【16年連続増配】日本ゼオン(4205)配当分析|利回り3.25%・16年連続増配

4205 日本ゼオン

中立
配当利回り
3.25%
配当性向
41%
DOE
3.90%
総合スコア
74.7pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード4205
業種化学
配当利回り(株価ベース)3.25%
1株配当(最新期・分割調整済)76.00円
総合判定中立
総合スコア74.7
連続増配16年
非減配16年
配当性向40.71%
PER / PBR9.40 / 0.89
ROE9.84%
DOE(株主資本配当率)3.90%(業種中央値 2.48%)

日本ゼオンは化学セクターに属し、決算期は3月です。時価総額は約3,672億円、直近の1株当たり利益(EPS)は186.67円。売上高は前期比2.06%のマイナスでしたが、EPSは46.49%伸びています。

収益性は同業の中央値を上回ります。ROEは9.84%で業種中央値の6.49%より高く、営業利益率も8.83%と、中央値6.83%を2ポイントほど超えています。

財務の土台は厚めです。自己資本比率は68.99%、フリーキャッシュフローは約340億円。配当の原資になる現金をきちんと稼いでいます。

私が注目するのは配当の履歴です。26年分のデータの中で、最後に減配したのは2010年。以降は増配を重ねてきました。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年7.22%4.05%2.04%
3年7.22%4.72%3.07%
1年4.99%4.03%3.07%
現在3.25%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/0316.00円15.34%104円
18/0317.00円28.91%59円
19/0319.00円22.60%84円
20/0321.00円22.72%92円
21/0322.00円17.36%127円
22/0327.00円18.27%148円
23/0336.00円72.09%50円
24/0345.00円30.57%147円
25/0370.00円54.93%127円
26/0376.00円40.71%187円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.90%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 5年最大 7.22 5年平均 4.05 5年最小 2.04 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 3.25

折れ線は月ごとの配当利回りで、水準線は5年間の最高・平均・最低を示します。日本ゼオンは2024年8月の6.49%付近をピークに低下し、2026年9月は3.25%です。5年平均の4.05%より下で動いています。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 5年 最大: 7.22 7.22 5年 平均: 4.05 4.05 5年 最小: 2.04 2.04 5年 3年 最大: 7.22 7.22 3年 平均: 4.72 4.72 3年 最小: 3.07 3.07 3年 1年 最大: 4.99 4.99 1年 平均: 4.03 4.03 1年 最小: 3.07 3.07 1年 現在 3.25 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小利回りを並べた棒グラフです。今の利回りが期間ごとのレンジのどこにあるかを確認できます。日本ゼオンの現在値3.25%は、1年の最小3.07%に近く、1年平均4.03%を下回ります。

0.00 20.00 40.00 60.00 80.00 100.00 2017 2017年 16.00円 2018 2018年 17.00円 2019 2019年 19.00円 2020 2020年 21.00円 2021 2021年 22.00円 2022 2022年 27.00円 2023 2023年 36.00円 2024 2024年 45.00円 2025 2025年 70.00円 2026 2026年 76.00円

年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。右肩上がりなら増配の積み重ねを意味します。日本ゼオンは2017年の16円から2026年の76円まで伸び、2022年の27円以降は毎年大きく上積みされています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは3.25%です。5年平均の4.05%を下回り、直近1年の平均4.03%と比べても低い水準にあります。5年間のレンジは2.04%から7.22%。現在の数字はそのレンジの下寄りに位置します。

配当そのものは着実に伸びています。調整後の1株配当は2016年の15円から、2026年は76円へ。16年連続で増配し、非減配も16年続いています。2025年の70円から76円へ、直近も上積みがありました。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

DOE(株主資本配当率)は、減配しにくさを測る目安です。純資産に対して配当をどれだけ払っているかを示します。日本ゼオンは3.90%で、業種中央値の2.48%を上回り、全国目安の2〜4%でも上端に近い位置です。配当性向は40.71%で、利益の6割弱は社内に残しています。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE9.84%
ROA6.61%
DOE3.90%
自己資本比率68.99%
EPS / BPS187 / 1973
収益性スコア1.50
還元スコア1.29
割安スコア0.91

利益の水準から見ていきます。ROEは9.84%、ROAは6.61%、営業利益率は8.83%。3指標とも業種中央値(6.49%、3.94%、6.83%)を上回ります。

財務の厚みも数字に出ています。自己資本比率は68.99%、フリーキャッシュフローは約340億円です。

気になるのは利益の振れ幅です。EPSは2022年の147.78円から2023年に49.94円まで落ち、その年の配当性向は72.09%に跳ね上がりました。それでも配当は36円へ増えています。翌2024年のEPSは147.20円に戻り、配当性向は30.57%。2026年はEPS186.69円、配当性向40.71%です。

売上高は前期比2.06%減。増益が続くかどうかは、売上の動きとあわせて見る必要があります。

4. 割安度

PER(株価が利益の何倍か)は9.4倍で、業種中央値の13.44倍を下回ります。PBR(株価が純資産の何倍か)は0.89倍。業種中央値の0.80倍よりは高く、1倍は下回っています。

配当利回りで見ると位置づけが変わります。現在の3.25%は、自社の5年平均4.05%の約0.8倍です。株価が上がった分、利回りは薄まりました。月次の株価は2021年9月の1,323.7円から、2026年9月は2,432.0円まで推移しています。

利益面ではPERが低く、利回り面では自社平均を下回る。見る物差しによって表情が違います。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価2432円(利回り3.25%)
5年平均利回りに戻る株価1951円(利回り4.05%)
5年最高利回り時の株価1094円(利回り7.22%)
5年最低利回り時の株価3872円(利回り2.04%)

いまの株価は1951円(5年平均利回り水準)と3872円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約19.8%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 5年最低利回り水準 3,872 5年平均利回り水準 1,951 5年最高利回り水準 1,094 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 2,432

株価と、過去の利回り水準から逆算した株価の線を重ねたグラフです。年間配当79円を使い、5年平均利回りの4.05%に当たる株価は1,950.6円、5年最低利回りの2.04%に当たる株価は3,872.5円です。現在の2,432.0円はこの2本の線の間にあります。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 74.7)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
自社平均より低利回り
+ 10年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは74.7点、判定は「中立」です。内訳は収益性1.495、還元1.288、割安0.906。収益性と還元が高く、割安度が全体を押し下げています。理由ははっきりしていて、現在の利回りが自社の平均より低いからです。

加点は3つ付いています。10年連続増配、利回り3%以上、DOEが2%以上かつ業種平均以上。注意事項はありません。異常値の検出もなく、配当の積み上げは数字の上で整っています。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

見ておきたい点は2つ。2023年にEPSが49.94円まで落ち、配当性向が72.09%に上がった年があること。そして直近の配当性向40.71%は、その年より余裕があることです。あなたが配当の持続性を確かめるなら、利益の振れ方と配当性向の推移を並べて追うと全体が見えます。

6. よくある質問

日本ゼオンの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.25%で、過去5年平均の4.05%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

16年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また16年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約41%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2010年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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