【高配当】新日本建設(1879)配当分析|利回り2.90%・5年連続増配

1879 新日本建設

中立
配当利回り
2.90%
配当性向
26%
DOE
2.91%
総合スコア
70.8pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード1879
業種建設業
配当利回り(株価ベース)2.90%
1株配当(最新期・分割調整済)67.00円
総合判定中立
総合スコア70.8
連続増配5年
非減配16年
配当性向25.74%
PER / PBR7.40 / 0.84
ROE11.85%
DOE(株主資本配当率)2.91%(業種中央値 3.74%)

新日本建設は、建設業に属する企業です。時価総額は約1,182億円。この規模感を頭に入れておくと、この先の指標も読みやすくなります。

収益力を見ると、ROEは11.85%です。建設業の中央値10.08%を上回っています。ROAも8.22%で、中央値5.08%を大きく上回る水準です。営業利益率は14.74%。中央値7.08%のほぼ2倍という数字が並びます。

財務の土台も硬いです。自己資本比率は72.61%に達し、借入への依存が薄いことを示します。フリーキャッシュフローは約96.9億円のプラス。手元に現金を生む力があるという事実が、この先の配当の話につながります。

EPSの推移を追うと、2012年3月期の15.66円から2026年3月期には260.3円まで伸びました。直近のEPS成長率は18.79%、売上高成長率は5.14%です。利益の伸びが売上の伸びを上回っている構図が見えます。

私がまず押さえておきたいのは、規模は大きくないけれど利益率の高い建設会社だという点です。BPSは2300.37円、PERは7.4倍。数字の並びからは、市場からの評価がまだ控えめであることも読み取れます。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年6.38%3.95%2.60%
3年5.55%3.92%2.87%
1年3.88%3.38%2.87%
現在2.90%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/0316.00円7.37%217円
18/0318.00円11.78%153円
19/0319.00円11.03%172円
20/0319.00円10.54%180円
21/0319.00円11.53%165円
22/0321.00円11.37%185円
23/0327.00円13.14%205円
24/0353.00円25.23%210円
25/0356.00円25.56%219円
26/0367.00円25.74%260円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.91%(業種中央値は3.74%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

配当利回りの推移(月次・%) 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 7.00 5年最大 6.38 5年平均 3.95 5年最小 2.60 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 2.90

いま利回りは2.90%です。5年平均の3.95%と比べると、下回っている水準です。折れ線をたどると2023年から2024年にかけて5%台まで上がった時期があり、そこから株価上昇とともに水準を切り下げてきたことが分かります。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 5年 最大: 6.38 6.38 5年 平均: 3.95 3.95 5年 最小: 2.60 2.60 5年 3年 最大: 5.55 5.55 3年 平均: 3.92 3.92 3年 最小: 2.87 2.87 3年 1年 最大: 3.88 3.88 1年 平均: 3.38 3.38 1年 最小: 2.87 2.87 1年 現在 2.90 最大 平均 最小

棒グラフは5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小を並べたものです。期間が短くなるほど平均値が下がっていて、直近1年の平均3.38%は5年平均3.95%より低くなっています。株価が右肩上がりで動いてきたことの裏返しです。

0.00 20.00 40.00 60.00 80.00 2017 2017年 16.00円 2018 2018年 18.00円 2019 2019年 19.00円 2020 2020年 19.00円 2021 2021年 19.00円 2022 2022年 21.00円 2023 2023年 27.00円 2024 2024年 53.00円 2025 2025年 56.00円 2026 2026年 67.00円

年度ごとの配当額を積み上げた棒グラフです。2022年3月期21円から2026年3月期67円まで、5年連続で棒が伸びているのが見て取れます。金額の伸び方そのものが、増配のペースが加速していることを示しています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは2.90%です。5年平均は3.95%、直近1年平均は3.38%。どちらも下回っています。過去5年のレンジは2.60%〜6.38%で、現在地はその下寄りです。株価が買われて利回りが薄まった格好です。

調整後の1株あたり配当は、2001年3月期の4円から始まり、2026年3月期には67円まで積み上がりました。途中の2010年3月期に4円へ落ち込んだ年がありますが、そこから先は一度も減っていません。連続増配は5年、非減配は16年という記録です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

減配のしにくさを測るDOE(純資産配当率)は2.91%です。建設業の中央値3.74%より低い数字ですが、全国的な目安とされる2〜4%(中央値3%前後)の範囲には収まっています。配当性向は25.74%。利益に対してまだ余裕を残した水準で、増配の原資は利益にしっかり残っている計算になります。

配当を出す姿勢は一貫しています。67円という金額は、25年間の記録の中でもっとも高い数字です。この積み上げを、私は素直に評価したいと思います。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE11.85%
ROA8.22%
DOE2.91%
自己資本比率72.61%
EPS / BPS260 / 2300
収益性スコア1.62
還元スコア0.82
割安スコア0.66

売上高成長率は5.14%、EPS成長率は18.79%です。利益の伸びが売上の伸びよりも大きい。効率が上がっている証拠です。

EPSは2012年3月期の15.66円から右肩上がりに伸び、2026年3月期には260.3円に達しました。途中2018年3月期にいったん152.8円へ落ちた年もありますが、その後は伸びを取り戻しています。

収益性の指標も強い数字が並びます。ROEは11.85%で建設業の中央値10.08%を上回り、ROAは8.22%で中央値5.08%の1.6倍ほどです。営業利益率は14.74%、中央値7.08%の倍近くまで達しています。

財務の安定度を見ると、自己資本比率は72.61%です。この高さは、金利上昇や景気後退といった外部環境の変化に耐える余力を意味します。フリーキャッシュフローは約96.9億円のプラス。営業から生まれる現金がきちんと手元に残っている状態です。

私が注目したいのは、収益性と財務健全性の両方が高水準で並んでいる点です。どちらか一方だけが強い会社は多いですが、両方を満たす会社は数えるほどしかありません。

4. 割安度

PERは7.4倍です。建設業の中央値12.37倍と比べると、かなり低い水準にあります。PBRも0.84倍で、中央値1.15倍を下回ります。純資産の額に対して、株価はまだ控えめな評価にとどまっている計算です。

利回り面ではやや違う顔を見せます。いまの利回り2.90%は、5年平均3.95%・直近1年平均3.38%のどちらより低い数字です。過去5年のレンジ(2.60%〜6.38%)の中では下寄りに位置します。株価が上がったぶん、利回りは薄まっています。

PERとPBRは低め、利回りは自社の平均より低め。この2つを並べると、指標によって読み方が変わる銘柄だと分かります。株価収益率・株価純資産倍率の低さは市場からの評価がまだ追いついていない可能性を示す一方、利回りの低下は株価そのものが上がったことの裏返しでもあります。

数字だけを追うなら、PER・PBRは割安寄り、利回りは自社平均以下という、2つの顔を持つ銘柄です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価2314円(利回り2.90%)
5年平均利回りに戻る株価1696円(利回り3.95%)
5年最高利回り時の株価1050円(利回り6.38%)
5年最低利回り時の株価2577円(利回り2.60%)

いまの株価は1696円(5年平均利回り水準)と2577円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約26.7%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 5年最低利回り水準 2,577 5年平均利回り水準 1,696 5年最高利回り水準 1,050 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 2,314

折れ線は株価の推移、水平線は利回り水準から逆算した価格の目安です。現在の株価2314円は、5年平均利回り水準の1696.2円を上回り、5年最低利回り水準の2576.9円にはまだ届いていません。このレンジのどこに位置しているかを確認する材料になります。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 70.8)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 5年連続増配

総合スコアは70.8点、判定は中立です。加点の理由は2つ。ROE10%以上の高収益、そして5年連続増配です。注意すべき減点要素は、今回は見当たりません。

スコアの内訳を見ると、収益性スコアは1.625、還元スコアは0.818、割安スコアは0.664。基礎スコアは1.296で、判定根拠は「自社平均より低利回り」とされています。収益性の高さが評価を押し上げる一方、利回り面がスコアを抑えている構図です。

連続増配は5年、非減配は16年という記録が残っています。直近の減配は2010年で、そこから16年間は一度も配当を減らしていません。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

異常値の検出はありません。派手さはないけれど、収益力と配当の実績が着実に積み上がっている銘柄。私はそう受け止めています。

6. よくある質問

新日本建設の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.90%で、過去5年平均の3.95%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

5年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また16年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約26%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2010年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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