1952 新日本空調
中立- 配当利回り
- 3.57%
- 配当性向
- 41%
- DOE
- 6.05%
- 総合スコア
- 71.9pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 1952 |
| 業種 | 建設業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.57% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 110.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 71.9 |
| 連続増配 | 5年 |
| 非減配 | 16年 |
| 配当性向 | 41.08% |
| PER / PBR | 12.20 / 1.80 |
| ROE | 16.00% |
| DOE(株主資本配当率) | 6.05%(業種中央値 3.74%) |
新日本空調はビル空調や環境設備を手がける建設業の会社です。銘柄コードは1952、時価総額は約1,586億円。建設業のなかでは中堅どころの規模です。まず収益力から見ていきます。
ROEは16.00%。建設業の中央値10.08%を大きく超えています。営業利益率も9.77%で、中央値7.08%を上回る水準です。稼ぐ力は業界平均より一段上にあります。
財務の土台も固めです。自己資本比率は61.06%。借入に頼らない体質が数字に表れています。フリーキャッシュフローは約118億円のプラスで、事業そのものが現金を生んでいます。
EPSは2012年3月期の16円台から、2026年3月期には268円まで伸びました。14年で17倍という伸びです。直近のEPS成長率は26.53%、売上高成長率は12.49%。利益の伸びが売上の伸びを上回っています。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 7.59% | 4.42% | 2.63% |
| 3年 | 7.59% | 4.21% | 2.63% |
| 1年 | 3.95% | 3.36% | 2.63% |
| 現在 | 3.57% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 20.00円 | 33.40% | 60円 |
| 18/03 | 22.50円 | 31.95% | 70円 |
| 19/03 | 25.00円 | 38.38% | 65円 |
| 20/03 | 35.00円 | 35.52% | 99円 |
| 21/03 | 35.00円 | 35.09% | 100円 |
| 22/03 | 37.50円 | 32.34% | 116円 |
| 23/03 | 40.00円 | 33.37% | 120円 |
| 24/03 | 50.00円 | 32.22% | 155円 |
| 25/03 | 80.00円 | 51.98% | 154円 |
| 26/03 | 110.00円 | 41.08% | 268円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは6.05%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.74%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
このグラフは配当利回りの毎月の動きを折れ線で示し、5年間の最大・平均・最小の水準を横線で重ねています。いまの利回り3.57%は5年平均4.42%より下にあり、株価の上昇が利回りを押し下げてきたことが読み取れます。5年間の最高は7.59%でした。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小利回りを棒で比べたグラフです。直近1年平均は3.36%で、5年平均4.42%より低く、利回りが縮んできている流れが棒の高さの違いに表れています。
年度ごとの配当額(分割調整済み)を棒で並べたグラフです。2017年3月期の20円から2026年3月期の110円まで、棒が途切れず伸び続けている様子が見て取れます。5年連続増配という記録が、そのままグラフの形になっています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは3.57%です。5年平均の4.42%より低く、直近1年平均の3.36%とほぼ同じ水準にあります。過去5年のレンジは2.63%〜7.59%。株価が上がった分、利回りは下のほうに沈んでいます。
配当そのものは伸び続けています。2017年3月期の20円から2026年3月期の110円まで、9年で5.5倍になりました。5年連続の増配、16年間は減配なしという記録です。直近の減配は2010年でした。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
減配のしにくさを測るDOE(純資産配当率)は6.05%。建設業の中央値3.74%、全国的な目安とされる2〜4%のどちらも上回ります。純資産に対してしっかり配当を出す姿勢が、この数字に出ています。
配当性向は41.08%です。利益の4割強を配当に回す水準で、まだ余力を残しています。稼いだ分を無理なく株主に返している、そんな配当設計に見えます。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 16.00% |
| ROA | 8.98% |
| DOE | 6.05% |
| 自己資本比率 | 61.06% |
| EPS / BPS | 268 / 1817 |
| 収益性スコア | 1.58 |
| 還元スコア | 1.31 |
| 割安スコア | 1.29 |
売上高成長率は12.49%、EPS成長率は26.53%。売上より利益の伸びが大きく、収益性は改善しています。
EPSの推移を見ると、2012年3月期16円から2026年3月期267.77円まで右肩上がりです。途中、2019年3月期にいったん65円まで落ち込みましたが、その後は再び伸びに転じました。
ROEは16.00%、ROAは8.98%。どちらも建設業の中央値(ROE10.08%、ROA5.08%)を上回ります。営業利益率9.77%も中央値7.08%を超えていて、稼ぐ効率は業界のなかで高いほうです。
自己資本比率は61.06%。財務の安定度を示す数字として悪くありません。フリーキャッシュフローは約118億円のプラスで、事業から生まれる現金は潤沢です。
4. 割安度
PERは12.20倍。業種中央値の12.1倍とほぼ同じ水準です。利益に対する株価の重さは、建設業の平均的な会社と変わりません。
一方でPBRは1.80倍。建設業の中央値1.15倍よりだいぶ高いところにいます。純資産に対しては、市場が高めの評価を与えている形です。
自社の過去5年平均利回りと比べると、いまの利回りは0.81倍。私が見る限り、過去の自分自身より割安とは言いにくい水準です。株価が配当の伸びを先取りしている面があります。
スコアリング上の割安スコアは1.29。収益性スコア1.58、還元スコア1.31と比べるとやや低めです。判定根拠は「割安感が乏しい/自社平均より低利回り」となっています。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 3085円(利回り3.57%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 2489円(利回り4.42%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1449円(利回り7.59%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 4182円(利回り2.63%) |
いまの株価は2489円(5年平均利回り水準)と4182円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約19.3%下がる計算です。
株価の推移に、配当利回りから逆算した価格の目安ラインを重ねたグラフです。直近の株価3,085円は、5年平均利回り水準の2,488.7円と5年最低利回り水準の4,182.5円の間にあります。過去のレンジ内で推移している、という位置関係が分かります。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 71.9)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 5年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは71.9点、判定は「中立」です。強みと注意点、両方を数字で拾っていきます。
加点材料は4つあります。ROE10%以上の高収益、5年連続増配、利回り3%以上、DOE2%以上かつ業種平均以上という還元姿勢です。収益力と配当の継続性、どちらも評価されている形です。
今回のスコアリングでは、注意点として挙がった項目はありません。ただし割安スコアが示す通り、株価の水準そのものは割安感に乏しいところにあります。
連続増配は5年、非減配は16年という記録を積んでいます。2010年に一度減配した履歴があり、無敵ではありません。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。異常値の検出はありませんでした。
6. よくある質問
新日本空調の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.57%で、過去5年平均の4.42%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
5年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また16年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約41%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2010年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

