【連続増配】INPEX(1605)配当分析|利回り2.73%・7年連続増配

1605 INPEX

中立
配当利回り
2.73%
配当性向
30%
DOE
2.64%
総合スコア
100.0pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード1605
業種鉱業
配当利回り(株価ベース)2.73%
1株配当(最新期・分割調整済)100.00円
総合判定中立
総合スコア100.0
連続増配7年
非減配12年
配当性向30.23%
PER / PBR9.50 / 0.77
ROE8.23%
DOE(株主資本配当率)2.64%(業種中央値 2.64%)

INPEX(1605)は鉱業に分類される、原油と天然ガスの探鉱・開発・生産を手がける企業です。時価総額は約3.96兆円で、東証の資源関連銘柄のなかでも規模が大きい部類に入ります。2025年12月期は売上高が前期比11.2%減、EPSが330.8円で前期比4.2%減と、資源価格の変動を受けて業績は下ぶれました。営業利益率56.5%、自己資本比率61.4%で、事業の採算性と財務基盤はしっかりしています。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年7.93%4.67%2.08%
3年6.34%4.09%2.08%
1年4.26%3.05%2.08%
現在2.73%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
16/1218.00円156.66%11円
17/1218.00円65.12%28円
18/1218.00円65.12%28円
19/1221.00円28.37%74円
20/1224.00円—%—円
21/1248.00円31.20%154円
22/1262.00円18.38%337円
23/1274.00円29.77%249円
24/1286.00円24.91%345円
25/12100.00円30.23%331円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.64%(業種中央値は2.64%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

配当利回りの推移(月次・%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 5年最大 7.93 5年平均 4.67 5年最小 2.08 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 2.58

折れ線は毎月末の配当利回り、横線は過去5年の最大・平均・最小の水準です。INPEXの現在値は2.73%で、5年平均の4.67%より下、5年最小の2.08%に近い位置にあります。株価が買われて利回りが薄まっている状態が読み取れます。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 10.00 5年 最大: 7.93 7.93 5年 平均: 4.67 4.67 5年 最小: 2.08 2.08 5年 3年 最大: 6.34 6.34 3年 平均: 4.09 4.09 3年 最小: 2.08 2.08 3年 1年 最大: 4.26 4.26 1年 平均: 3.05 3.05 1年 最小: 2.08 2.08 1年 現在 2.73 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの最大/平均/最小の利回りを棒で並べています。平均は5年4.67%、3年4.09%、1年3.05%と期間が短くなるほど下がっており、足元ほど利回りが縮んでいることが分かります。

0.00 50.00 100.00 150.00 2016 2016年 18.00円 2017 2017年 18.00円 2018 2018年 18.00円 2019 2019年 21.00円 2020 2020年 24.00円 2021 2021年 48.00円 2022 2022年 62.00円 2023 2023年 74.00円 2024 2024年 86.00円 2025 2025年 100.00円

分割調整後の1株あたり配当を年度ごとの棒で示しています。2016年の18円から2025年の100円まで伸び、7年連続で増配してきた積み上がりが見て取れます。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは2.73%です。5年平均の4.67%、3年平均の4.09%、1年平均の3.05%をいずれも下回っており、株価が上昇して利回りが縮んでいます。分割調整後の1株配当は2016年の18円から2025年の100円まで増え、7年連続で増配、12年連続で非減配を続けています(直近の減配は2013年)。DOE(株主資本配当率。減配しにくさをはかる指標)は2.64%で、鉱業の業種中央値2.64%とほぼ同じ、全国の目安とされる2〜4%(中央値3%前後)の範囲内にあり、配当性向30.2%と合わせて減配への耐性は確保されています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE8.23%
ROA5.09%
DOE2.64%
自己資本比率61.37%
EPS / BPS331 / 4073
収益性スコア4.28
還元スコア1.00
割安スコア1.00

2025年12月期のROEは8.23%で鉱業の中央値8.05%をわずかに上回り、ROAは5.09%と中央値並みです。営業利益率56.5%は業種中央値5.21%を大きく上回り、資源開発事業の採算の高さが表れています。一方で売上高は前期比11.2%減、EPSは4.2%減と、資源市況の影響で収益は減りました。自己資本比率61.4%、フリーキャッシュフロー約252億円と財務の余力はあり、EPS330.8円に対して1株配当100円、配当性向は30.2%にとどまります。

4. 割安度

PERは9.5倍、PBRは0.77倍です。PBRは鉱業の業種中央値0.77倍と同じ水準で、BPS4,073円に対して株価は純資産を下回る評価にとどまっています。ただし配当利回りは2.73%で、自社の5年平均4.67%を大きく下回り、自社利回り比は0.58倍です。スコアリングの割安スコアは1.0で、「割安感が乏しい/自社平均より低利回り」と判定されています。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価3878円(利回り2.73%)
5年平均利回りに戻る株価2270円(利回り4.67%)
5年最高利回り時の株価1337円(利回り7.93%)
5年最低利回り時の株価5096円(利回り2.08%)

いまの株価は2270円(5年平均利回り水準)と5096円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約41.5%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 0 2,000 4,000 6,000 5年最低利回り水準 5,096 5年平均利回り水準 2,270 5年最高利回り水準 1,337 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 3,878

折れ線が株価、水平線は過去の利回りレンジから逆算した目安の株価です。現在値3,878円は5年平均利回りに相当する2,270円より上、5年最小利回りに相当する5,096円より下にあり、過去5年の利回りレンジの内側で推移しています。売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 100.0)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ 5年連続増配

総合判定は「中立」です。7年連続増配という配当実績が加点材料になる一方、株価が上昇して配当利回りが2.73%まで下がり、自社の過去平均(5年4.67%)と比べた利回り水準の魅力は薄れています。収益性は業種平均を上回るものの、売上高とEPSがともに前期割れで、資源価格に業績が左右される構造は残ります。配当性向30.2%とDOE2.64%から減配耐性は確保されており、利回りが自社平均に近づく局面まで待てるかどうかが判断の分かれ目になります。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

6. よくある質問

INPEXの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.73%で、過去5年平均の4.67%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

7年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また12年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約30%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2013年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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