4293 セプテーニ・ホールディングス
- 配当利回り
- 5.35%
- 配当性向
- 107%
- DOE
- 5.66%
- 総合スコア
- 49.0pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4293 |
| 業種 | サービス業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 5.35% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 18.00円 |
| 総合判定 | 対象外 |
| 総合スコア | 49.0 |
| 連続増配 | 5年 |
| 非減配 | 7年 |
| 配当性向 | 106.95% |
| PER / PBR | 29.05 / 1.52 |
| ROE | 5.12% |
| DOE(株主資本配当率) | 5.66%(業種中央値 3.88%) |
セプテーニ・ホールディングス(4293)はサービス業に分類される、12月決算の企業です。時価総額は約1,034億円。自己資本比率は69.07%と高く、財務の土台は厚めです。
収益面では、営業利益率が13.98%で業種中央値の6.46%を大きく上回ります。一方でROEは5.12%、ROAは3.62%にとどまり、業種中央値(8.57%、4.31%)には届いていません。利益率は高いのに資本効率が伸びない。この食い違いが、同社を読むときの出発点になります。
直近の売上成長率は7.16%のプラス。1株利益(EPS)は16.83円ですが、前期からは36.85%減っています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 7.23% | 3.03% | 0.71% |
| 3年 | 7.23% | 4.22% | 1.13% |
| 1年 | 7.23% | 5.57% | 3.76% |
| 現在 | 5.35% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 16/12 | 3.20円 | 82.35% | 4円 |
| 17/12 | 3.20円 | 18.41% | 17円 |
| 18/12 | 2.00円 | 29.81% | 7円 |
| 19/12 | 2.00円 | —% | —円 |
| 20/12 | 2.00円 | 17.27% | 12円 |
| 21/12 | 3.40円 | 16.51% | 21円 |
| 22/12 | 4.60円 | 15.06% | 31円 |
| 23/12 | 5.20円 | —% | —円 |
| 24/12 | 11.60円 | 117.64% | 10円 |
| 25/12 | 18.00円 | 106.95% | 17円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは5.66%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
折れ線は月ごとの配当利回りで、水準線は5年の最高・平均・最低を示します。この銘柄は2021年9月の0.84%から2026年9月の5.35%まで切り上がり、2026年1〜4月には6%台が続きました。5年の最高は7.23%、平均は3.03%です。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小を並べた棒です。期間が短いほど平均が高く、5年が3.03%、3年が4.22%、1年が5.57%と上がります。直近の利回りが、長期の水準より高い位置に移ったことが読み取れます。
年度ごとの1株配当を、株式分割の影響を除いて並べた棒です。2018年に3.2円から2.0円へ下がった後、2021年以降は3.4円、4.6円、5.2円、11.6円、18.0円と5年続けて増えています。2024年からの伸びが大きく、右端が突出しています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは5.35%です。5年平均の3.03%を2.32ポイント上回り、直近1年の平均5.57%とほぼ並びます。5年の最高は7.23%、最低は0.71%でした。
増配は5年連続、減配しなかった年数は7年です。最後に減配したのは2018年(3.2円から2.0円)。その後は2021年の3.4円から2025年の18.0円まで、毎期伸ばしてきました。特に2024年(11.6円)と2025年(18.0円)の伸びが大きく、水準が一段上がっています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
気になるのは配当性向です。2025年は106.95%、2024年は117.64%で、2期続けて利益を超える配当を出しています。異常値の検知項目にも「配当性向100%超」が挙がっています。利益で賄えない分は、手元の資金から払っている計算です。
DOE(株主資本配当率、純資産に対して何%を配当に回しているかを示す指標)は5.66%。業種中央値3.88%、全国目安の2〜4%を上回ります。還元姿勢は強い反面、純資産を削りながら払い続けられる期間には限りがあります。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 5.12% |
| ROA | 3.62% |
| DOE | 5.66% |
| 自己資本比率 | 69.07% |
| EPS / BPS | 17 / 321 |
| 収益性スコア | 1.20 |
| 還元スコア | 0.73 |
| 割安スコア | 1.39 |
自己資本比率は69.07%。借入に頼らない体質で、財務の安定性は高い部類です。営業利益率13.98%も業種中央値6.46%の2倍超になっています。
資本効率は見劣りします。ROE 5.12%は業種中央値8.57%を下回り、ROA 3.62%も中央値4.31%に届きません。自己資本が厚い分、利益を自己資本で割った数字が小さく出る構造です。
利益の推移を見ると、EPSは2022年の30.54円から2024年は9.86円まで落ち、2025年に16.83円へ戻しました。それでも2022年の水準には遠い状況です。その間に配当は1株あたり4.6円から18.0円へ増えたため、配当性向は15.06%から106.95%へ跳ね上がりました。
フリーキャッシュフローは約2.7億円。2025年の配当を1株18.0円で払い続けるには、利益とキャッシュ創出の回復が条件になります。
4. 割安度
PERは29.05倍で、業種中央値15.96倍の約1.8倍です。PBRは1.52倍で、中央値1.57倍とほぼ同じ。利益で見ると割高寄り、純資産で見ると標準的な位置にいます。
配当利回りで測ると見え方が変わります。現在の5.35%は5年平均3.03%を上回り、株価は過去5年の利回り基準では低い側にあります。ただし、この利回りは配当性向106.95%の配当を前提にした数字です。配当が利益に見合う水準へ戻れば、利回りも下がります。
配当利回りだけを見ると高水準で、PERでは高い。2つの物差しが逆を向いていますので、利回りの高さを割安さと読み替えない姿勢が必要です。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 505円(利回り5.35%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 891円(利回り3.03%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 373円(利回り7.23%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 3803円(利回り0.71%) |
いまの株価は891円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
株価と、年間配当27.0円を基準にした参考ラインの折れ線です。現在の株価505円に対し、利回りが5年平均3.03%に戻る株価は891.1円、5年最高7.23%に当たる株価は373.4円です。参考ラインは売買の推奨ではなく、過去の利回り水準を株価に置き換えた目安にすぎません。
5. 総合判断
総合判定: 対象外(スコア 49.0)
配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。
判定根拠:
配当性向80%超
+ 5年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
判定は「除外」。理由は配当性向80%超です。総合スコアは49.0点でした。
スコアの内訳を見ると、割安スコア1.394と収益性スコア1.201は水準を超え、還元スコア0.73が足を引いています。加点は2つ。5年連続増配と、DOEが2%以上かつ業種平均以上である点です。配当を伸ばす姿勢は数字に表れています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
問題は持続性です。2024年と2025年の配当性向は117.64%、106.95%と2期続けて100%を超え、異常値として検知されました。2025年のEPS 16.83円に対し、配当は18.0円。配当が利益を上回る状態が続けば、自己資本の取り崩しで賄うことになります。
あなたが見るべき点は2つです。利益(EPS)が配当水準に追いつくか。配当方針が利益連動へ戻るか。どちらも企業のIR資料で確かめられます。自己資本比率69.07%という余力はありますが、その余力を配当に使い続ける前提で見る株ではありません。
6. よくある質問
セプテーニ・ホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは5.35%で、過去5年平均の3.03%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
5年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また7年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約107%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2018年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

