【23年非減配】大林組(1802)配当分析|利回り2.92%・4年連続増配

1802 大林組

中立
配当利回り
2.92%
配当性向
35%
DOE
4.84%
総合スコア
55.1pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード1802
業種建設業
配当利回り(株価ベース)2.92%
1株配当(最新期・分割調整済)88.00円
総合判定中立
総合スコア55.1
連続増配4年
非減配23年
配当性向35.28%
PER / PBR15.10 / 2.06
ROE13.75%
DOE(株主資本配当率)4.84%(業種中央値 3.74%)

大林組は建設業の準大手で、時価総額は約2兆6,000億円です。2026年3月期のROEは13.8%、自己資本比率は41.9%で、財務の土台は安定しています。同期のEPSは249.4円と前期から約23%伸び、売上は前期比マイナス0.2%とほぼ横ばいでした。配当利回りは2.92%、配当性向は35.3%です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年8.42%4.60%2.02%
3年7.02%4.20%2.02%
1年3.87%2.81%2.02%
現在2.92%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/0328.00円21.27%132円
18/0328.00円21.69%129円
19/0332.00円20.30%158円
20/0332.00円20.31%158円
21/0332.00円23.25%138円
22/0332.00円58.66%55円
23/0342.00円38.77%108円
24/0375.00円71.64%105円
25/0381.00円39.92%203円
26/0388.00円35.28%249円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは4.84%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.74%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 5年最大 8.42 5年平均 4.60 5年最小 2.02 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 2.92

折れ線が配当利回りの月次推移、横の水準線が5年間の最大・平均・最小です。大林組の利回りは2023年の7%台から下がり続け、今は2.92%です。5年平均4.60%を下回り、株価が上がって利回りが薄まった形が見て取れます。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 5年 最大: 8.42 8.42 5年 平均: 4.60 4.60 5年 最小: 2.02 2.02 5年 3年 最大: 7.02 7.02 3年 平均: 4.20 4.20 3年 最小: 2.02 2.02 3年 1年 最大: 3.87 3.87 1年 平均: 2.81 2.81 1年 最小: 2.02 2.02 1年 現在 2.92 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小を棒で並べています。期間が短くなるほど平均が4.60%、4.20%、2.81%と下がり、直近ほど利回りが低い状態が続いていると分かります。現在値2.92%は1年平均に近い位置です。

0.00 20.00 40.00 60.00 80.00 100.00 2017 2017年 28.00円 2018 2018年 28.00円 2019 2019年 32.00円 2020 2020年 32.00円 2021 2021年 32.00円 2022 2022年 32.00円 2023 2023年 42.00円 2024 2024年 75.00円 2025 2025年 81.00円 2026 2026年 88.00円

年度ごとの1株配当を分割調整済みで並べた棒グラフです。2017年の28円から2026年の88円まで階段状に伸び、直近4年は連続増配でした。減配は2003年が最後で、右肩上がりの形が続いています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

1株配当は分割調整ベースで2017年の28円から2026年には88円まで積み上がり、直近は4年連続の増配です。減配は2003年が最後で、非減配は23年続いています。現在の利回り2.92%は、5年平均の4.60%や3年平均の4.20%を下回り、直近1年の平均2.81%に近い水準です。DOE(株主資本配当率。株主資本に対してどれだけ配当を出しているか)は4.84%で、建設業の中央値3.74%と全国のおおよその目安である2〜4%をどちらも上回り、利益が振れても配当を保ちやすい姿勢が数字に出ています。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE13.75%
ROA5.53%
DOE4.84%
自己資本比率41.88%
EPS / BPS249 / 1831
収益性スコア1.17
還元スコア1.15
割安スコア1.47

収益性は業種平均を上回ります。ROE13.8%(建設業中央値10.1%)、ROA5.5%(同5.1%)、営業利益率7.5%(同7.1%)で、いずれも中央値より高い位置にあります。EPSは2022年に54.6円まで落ち込んだ後、2025年202.9円、2026年249.4円と戻し、配当性向は2012年の111.7%から2026年は35.3%へ下がりました。自己資本比率41.9%、フリーキャッシュフロー約1,685億円で、増配を続ける余力があります。

4. 割安度

PERは15.1倍で建設業の中央値13.2倍をやや上回り、PBRは2.06倍と中央値1.15倍から離れています。配当利回り2.92%は自社の5年平均4.60%の0.63倍にとどまり、過去5年の利回りレンジ2.02〜8.42%の下限寄りです。利回りから株価を逆算すると、5年平均利回りに戻る株価は1,913円、5年最低利回り水準は4,356円で、現在値3,011円はこのレンジの内側にあります。これらは売買を推奨するものではなく、過去の利回り水準を株価に置き換えた参考値です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価3011円(利回り2.92%)
5年平均利回りに戻る株価1913円(利回り4.60%)
5年最高利回り時の株価1045円(利回り8.42%)
5年最低利回り時の株価4356円(利回り2.02%)

いまの株価は1913円(5年平均利回り水準)と4356円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約36.5%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 5年最低利回り水準 4,356 5年平均利回り水準 1,913 5年最高利回り水準 1,045 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 3,011

折れ線が株価、水平線が過去の利回り水準から逆算した参考価格です。現在値3,011円は、5年平均利回りに戻る1,913円と5年最低利回り水準の4,356円のあいだにあります。売買の推奨ではなく、利回りの過去レンジを価格に直した目安です。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 55.1)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは55.1点で、判定は「中立」です。ROE10%超の高収益、3年連続増配、業種平均を上回るDOEが加点材料になった一方、利回りが自社平均の0.63倍と低く、割安感の乏しさがスコアを抑えました。財務と株主還元の姿勢は堅く、株価が先に動いて利回りが薄まっている状態と読めます。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

6. よくある質問

大林組の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.92%で、過去5年平均の4.60%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また23年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約35%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2003年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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