6.36%で、業種中央値6.46%とほぼ並びます。極端に高いわけでも低いわけでもありません。収益性の高さはROEやROAのような資本効率の指標に表れており、売上に対する利幅そのものは業界標準の範囲にとどまっています。

財務基盤を見ると、自己資本比率は50.64%です。資産の半分以上を自己資本で賄っており、負債への依存が過度に大きいわけではありません。フリーキャッシュフローは72億6800万円のプラスで、本業から生まれる現金は確保できています。

ただし、配当性向が99.03%まで上がった局面と業績の減速が重なっている点は見過ごせません。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。利益が縮む中で配当を維持・増加させる姿勢は株主還元への意欲の表れである一方、原資となる利益の余力は薄くなっていることも意味します。

4. 割安度

割安度

PER(株価収益率)は15.7倍です。業種中央値20.1倍と比べると低く、利益に対する株価の水準としては割安寄りに見えます。

ところがPBR(株価純資産倍率)は4.39倍で、業種中央値1.57倍を大きく上回ります。純資産に対して株価が高く評価されている状態です。PERとPBRで評価が割れているのは、ROEの高さが影響しています。少ない自己資本で大きな利益を生む会社ほど、PBRは高く出やすくなります。

利回りの面から見ると、いまの5.80%は5年平均4.47%より高い位置にあります。過去の自分自身と比べれば、株価は利回りが取りやすい水準にいます。ただし直近1年平均は6.71%、3年平均も6.34%あり、ここ数年のレンジで見ると、いまの利回りはむしろ低めです。どの期間を基準にするかで、見え方が変わってきます。

割安か割高かは、どの指標を軸にするかで結論が分かれる銘柄です。PERだけ、PBRだけで判断するのではなく、両方の数字が示す矛盾そのものを材料にすべきでしょう。収益性の高さが評価されてPBRを押し上げている面と、業績減速への警戒がPERを抑えている面、その綱引きがいまの株価に表れています。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価230円(利回り5.80%)
5年平均利回りに戻る株価298円(利回り4.47%)
5年最高利回り時の株価104円(利回り12.82%)
5年最低利回り時の株価2085円(利回り0.64%)

いまの株価は298円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 5年最低利回り水準 2,085 5年平均利回り水準 298 5年最高利回り水準 104 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 230

株価の実績と、利回り水準から算出した価格ラインを重ねたグラフです。売買を推奨するものではありません。現在の株価230.0円に対し、5年平均の利回りに戻る価格は298.5円、5年間で最も利回りが高かった水準に戻る価格は104.1円です。線と実際の株価の距離を見ることで、利回りの観点からいまの位置を確認できます。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 94.7)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
配当性向80%超
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判断

スコアを並べると、収益性スコア2.004、還元スコア2.989、割安スコア1.785、いずれも高めの数字が並びます。総合スコアは94.7点、複合スコアは1.893です。加点材料も、ROE10%以上の高い収益性、3年連続増配、DOE2%以上かつ業種平均以上という3点があります。

それでも、この銘柄の割安度区分は対象外です。理由ははっきりしています。配当性向が80%を超えているからです。判定根拠にあるとおり、稼いだ利益の大部分を配当に回している状態は、スコアの高さとは別の軸で扱われるリスクです。良い数字が並んでいても、この一点で区分が変わります。

背景には配当性向の急変があります。前年比+39.1ポイントという動きは、通常の増配ペースでは説明しにくい変化です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。3年連続増配、非減配も3年という実績自体は事実ですが、その裏で配当の原資に対する負荷が急速に高まっていることも、同時に押さえておく必要があります。

対象外という区分は、この会社を否定するものではありません。収益性の高さやDOEの水準は、株主還元への意欲を裏づける材料です。ただし配当性向が99%に達した状態は、利益が少しでも下振れすれば配当の減額に直結しやすい局面でもあります。数字が示す強さと危うさ、その両方を見た上で判断したい銘柄です。

6. よくある質問

UTグループの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは5.80%で、過去5年平均の4.47%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また3年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約99%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2022年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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