4547 キッセイ薬品工業
割安寄り- 配当利回り
- 5.47%
- 配当性向
- 48%
- DOE
- 2.88%
- 総合スコア
- 72.5pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4547 |
| 業種 | 医薬品 |
| 配当利回り(株価ベース) | 5.47% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 160.00円 |
| 総合判定 | 割安寄り |
| 総合スコア | 72.5 |
| 連続増配 | 17年 |
| 非減配 | 17年 |
| 配当性向 | 48.26% |
| PER / PBR | 14.00 / 0.84 |
| ROE | 6.24% |
| DOE(株主資本配当率) | 2.88%(業種中央値 2.88%) |
キッセイ薬品工業は医薬品業種の企業で、決算期は3月です。時価総額は約2,160億円、PBRは0.84倍で、純資産を下回る水準で取引されています。
自己資本比率は84.17%と高く、財務の土台は厚めです。最新の2026年度は売上高が前年比10.28%増、EPSは331.54円で同20.91%増でした。
あなたが配当目的で見るなら、まず配当の積み上げ方に目が向くはずです。1株配当は2025年度の100円から2026年度は160円へ引き上げられました。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 5.84% | 3.50% | 2.45% |
| 3年 | 5.84% | 3.66% | 2.45% |
| 1年 | 5.84% | 4.42% | 3.35% |
| 現在 | 5.47% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 46.00円 | 28.98% | 159円 |
| 18/03 | 48.00円 | 25.50% | 188円 |
| 19/03 | 50.00円 | 42.61% | 117円 |
| 20/03 | 52.00円 | 86.22% | 60円 |
| 21/03 | 54.00円 | 47.68% | 113円 |
| 22/03 | 56.00円 | 19.99% | 280円 |
| 23/03 | 80.00円 | 35.04% | 228円 |
| 24/03 | 82.00円 | 33.25% | 247円 |
| 25/03 | 100.00円 | 36.47% | 274円 |
| 26/03 | 160.00円 | 48.26% | 332円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは2.88%(業種中央値は2.88%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。
月次の利回りを線で描き、5年の最高・平均・最低を水準線で重ねたグラフです。線が平均より上にあるほど、過去の自社と比べて株価が低い時期だと読めます。この銘柄は2026年4月に4.82%、5月に5.42%へ上がり、9月は5.47%でした。
5年・3年・1年のそれぞれで、利回りの最大・平均・最小を並べた棒グラフです。期間が短いほど直近の姿が出ます。この銘柄の平均は5年が3.50%、3年が3.66%、1年が4.42%で、短い期間ほど高くなっています。
年度ごとの1株配当を棒で示し、株式分割の影響は調整済みです。棒が右へ向かって高くなっていれば、配当が増え続けています。この銘柄は2017年の46円から2026年の160円へ伸び、2023年に80円、2025年に100円と段差がついています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは5.47%。5年平均の3.50%を1.97ポイント上回り、5年間の最高5.84%に近い位置にいます。直近1年の平均は4.42%で、水準が切り上がっています。
増配は17年連続です。減配は2009年が最後で、集計できた26年分のうち、その後は毎年同額以上を保っています。2010年の32円から2026年の160円まで、1株配当は5倍になりました。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本に対する配当の割合。減配しにくさの目安)は2.88%で、業種中央値の2.88%とほぼ同じです。全国の目安である2〜4%の範囲にも収まります。配当性向は48.26%で、利益の半分弱を配当に回している計算です。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 6.24% |
| ROA | 5.01% |
| DOE | 2.88% |
| 自己資本比率 | 84.17% |
| EPS / BPS | 332 / 5552 |
| 収益性スコア | 1.39 |
| 還元スコア | 1.00 |
| 割安スコア | 0.69 |
収益性は業種の中央値を上回ります。ROEは6.24%で業種中央値3.00%の2倍超、ROAは5.01%で中央値1.58%です。一方で営業利益率は-3.00%とマイナスで、中央値の2.83%を下回りました。本業の利益と最終的な利益指標に開きがある点は、IR資料で背景を確かめたいところです。
成長の数字は堅調です。売上高成長率は10.28%、EPS成長率は20.91%でした。EPSは2020年の60.31円から2026年の331.54円まで伸びています。
財務の安定性は高水準です。自己資本比率は84.17%、フリーキャッシュフローは約160億円のプラスでした。配当性向は2020年に86.22%まで上がった年があり、その後は19.99%から48.26%の間で推移しています。
4. 割安度
PERは14.0倍で、業種中央値の22.15倍を下回ります。PBRは0.84倍で、中央値1.11倍より低く、1倍も割っています。
配当利回りで見ても同じ向きです。現在の5.47%は5年平均3.50%の1.56倍にあたります。株価は3,745円で、利回りが5年平均に戻る株価の5,857円を下回っています。
利回りが高いのは、1株配当が増えたことに加え、2026年5月以降に株価が3,700円台から4,000円前後で推移していることも背景にあります。割安度のスコアは0.694でした。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 3745円(利回り5.47%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 5857円(利回り3.50%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 3510円(利回り5.84%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 8367円(利回り2.45%) |
いまの株価は5857円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
月次の株価に、利回りを基準にした3本の水準線を重ねています。5年最高の利回り5.84%になる株価が3,510円、5年平均の3.50%に戻る株価が5,857円、5年最低の2.45%になる株価が8,367円です。現在の株価は3,745円で、5年平均の利回りに戻る株価までは56.4%の開きがあります。この線は売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 割安寄り(スコア 72.5)
収益性・株主還元・バリュエーションの総合スコアが高い水準です。利回りだけでなく財務・増配記録・個別銘柄のリスクも合わせて確認してください。
判定根拠:
収益性◎×業種内割安×自社平均超の高利回り
+ 10年連続増配
+ 利回り4%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは72.5点で、判定は割安寄りです。収益性スコアが1.394と高く、業種内でのPER・PBRの低さと、自社の5年平均を上回る利回りが評価を押し上げました。加点は10年連続増配、利回り4%以上、DOE2%以上かつ業種平均以上の3項目です。
配当の持続力には裏付けがあります。17年連続で増配を続け、配当性向は48.26%、自己資本比率は84.17%です。2026年度の増配幅は60円と大きく、利益の伸びも20.91%ありました。ただし1年で配当が6割増えた分、来期以降に同じ勢いが続くとは限りません。
注意点は営業利益率が-3.00%とマイナスのことです。ROEは6.24%あるため、数字の食い違いを決算資料で確認する価値があります。異常値の検出はありません。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
キッセイ薬品工業の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは5.47%で、過去5年平均の3.50%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「割安寄り」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
17年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また17年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約48%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2009年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

