4768 大塚商会
中立- 配当利回り
- 2.74%
- 配当性向
- 53%
- DOE
- 8.65%
- 総合スコア
- 64.2pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4768 |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 2.74% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 90.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 64.2 |
| 連続増配 | 16年 |
| 非減配 | 19年 |
| 配当性向 | 53.07% |
| PER / PBR | 19.10 / 3.11 |
| ROE | 16.60% |
| DOE(株主資本配当率) | 8.65%(業種中央値 4.34%) |
大塚商会は情報・通信業に属し、決算期は12月です。時価総額は約1.23兆円、最新の2025年度のEPSは169.58円、BPSは1,039.88円になります。
収益力はROE16.60%、ROA8.82%で、情報・通信業の中央値(ROE11.13%、ROA6.68%)を上回ります。一方、営業利益率は6.80%で、業種中央値の8.50%には届きません。
売上高成長率は19.4%、EPS成長率は20.2%。数字を見る限り、規模と利益がそろって伸びた年度です。配当は16年連続で増やしており、その推移は次章で追います。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 3.79% | 2.95% | 2.26% |
| 3年 | 3.78% | 2.90% | 2.28% |
| 1年 | 3.78% | 3.20% | 2.72% |
| 現在 | 2.74% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 16/12 | 30.00円 | 42.65% | 70円 |
| 17/12 | 35.00円 | 42.05% | 83円 |
| 18/12 | 42.50円 | 47.96% | 89円 |
| 19/12 | 55.00円 | 47.95% | 115円 |
| 20/12 | 57.50円 | 55.47% | 104円 |
| 21/12 | 60.00円 | 56.98% | 105円 |
| 22/12 | 62.50円 | 59.22% | 106円 |
| 23/12 | 67.50円 | 53.94% | 125円 |
| 24/12 | 80.00円 | 56.72% | 141円 |
| 25/12 | 90.00円 | 53.07% | 170円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは8.65%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は4.34%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月ごとの配当利回りを線で結び、5年の最高・平均・最低に水準線を引いたグラフです。線が水準線の上にあるほど、その時点の株価が配当に対して低かったことを示します。大塚商会の利回りは2026年6月の3.61%から、9月は2.74%まで下がりました。5年平均2.95%を下回る位置です。
5年・3年・1年のそれぞれについて、最高・平均・最低の利回りを棒で並べたグラフです。期間を変えると平均がどう動くかを比べられます。この銘柄の平均は5年が2.95%、3年が2.90%、1年が3.20%で、直近1年の平均がもっとも高く、現在値2.74%は1年の最低2.72%に近い水準です。
年度ごとの1株配当を棒で示したグラフで、株式分割を調整済みのため年を超えて比べられます。右上がりなら増配が続いています。分割調整後の配当は2016年の30.0円から2025年の90.0円まで毎年伸び、16年連続増配の記録と一致します。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは2.74%です。過去5年の平均2.95%を下回り、5年の最高3.79%、最低2.26%のレンジでは下寄りに位置します。直近1年は最高3.78%、平均3.20%、最低2.72%でした。
連続増配は16年、非減配は19年に及びます。減配は2006年が最後で、集計できた25年分のなかで直近の減配はそこだけです。分割調整後の1株配当は2016年の30.0円から、2024年に80.0円、2025年に90.0円へ進みました。
配当性向は53.07%。利益の半分強を配当に回している水準です。
DOE(株主資本配当率)は8.65%で、情報・通信業の中央値4.34%を大きく上回ります。全国目安の2〜4%と比べても高く、純資産に対する配当の厚みは目立ちます。DOEが高い企業は、利益が一時的に落ちても配当水準を保ちやすい性格を持ちます。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 16.60% |
| ROA | 8.82% |
| DOE | 8.65% |
| 自己資本比率 | 54.80% |
| EPS / BPS | 170 / 1040 |
| 収益性スコア | 1.20 |
| 還元スコア | 1.47 |
| 割安スコア | 1.46 |
利益の質から見ます。ROEは16.60%で業種中央値11.13%を5ポイント強上回り、ROAも8.82%と中央値6.68%より高い水準です。営業利益率だけは6.80%で、中央値8.50%を下回ります。
成長は力強く出ています。売上高成長率19.4%、EPS成長率20.2%。EPSは2023年の125.14円、2024年の141.04円から、2025年は169.59円まで伸びました。
財務の体力は、自己資本比率54.80%。フリーキャッシュフローは約717億円のプラスです。配当性向は2025年が53.07%で、2020年以降は53%台から59%台の範囲に収まっています。2013年だけは109.9%と突出しており、EPSが17.82円に落ちた年でした。
PERは19.1倍、PBRは3.11倍。業種中央値(PER15.3倍、PBR1.87倍)より高い評価を受けています。
4. 割安度
利回りで測ると、現在の2.74%は5年平均2.95%の0.93倍です。3年平均は2.90%、1年平均は3.20%で、どの期間の平均も現在値を上回っています。株価が上がった分、同じ配当に対する利回りは薄くなりました。
株価倍率は業種との差が出ます。PERは19.1倍で中央値15.3倍より高く、PBRも3.11倍で中央値1.87倍を上回ります。ROEが16.60%と高いため、PBRの水準にはある程度の裏付けがありますが、倍率だけを見れば割安感は乏しい状態です。
スコア上の割安スコアは1.458、判定根拠は「割安感が乏しい/自社平均より低利回り」でした。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 3647円(利回り2.74%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 3390円(利回り2.95%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 2638円(利回り3.79%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 4425円(利回り2.26%) |
いまの株価は3390円(5年平均利回り水準)と4425円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約7.1%下がる計算です。
実際の株価と、過去の利回りを基準に逆算した株価水準を重ねた折れ線です。年間配当100.0円を5年平均利回り2.95%で割ると約3,390円、5年最低利回り2.26%で割ると約4,425円になります。現在の株価3,647円はこの二つの水準のあいだにあり、5年平均利回りに戻る株価より7.1%高い位置です。売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 64.2)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 10年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
判定は中立、総合スコアは64.2です。内訳は収益性スコア1.204、還元スコア1.467、割安スコア1.458で、還元の厚みが全体を支えています。
加点は3つ。ROE10%以上の高収益、10年連続増配(実際は16年)、DOE2%以上かつ業種平均以上の還元姿勢です。注意事項は付いていません。異常値の検出もなく、配当の積み上げは素直に読めます。
弱い点は利回りと倍率です。現在の利回り2.74%は自社5年平均の0.93倍にとどまり、割安感の乏しさが判定を中立に留めました。あなたが見るべきは、増配の継続性と、いまの利回りをどう位置づけるかの二点です。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。本記事は売買を推奨するものではありません。
6. よくある質問
大塚商会の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは2.74%で、過去5年平均の2.95%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
16年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また19年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約53%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2006年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

